函館港イルミナシオン映画祭 会期中広報「イルプレ」

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サーファー大杉漣さん、いよいよ登場!

2005年12月06日 | 2005
50代で定年退職後、突如としてサーフィンを始めた男を演ずるため、同じく50代でサーフィンを始めた俳優大杉漣さんが、いよいよ登場!朝早くから列に並び、整理券を手にしたお客さまだけが聴けた大盛り上がりトークに加え、イルプレ班が独自に聞けたインタビューを交えてお送りします!

---40代では田口トモロヲさんに誘われてギターを、50代では本作でサーフィンを始められた大杉さん、60代では何を始めるんですか?

出会ったときが始めるとき。始めると結構凝るほうなので、今、プロフィールには、趣味サッカー、テニス、手裏剣(会場どよめき!)、あと小さくサーフィンって書いてます。

---50代でサーフィンというのもすごいですよね。

最近は年をとられてから始める人も結構多いみたいで、映画をきっかけに始めたという手紙もいただきましたよ。

---今回の映画でご苦労された点は?

僕、サッカーやってるんですよね。生まれが四国の徳島で海のあるところで育ったので、海には馴染みもありましたし、体力的なところで過信してた部分があったのは事実で。でもパドリングってありますよね、あの海ガメの産卵みたいなやつですよ。あれからしてもう全然できなくて。ですからある意味ドキュメンタリーの要素を含んだ映画になっていると思います。

---どのくらいでサーフィンを習得されたんですか?

今まで一度もやったことがなかったんですよ。本当はある程度練習してから撮影に入りたかったんですけど、スケジュールが合わなくて、種子島に入ってから現地の方に教えていただきながら練習を始めました。もうぶっつけ本番ですよ。種子島にいた二十数日間で、あそこまで乗れるようになりました。ボードの上に立つシーンで、監督はスタントを使うことも考えていたようですが、僕は絶対に吹き替えは嫌だったので、立てたときには本当に嬉しかった。あの表情はその気持ちが十分に出てるんですよね。

---今回は大杉漣初主演ということで報道されていましたが。

いや、本当は他にもあるんですけどね。けれど主演でも、そうでない作品でも、役作りのスタンスの違いはあっても、演じることに対する姿勢や、目線の置きどころは全く変わらないです。

---この作品の持つテーマとは?

会社を中途退社した米倉が人生をどんなふうに生きていこうかと思ったときに、亡き妻の言葉を思い出して、「そうだ、サーフィンをやろう」と思ったこと、それが大事なんですよ。ささやかなことでもいいんですよね、例えば散歩するとか。与えられたものではなく、待つことでもなく、自分でなにかを見つけるということ、「気持ちの一歩」をどう踏み出すかということが大切なのだと思います。

---その後サーフィンは?

僕、さっきも言いましたけど、サッカーやってるんですね。だからそちらのほうも忙しくてなかなか。でもやりますよ! 趣味の欄に小さく「サーフィン」って書いてることですし、自分に示しがつかないので(笑)もちろんボードもウェットスーツもちゃんと持ってますしね。

---サッカーのことを少しお聞かせください。

サッカーは「鰯クラブ」と言って、100名くらいメンバーがいるんですけど、もう15年くらい続けてます。職業も年齢も関係なく、ひとるのボールを追いかける。オフタイムの過ごし方としては最高ですね。僕たちの息子も同じチームにいて、その息子たちに「しっかり蹴ろよー」なんて怒られたりするのがまた快感だったりするんですよね(笑)

---函館の印象は?

僕の兄の奥さんが函館の人なので、とても馴染みがあるんです。情緒があるし、食べ物は美味しいし、函館の言葉もなんとも言えない味わいがあっていいですよね。でもこの仕事をして思うことは、出会いであったりとか、縁だったりとか、そういうものがとても大切だということ。こうしてこの映画祭と一本の糸が繋がったわけですから、どんどん拡げていきたいですね。もう二回でも三回でも来ますよ!

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このつたない文章では雰囲気が伝わりにくいと思うのですが、大杉さんの華麗なるトークに会場は爆笑に次ぐ爆笑!こんなに笑ったトークは初めてじゃないかしら?というくらい熱気あふれた時間を共有させていただきました。「たくさんご来場下さってありがとう、よっぽどヒマなんですね、みなさん他にすることないんですか?(笑)」とおちゃめな台詞を後に、観客の皆さんと握手をしながら会場を大回りして退場していただきました。イルミシオン映画祭始まって以来です、このような大サービスは!この大杉さんの心の温かさにスタッフもお客様も大感激。大杉さん、ありがとうございました!来年も再来年もぜひいらしてくださいね!次は凍っていないイカソーメンを用意しておきますので(笑)

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