生駒のアラ還の独り言

医療業界のあることないことを独断と偏見で綴る

医師会の出方は?

2010-05-05 18:09:05 | 日記

 連休もあり、パソコンにも殆ど触れることもなくブログも手付かずにのんびり過ごしました。

 さて、生駒市病院事業推進委員会が再開されることになったようです。医師会側の愚にもつかない理由で中断していた委員会ですが、何はともあれ再開されることは結構なことです。
 ただ、医師会の委員推薦状には条件が付いていました。
曰く、「指定管理者の指定について否決された特定の指定管理者を前提としないことを条件とし」です。特定の指定管理者とは、徳洲会のことです。
 この条件は、いみじくもまさに医師会の本音です。徳洲会と医師会との関係は水と油で、絶対に混ざり合うことはありません。
 しかし、指定管理者を前提にしないままで病院事業を本当に議論できるのでしょうか。「仏作って魂を入れず」になりかねません。ハードと看板だけで後はよろしく では現下の医療崩壊への対応は不可能です。魂を入れるのは、指定管理者です。指定管理者候補を外した委員会議論は、まさに「魂の入っていない仏を作る」だけのことになります。公園やプールの指定管理者とは違う別次元なのです。
 徳洲会にしても、生駒市立病院に医師や看護師を振り向けるのは苦しいはずです。その苦しいなかで、グループ全体で何とか人員のやり繰りをしようと、公募に手を挙げてくれたわけです。これを評価せずして何を評価するのでしょうか。
 徳洲会は、24時間365日の救急受入を社是としています。勿論100%の完璧な受入は不可能でしょう。それは仕方のないことだと思います。しかし救急告示病院の看板を出していても、看板倒れの病院が多い生駒市や奈良県です。
 はっきり言わせてもらえば、こうした看板倒れの救急病院は最初から救急医療をやるべきではないのです。看板を降ろすべきなのです。却って救急隊を混乱させるだけです。

 要は志の違いです。この点は決定的だと考えます。

 委員会においてはこうした下らない話を外して、本質の議論を期待します。