函館港イルミナシオン映画祭 会期中広報「イルプレ」

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三年身籠る インタビュー

2006年12月02日 | 2005
2日目最初の上映となった『三年身籠る』。
1日目のオープニングパーティーにも参加していただいた唯野未歩子監督と日下部圭子プロデューサーがゲスト出演。
これは今年の映画祭の最初のラインアップにあがった作品です。なんと4月にすでに決まっていたとか・・・。

監督は「動物の赤ちゃんが産まれてからすぐに立ちあがれるように、人間もそうであったら母親の育児が楽になるのではないかという発想からこの映画ができあがった」、プロデューサーは「脚本を読んだとき、本当の結末は母親が子どもを産んだときに死んでしまう予定だったが、せっかく産んだのだから育ててほしいということで、穏やかな内容に直した」と映画について話しました。
作品の撮影期間は4週間。
『映画はシナリオ』だと言う監督は約2年間で20稿書き直しをかけたとのこと。
現在小説にもなっていて、これは1年かけて執筆されました。
映画は主人公である冬子の家族について描かれており、小説は冬子とその姉妹の男性関係に焦点を置いて描かれています。
11月21日にDVDも発売されました。

「映画に出てくる料理のレシピは実際に自分で作ってみて、それをベースにして作りました」と唯野監督。
映画には数多くのおいしそうな料理が出てきました。
唯野監督は映画を撮るとき、「すぐに本番に入りたいんです。どうしてもテストはしなきゃいけないんですけどできるだけやりたくない」と言います。
現在は講談社の雑誌に短編作を掲載しているとのこと。

☆インタビュー☆
監督「函館に来るのは今回で2回目です。前回の映画祭の時には役者という立場で呼んでもらいましたが、今回は監督という違う立場で呼んでもらってうれしい。私自身、出産を経験したことはないけれど資料で調べていくことは楽しかった。現在、自然に産むということが見直されてきて、夫と協力して出産や子育てをすることが必要になっていることを知った。」
プロデューサー「明るい人をと主演に選んだ中島知子さんは利口で聡明な人。そういうところは監督に似ているかも(笑)下を向いたときに伏せるまつげの感じがいかにも冬子を思わせていた。」

映画祭を見に来てくれたみなさんへ。
「朝早くから、しかも雪の降る中、こんなにたくさんの人が来てくれてうれしかったです。こういう場所でやる映画祭はめったにないのでいいと思います。北海道は寒くてもみなさんはあったかくて良い人たちでした。」
(浜)


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