室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

ダイスケ・ファン

2007-04-08 00:54:11 | Weblog
母が野球好きということもあって、小さい頃から、野球は良くみている。
プロ野球ばかりでなく、高校野球も良く見て来た。
小さい頃は、高校生といえば大きなお兄さん。私が育った時代は”スポ根”真っ盛り。(意味わからない人は、いいです)やがて自分と同世代が甲子園に行く時期となり、あとはずっと後輩たちの舞台となった。・・って、自分が長いこと生きてきた、という事が云いたい訳じゃありません。その間、色んなヒーローやスターが出てきて、プロになった人、ならなかった人、数千人、数万人いた中で、一番印象に残っているのが、やっぱり松坂大輔。
 夏の大会の時は、TVK(テレビ神奈川)で県予選を放送する。ある時、たまたま見ていたらワイルドピッチでさよなら負けしたピッチャーがいた。あ~あ、と思って見ていたら、試合の後の整列でもひどくしょげていた。「2年生だから、まだいいじゃん。あー、3年生に悪いと思って泣いてるのか」アナウンサーも「本来の実力は、こんなもんじゃないんですがね」と云っていた。それが松坂大輔だった。
 その翌年、春の選抜で優勝、夏にはどんな脚本家も書けないようなドラマを見せてくれた。『有言実行』彼は、自分に「やる!」と言っているんだな、と思った。その姿勢はずっと続いている。しかし、その原点が小学校の卒業式の時の夢、「プロ野球に入って、百億円の選手になるぞ!」だったことを今夜のテレビで初めて知って、驚いた。その通りになっているではないか!
 無邪気な子供は、大人が「ありえない。無理」と思うことを平気で口にする。少し現実がわかる子供は、もう荒唐無稽なことは言わない。しかし、松坂くんは、口に出して、それが実現している。なんで、彼は実現できるのだろう?「純粋に望んだことは、ずっと望んでいると実現するものだよ」昔、むっか~し友人だった人に言われたことがある。純粋に、強く思いこんで頑張れたという事だろうか・・?
<おっもーい~いこーんだーら、試練のみーちーを~・・。>超懐かしいフレーズ。でも、松坂くんには、星飛雄馬のような悲壮感は全くない。明るい人気者だ。とにかく、良いデビュー戦になって良かった。次の登板、イチローとの対決が待ち遠しい。