室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

プリ号迷子になる

2006-10-23 00:27:55 | Weblog
「武蔵野タンゴを聞く会」の招きで、三鷹へ演奏をしに行った。
こちらへは、毎年お呼ばれして何度目かなのだが、スナック(?)のような雰囲気の所で、ピアノが無い。正確に云えば、物置になっているピアノは有り、一番初めに行った時はそのピアノを弾いたのだが、状態がひどくて、2回目からはクラビノーバを運んで行っている。つまり、車で行かなければならない場所なのだ。
 瞬間燃費や、エネルギーの移動を表す画面付きのプリウスに乗っていることは、私の誇りであるが、残念ながらカーナビは付いていない。第三京浜までは実にスムーズに行ったのだが、環八は渋滞していた。辛うじて動く一番左の車線にいた。そろそろ環八五日市交差点の橋かな・・まだかな、と思いつつ、目の前の大型車に続いて左折したら、まだ上高井戸だった。甲州街道になってしまった。どこかで右折して井の頭通りになりたいのだけれど、道は次第に左カーブ。前回使った地図は見あたらず、父の地図帳は見たい場所が見つかりにくい。
 そのうちに”仙川”えっ?そんな! ”府中”方向?そりゃ行き過ぎでしょう。杏林大学?新小金井?大沢?聞いたことない・・。真昼の通りには人が少ない。それでも途中、何人かに道を聞いたのだが、どうも中央線の北と南では、全くエリアが違うらしく、皆さん説明に窮している。やっと中央線の下を抜けられる道を教わったのだが、1本間違えたらしく、武蔵境の駅ロータリーに出てしまった。ぐるっと一周して一つ先と思った道に入ったら高架橋が見えた。ところがスーパーの裏駐車場で警備員さんがバッテンサインを出している。警備員さんに「三鷹の北口側に行きたいんですけど」と聞いた。「あーそれなら真っ直ぐ行って最初の信号を右です」
 やっと中央線の北側に出られ、三鷹に近づいたのに、また線路に当たりそうになったりしながら、なんとか、やっと現地にたどり着いた。生憎、共演者のバンドネオンのマエストロの携帯しか番号がわからず、しかも普段あまり携帯を使っていらっしゃらないので、なかなか着かない私を心配し始める時間までは、まず携帯に出て下さる事は無いと思い、12時半をしばらく過ぎてから掛けた。「さまよってま~す!」「もうじき着くと思いますが、また間違えました」たっぷり皆さんをヤキモキさせて約束時間を40分過ぎてしまった。
 主催者に「カーナビ付けたらどうです?」と云われてしまった。『ピアノのある処でやって下さいよ』と云いたかったが、来年3月にはコミュニティセンターのベヒシュタインを弾かせて下さるらしい。