9/23(火)晴れ 3日目
南岳小屋~大キレット~北穂高岳~涸沢岳~穂高岳山荘(泊)
朝陽に明るく照らされた大キレットの全貌が見えた。
ナイフリッジの岩峰が波の様に北穂まで続いているのを目前にすると
恐怖心が無いと云えば嘘になるが、怖がっていられない目的地に向かって
一歩一歩確実に足を運ぶだけだ。
気温3℃風があり少々肌寒い感じだ、いよいよ本日の核心部大キレットへ
踏み込む。
切り立った岩峰が連なる大キレットを通過は険しいものだったが、その後の
涸沢岳の登りが体力的にきつかったのが印象に残っている。
穂高山荘に着いたときは最大の難所を通過した安堵感と達成感は言葉に
出来ないくらいの喜びであった。
5:18 南岳小屋よりナイフリッジの岩尾根が続く大キレットを見る
岩尾根が長野県(手前)と岐阜県(影の方)の県境となっている ↓
背後には槍ヶ岳を見る ↓
富士山を遠望 ↓
5:32 日の出を迎える ↓
5:40 南岳小屋入口の寒暖計は3℃ ↓
6:30 3日目の歩行開始 南岳小屋背後から大キレットへ向かう ↓
7:06 垂直の鉄ハシゴを下降する ↓
7:27 前方は長谷川ピーク、北穂高岳は台形の山頂だ ↓
8:34 岩壁を伝う ↓
岩壁に沿って登る ↓
8:41 往路を振り返る 南岳が後方になった ↓
9:15 往路振り返る南岳の向こうに槍ヶ岳が見える
9:37 足下は谷底へ切れ落ちている ↓ 滑ると一巻の終わりだ
9:46 無事に北穂高小屋に着きました! ↓
小屋前のテラスで一休み展望も楽しみます ↑ ↓ 槍が遠くになりました
富士山も霞んで見えます ↓
10:08 小屋のすぐ上部が山頂です 槍を背景にパチリです ↓
10:22 北穂分岐 ↓ 涸沢小屋から上高地方面へ下山出来ます
11:16 北穂と涸沢岳の最低鞍部 これより涸沢岳へ登攀開始です ↓
鞍部付近から北穂高岳を振り返ります ↓
12:40~50 涸沢岳山頂に立ます 岩塊斜面に長いクサリ、ハシゴとかなりきつい
登攀が続きました、キレット縦走より疲れました ↓
12:53 下山開始 眼下に赤い屋根の穂高山荘が見えます ↓
13:05 穂高山荘に着きました ↓
山荘前から見る奥穂高岳 明日は小屋前から急登です ↓
小屋から眼下に涸沢小屋が見えます
ここから登山道(ザイテングラート)小屋まで所要90分 ↓
3日目 終了です 身体をゆっくり休めて明日に備えます zzz・・
9/22(月) 2日目
民宿「つくしんぼ」(新穂高温泉)~南岳小屋
昨夜の宿から蒲田川右岸林道ゲートまで送ってもらう。
生憎の雨だ、夜明け前の暗い中、一般車両通行止めゲートを越えて歩き出す。
蒲田川右岸林道を約2時間の歩き、白出沢より蒲田川の渡渉となる幸いに水量は
ほとんどなく川底の岩塊の上を延々と高度を上げながら約2時間の渡渉?は疲れた、
岩塊から登山道になって靴底の安定感にホッとする。
槍平小屋で小休止、ここから本格的な急登の連続である。
約9時間の所要で南岳小屋に到着した。
5:00 民宿カントリーハウス「つくしんぼ」を出る ↓ 小雨だ
5:27 右俣林道入口ゲート前まで車で送ってもらう ↓
5:44 第二ゲート?を抜けて行く ↓ 雨は降り続く
5:55 蒲田川沿いに林道を進む、空は明るくなって来たが小雨は変わらず落ちている ↓
6:26 穂高平小屋 軒先で身支度を整えて出発する ↓
7:33 白出沢 いよいよ蒲田川の渡渉となる ↓
岩塊が堆積している、増水時は岩塊は水面下になるのだろう 対岸に渡るのではない
この岩塊を踏みながら上へ上へと登り詰めて行く ↓
この時より数年後に増水した蒲田川の下りの渡渉で5,6人のグループが流され死亡
事故が発生する。
蒲田川の左岸側の「ぶどう谷」 とか「チビ谷」を通過して行く
