生駒のアラ還の独り言

医療業界のあることないことを独断と偏見で綴る

医師会の独禁法違反(その2)

2011-04-18 21:28:04 | 日記
昨日に続いて、医師会の独禁法違反(その2)です。
 
妊婦健診について、親しい知人が生駒市医師会に電問い合わせをした結果を報せてくれました。
その会話の内容は以下のとおりです。知人には無断で私の独断での紹介です。無断でごめんなさい。
 
 
 
(問)生駒市で妊婦健診を受けた際、一人当たり平均どの程度、掛かっているのですか?
 (答)生駒市役所は71000~72000円と言っています。
(問)生駒市医師会が実際に確認されている金額は幾らですか?
 (答)奈良県医師会は112,400円必要だとしています。
(問)奈良県医師会の話を聞いているのではありません。生駒市医師会として、これまでの妊婦健診で一人 当たり平均幾ら掛かっているのかを教えて欲しいのです。
 (答)……。奈良県医師会は112、400円必要と言っています。
(問)奈良県医師会が112,400円と言う根拠は何ですか。
 (答)奈良県医師会に聞いてください。生駒市医師会では分かりません。
 
 
 
問いに対して全く噛み合わない珍回答・迷回答です。東京電力や安全保安員の記者会見を見ているような錯覚に陥りました。
意識的にやっているのか、それともこの程度のお粗末な認識でやっているのか。
どっちにしても生駒市医師会のお粗末さは極まりないことは明白です。
実績金額は生駒市役所の言うとおり、要求金額は奈良県医師会の言う通り。
では生駒市医師会自身での実績金額の検証や要求金額の算定はできているのか です。
この珍回答をみる限り、自身での検証や算定は全くやっていないようです。
東電社長や安全保安員が安全と言えば、「福島第一原発は安全」です。県医師会が言えば、黒いはずのカラスも「白いカラス」になります。生駒市医師会長:「県医師会長様の仰るとおり、このカラスは真っ白でございます。いや本当に真っ白でございます」
生駒市医師会にとっては、独禁法違反なんて生駒市が言わない限り全くの無防備だったとしか思えません。青天の霹靂でしょうか。
独禁法違反の話をしているのですが、どうも生駒市医師会が自立できていないという話になってしまいました。
まあ、日本医師会を頂点にした三層構造の医師会組織では、生駒市医師会のような最末端の地区医師会は、「黙って上の言うことを聞いとればええんや!」的な存在に過ぎないわけで、自立を期待する方が無理というものなのでしょう。
幼稚園年少組に原子力発電所の仕組みを教えるようなものです。
私は従来から「自律・自浄」を医師会に期待しているものですが、こんな体たらくでは話にも何もなりません。日本相撲協会のほうがまだましかもしれません。
生駒市立病院計画では、「管理運営協議会」の設置が予定されています。そこには医師会代表も加わることになっていますが、この体たらくのままの生駒市医師会には参加を辞退して頂くしかないのではないでしょうか。もしくは、総懺悔した後に。