JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「性感治療 いじり泣く」

2019-06-04 | 映画(DVD)
「性感治療 いじり泣く」1996年 大蔵映画 監督:山崎邦紀

年の離れた鴨井と結婚したファザコンのさやか。セックスマニアの鴨井は、彼女を不感症と責める。家出をしたさやかは、性的パワーを手にするため、オーガニズム研究者の実験台に・・・。

4月鑑賞分

さやか(永尾和生)が鴨井の強引な責めに泣き叫ぶ不感症さ。冷蔵庫とは言いえて妙な殺伐として魅力に乏しいからみ。女優にも魅力感じずこれはハズレかな・・・。



オーガニスム研究者(吉行由実)の怪しげなオルゴンボックスなるもので性的パワーを高め色香を放つようになるこのギャップ。
いや、そうではない。既に不忍池に物憂いに佇むところ声かけられて「夫の仲がうまく行ってないんです」と呟く表情が別人かと思わせる憂いに満ちてる。垂れた目の不均衡さが妖しい危険性をはらんでいる。



実は30年も前にドイツの科学者に考案されたというオルゴンボックス。時代とともに研究は色褪せ忘れ去られていったが、吉行由実だけが密かに研究を続けていた。
執拗にドイツ科学者の古びた肖像写真を抜くショット、変な拘り方が可笑しい。

オルゴンボックスに絶倫亭主を入れるとどうなるのか・・・。恐るべき不思議パワー。

激しさを失った亭主に以前のように激しく責めてとせがむさやか。
明らかに以前とは違う夫婦のからみ。不感症女への責め言葉が冷蔵庫女から洗濯機女に変わってる。白物家電の特性を活かした名台詞だ。

吉行由実の研究室が上野スター座の階上にあるので、現オークラ劇場で鑑賞しているとまさにホームゲーム。
図らずもタイムスリップ感覚が味わえ、オルゴンボックスなるSFチックなガジェットとの相乗効果が面白い。





上野オークラ劇場


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