函館港イルミナシオン映画祭 会期中広報「イルプレ」

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美式天然 インタビュー

2006年12月02日 | 2005
 一向に少年が無声映画「美式天然」の最終巻を砂浜に埋めるシーンが出てこない。予想していた展開が見事に裏切られた気がした。

 この映画は、少年が老人になり、そして彼の記憶の中の映画館で「美式天然」が上映されていく。老人の記憶の中の「美式天然」は彼の理想の結末が描かれていた。
 また、昭和の時代がカラーで、現代がモノクロで表現されていた。「普通は昭和の時代がモノクロでしょ」なぁんて勝手に思っていた私。しかし映画を観ていくとこの私的逆転現象の理由がなんとなくわかる気がした。人は誰でも鮮やかな記憶を持つだろう。でもそれがいつかはそれぞれ違う。現代こそ鮮やかな世界では決してない、そんな当たり前のようなことをこの「美式天然」でさらに強く思う。
 各シーンでは、あのりんごの皮むきは何テイク重ねたの?もしかして監督に似ている人がいる?と感じる場面が。

 この「美式天然」を制作した坪田拓史監督は上映後のトークショーで「日本であまり知られないまま40年このままでいようかと思った。」「勝手に作っちゃった作品。」だと監督はおっしゃっていたが、そこはやはりトリノ国際映画祭でグランプリをとった作品。それぞれに感じるものがあるからこそ日本でも上映されたのだと思う。

 監督はさらに新作「アリア」を7分間に編集したものを公開してくれた。この作品も海外の映画祭に出品されるそうだ。この「アリア」もぜひ日本で観られたら、と思う。
(もん)

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2 コメント

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もうちょっと・・・ (ai)
2006-12-05 23:32:22
映画祭お疲れ様でした。

お忙しいのはよくわかりますがブログやこのbbsの管理、更新にも少しお力入れてもらえますようよろしくお願いします。
毎日見ているのですが、更新されてなくてちょっとさみしいです.
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申し訳ありません! (イルミナシオン広報)
2006-12-08 21:02:47
毎日見てくださってありがとうございます!それなのにアップが遅れてしまってまして、本当に申し訳ない限りです。

ただ今、広報の方で書き温めております。近いうちに続々アップしていきますので、よろしくお願いします!
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