8:22 チビ谷 ↓
8:50 左岸よりから右岸へ向かう ↓
9:46 岩塊の歩きからやっと解放され土の登山道となり安堵です ↓
10:00 槍平小屋 小休止です ↓
小屋敷地内に立つ道標 南岳へ向かいます ↓
10:25 南沢を越える ↓
11:28 雨は止んだ、急登は続く ↓
12:47 稜線上に救急箱とは・・この高所で利用無きようにしたいものです ↓
天気は回復基調みたい・・雲の向こうが南岳?かな
13:05 標高2700m地点 むちゃくちゃの所を登ってきました~ ↓
13:10 稜線上のピーク ↓ しばし雲海を眺める
13:16 てっぺんから降下です、眼下の山肌に登山道が延びています ↓
今は南岳新道と地図に記されています ↓
13:27 ガラ場の登り ↓
14:02 標高2900m地点 ガラ場登りが続きます ↓
14:20 南岳小屋に到着です 山小屋に出会うとホッと安堵です ↓
17:25 南岳小屋から見る雲海 ↓
南岳小屋前より北穂高岳を見る(台形のピーク) ↓
17:53 常念岳に夕陽が沈む 明日は快晴みたいです ↓
2日目 終了 南岳小屋 zzz・・・
9/21(日) 1日目 移動日
自宅~入山地 岐阜県(新穂高温泉)
新幹線小倉のぞみ14で名古屋~JR高山本線~高山駅~濃飛バス~新穂高温泉バス停着
18時10分宿泊先「つくしんぼ}~送迎18時20分着
小倉出発時から新幹線遅れ(雨の影響)で途中も断続的に減速、停車の繰り返しの運行で
名古屋着約50分遅れしたがって乗継列車、バスも予定変更を余儀なくされて宿泊先到着も
1時間超遅れて入る、バス停まで迎えをお願いしていたが宿到着は薄暗くなっていた。
12:50 名古屋着 定刻だと9:09着 高山本線乗換に約1時間待ちなり ↓
16:17 高山駅着 ↓ 濃飛バスに乗り換えです
16:40 駅舎横に隣接する濃飛バスターミナル新穂高温泉行16:40に乗車です ↓
18:10 カントリーハウス「つくしんぼ」 バス停まで迎えに来ていただきます ↓
すっかり暗くなりました。
宿泊客は私達だけで入浴、夕食と済ませてzzz・・
明日は入山地点まで送ってもらいます。
7/30(水)晴れ 4日目
奥大日岳2605.9m、中大日岳2500m、大日岳2501m
快晴の朝を迎えた室堂から入山して3日目にしてやっとの晴天だ。
目の前に広がる山々の展望を楽しみながらの歩きとなった。
今日は今回のスタート地点としていた称名滝の大日岳登山口まで
下山した、もう一泊して明日下山してそのまま帰路と考えていたが
称名滝から立山行の最終バスが17時15分で充分に間にあうので
10時間超の歩きになるが本日下山とした。
本日の行程
剣山荘5:00~別山乗越6:15~室堂乗越7:25(朝食)45~奥大日岳9:15/20
~七福園10:50~中大日岳~大日小屋11:10~大日岳11:35~大日小屋前(昼食)
12:15~大日平山荘13:50/14:05~牛首14:50~猿ガ馬場15:05~
称名滝大日登山口15:45~車~立山駅前千寿荘16:10(泊)
4:56 剣山荘を振り返る朝の光を受けていた ↓ 岩稜ピークは一服剱
5:01 日の出 入山して3日目にして晴天の一日になりそうだ ↓
剣山荘から別山乗越まで3本のルートがある中道を行く、剱御前2776.6mが朝焼けだ ↓
5:34 雪渓を登る ↓ 影が長い
6:15 剱御前小舎 昨日も通過した、ここが別山乗越だ ↓
別山乗越から眼下に室堂一帯を見る 中央右寄りに室堂ターミナルの建屋が見える ↓
8:30 剱岳を振り返る ↓ Y氏一団も早月尾根を馬場島へ向け下降しているだろう
9:20 奥大日岳山頂 ↓
奥大日岳山頂から見る背後の剱岳 ↓
雲海が広がる ↓
10:50 七福園 ↓ 大岩の間を通過する
