生駒のアラ還の独り言

医療業界のあることないことを独断と偏見で綴る

生駒市医師会の「生駒市病院事業計画案」のお粗末さ

2010-07-18 17:53:21 | 日記

先日、生駒市宛に生駒市医師会から「生駒市病院事業計画案」なるものが提出されました。私も目にする機会がありましたので興味深々で見てみました。たったの3分で読み終えました。

先日の記事でも指摘しておきましたが、その余りにものお粗末さには改めて愕然とさせられました。自らを指定管理者候補とぶち上げておきながら、こんなお粗末な案しか作れないわけですから、万が一医師会が指定管理者に決まった場合は、医師会としてはどうする積もりなのでしょうか。はっきり言って100%無理です。神経を疑います。

固有名詞は無い、具体性は無い、収支計画は丸抜け といった態で、受け取った生駒市としても取り扱いに困ることでしょう。多分眺めて終わり ということでしょう。真面目に検討する気には絶対になれないでしょう。

こんな程度の悪い冗談を言う前に、医師会としてもっとやるべきことが沢山あるのではないですか。それも、厳しい反省のもとに。

二次、三次救急が崩壊の危機に直面していますが、その原因の一端は一次体制の不備にあるのだという意見が大勢を占めてきています。生駒市でもその通りで、一次の体制に相当な不備があります。

生駒市では「生駒メディカルセンター」が休日・夜間の一次を担っていますが、診療時間帯や専門医師の常置等の面で中途半端な体制のままです。その割には、年間で170百万円もの多額の税金をつぎ込んでいます。センター発足時と異なり現在では開業医も増えてきており、医師会がその気になりさえすれば開業医輪番体制は構築可能だしそのほうが余ほど効率的で効果的です。

今頃になってお粗末な生駒市病院事業計画を出してくるのではなく、こうした開業医輪番体制の早期構築とか、その結果としてのメディカルセンターの縮小とか廃止といった 自らがやるべきことを医師会は求められているのだということです。
当然のことながら、休診日の統一も撤回すべきでしょう。

いずれにしても、やるべきことをやらない者の主張にはいかなる正義もありませんし、悪い冗談としか受け留められません。