祝・作新学院54年ぶり優勝（第98回全国高校野球選手権）

作新学院　54年ぶり2度目の頂点！北海下し深紅の優勝旗を手に

第98回全国高校野球選手権大会第14日は21日、甲子園球場で決勝が行われ、6年連続15回目出場の作新学院（栃木）が今大会最多37回目出場の北海（南北海道）を下し、1962年の第44回大会以来、54年ぶり2度目の優勝に輝いた。

作新学院は先発の今井が立ち上がり不安定。2回は2つの四球で2死一、二塁とピンチを招くと、北海の9番・鈴木に先制の左前適時打を許した。
しかし、3回まで2安打無得点と沈黙していた打線は4回に打者11人を送り込むビッグイニングで逆転。2つの四球と二塁打で無死満塁とすると、7番・篠崎のゴロを北海の一塁・川村が後逸。この間に三走・入江が同点のホームを踏むと、続く鮎ケ瀬、今井、山本の3連打が飛び出し、この回に一挙5得点を奪った。
北海のエース大西をマウンドから引きずりおろすと、5回と7回にも2番手・多間から追加点。打線の援護を受けた今井は尻上がりに調子を上げ、3回以降は5安打8奪三振無失点と好投を見せ、9回もマウンドへ。最後まで一人でマウンドを守り切り、球数132球の力投で深紅の優勝旗をチームにもたらした。

スポニチアネックス
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今年は日程の延期も無く、準決勝、決勝と土日に行われたので3試合をしっかりTV観戦する事が出来た。
個人的に準々決勝4試合中3試合までもが好ましくない結果に終わり憂いていたのだが、準決勝2試合が好ましい結果になったので決勝戦は楽しく観戦させていただいた。

作新学院は強かったですね。
秋・春と関東の高校野球を見てきたが、作新は春も秋も関東大会の出場は阻まれていた。栃木勢も関東大会で奮わなかった。夏の予選の情報を得ると、それでもやっぱり夏は作新かという6連覇。全国でもそこそこの活躍は期待できたわけだが、秋・春に見てきた横浜、常総学院、木更津総合、花咲徳栄、関東一に惑わされてしまったので、彗星の如く現れたような印象がある。
その実力は初戦の2回戦でいきなりベールを脱いだ。

54年前に初の春夏を制した作新学院と53年前に選抜準優勝があるが夏は初の決勝進出の北海という伝統校2校の決勝戦は非常に喜ばしい。
準決勝を見る限り、北海高校にはあまり余力が残っていないのに対し、作新学院は準決勝の得点差でエースを休ませる事が出来たのと2番手以降も計算が立ったので作新有利、下手すると大差が付くかと思った。

確かに点差は開いてしまったが双方、随所に好プレーがありとても良い試合だったと思う。
嬉しいのは北海が、速球派今井投手に対して、43年前の江川・作新学院対柳川商の対戦にオマージュを捧ぐようなバッティングをしてきた事。
オールド・ファンを喜ばせる、流石、伝統校だ。
最終的には作新学院の成長力と僅かな地力の差が出たという事だろう。
小針監督、まだ33歳。これから名将の道を歩んで行きそうです。

それにしても、北海のイケメンエース大西投手の態度が清々しくて良かった。
近年、北海は鍵谷（中大-日本ハム）、玉熊（法大）と好投手の印象が強いがそれに匹敵するだけの投手なので、是非、中央の大学リーグに進んで欲しいと思うのだけれど、どうなんだろう。

春に続いてベスト４に進出した秀岳館の活躍も印象深いのだが学校に対するバッシングが強くて面白い。
あからさまにやりすぎな、野球留学の手段、サイン盗みから、吹奏楽部の件まで物議を醸してネット上でのバッシングは読んでいて面白い。
監督の人間性まで疑問視されてます。鍛冶舎巧氏というと高校野球解説での印象しか無かったのでこれほど叩かれているとは知らなかった。確かに試合後のコメント等から察しは付く。
選手に罪は無いのは当然だけれど、私などは高校野球は選手よりも学校を応援しているので、この学校は応援する気になれん。
今年はPL学園野球部の廃部が話題になったが、秀岳館もこのまま実績を残していくようだといずれ、野球部をポイしそうだ。国吉（ベイスターズ）も気の毒。
第一ユニフォームに品が無いのがいけない。15年前はブルービジター系で良かったけれど･･･
15年前の週刊朝日「甲子園」を引っ張り出して調べてみると
メンバー16人中、熊本の子が12人。遠征などで他県にも名前が浸透し、この年の1年生8人が大阪府の中学出身とある。

まあ、高校野球にヒールが登場するのも、また面白いと思う。
秀岳館を止めたのが春が高松商で、夏が北海という古豪であるのも痛快ではないか。

「あぁ、青春の甲子園」は487Pで178位/224名という結果でした。

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