中大日岳を通過
11:10 大日岳小屋 ↓ 初日28日に宿泊予約していてバス不通で逆回りに変更した事を詫びる
小屋番さんはなんと我が居住区の隣町の人だった。
今日出発時は宿泊予定にしていたが時間的に下山可能の時間帯なので
宿泊せずに下山する ↓
11:36 大日岳山頂 ↓
山頂に安置されている 大日如来像 ↓
大日小屋前で昼食をして12:15腰を上げ大日平へ向かう。
13:42 広々とした草原台地の大日平だ 木道を歩く ↓
14:00 大日平小屋 休憩する ↓ 雲に覆われる
14:50 牛ノ首 名の由来? この辺の地形か? ヘリツノ要注意? ↓
北アルプスの三大急登を下る
15:06 猿ガ馬場 ↓
15:46 称名滝の大日岳登山口に無事に下山です 10時間超の行程でした。
お二人何を見ているのでしょう? 左の男性は大日小屋前から下山同道でした。
富山駅前でブテックをされている方で水曜日が定休日で水曜クライマーと言っていた
私達の今日の宿泊先千寿荘まで車で送っていただいた 感謝!です。
16:10 初日の移動日に宿泊した立山駅前の「千寿荘」着です 4泊目終了
5日目 31日 立山駅より帰宅の途についた 4泊5日の08夏 北アの山旅無事帰宅で終了でした!
3日目 7/29(火)暴風雨・曇り・夕刻はれ
別山2880m、一服剱2618m、前剱2813m、剱岳2999m
昨日同様の暴風雨で夜明けを迎える、朝食は弁当を予約していたので
身支度を済ませて計画通りに山荘を出立する。
夜が明けているのだが暗く深いガスで一帯は包まれている、暗くても
ルートははっきりと目視出来るし道標も要所にあるので安心だ。
今日の行程では剱岳山頂に立つ予定だがこの空模様に一抹の不安だ
先ずは剱岳取付点に立つ剣山荘へ向かう。
今日の行程
内蔵助山荘5:00~硯ヶ池~別山6:25昼食6:55~別山乗越(剱御前小舎)7:15~
剱沢雪渓8:20~剣山荘8:45/9:00~一服剱9:30~前剱10:20~カニのたてばい
~早月尾根分岐11:35~剱岳山頂11:45昼食12:10~前剱13:25~一服剱14:15
~剣山荘14:40(泊)
5:07 山荘前から残雪だ ↓ 山全体が厚く暗いガスに覆われて視界は無いに等しい
5:11 分岐 別山へ向かう ↓
6:00 踏み跡のルートを辿って来て硯ヶ池に出会う、この池の手前に別山があるはずだ
地図を広げ確認する、別山ピークを外れてここに来た様だ、来た道を引き返して
別山ピークに立つ ↓
6:25 別山山頂(朝食6:55) ↓
祠の前で風を避けて朝食とした。風は強いが寒さは感じない
一瞬ガスが流れて視界が開けた、先ほどの池が目の前に広がっていた、なんのことは無い
山頂の一角で地図を広げていたのだ!ほんの一瞬の出来事で状況が確認できたが見えない
事の怖さを感じた体験だった。
7:15 別山乗越に立つ剱御前小舎前 ↓
7:36 北アルプス三大雪渓の一つ剱沢雪渓が谷間向かって広がる ↓
雪渓に沿って下る この辺は融けて夏道が現れていた ↓
8:20 雪渓をトラバースして対岸へ渡る ↓
8:45 剣山荘に到着だ ↓ 悪天中の歩行であった先ずは一安心である
受付を済ませてザックをデポして水分と行動食のみの空身で剱岳へ向かう。
9:15 剱岳へ登攀開始する相変わらず視界不良、風があるが暴風で無い、雨も無い先ずは
小屋上部の一服剱へ向かう ↓
一服剱9:30
10:20 前剱頂上 ↓ 空模様の回復兆しはない視界不良は変わらない
パチリをする余裕なし安全登攀に徹する。
10:48
前方岩峰に登山者が見えるまた岩に貼りついている人も見えるが登っているのか下っているのか
・・? ↓ いよいよ剱岳の核心部に入る、有名なカニのたてばい、よこばいだが待っている。
岩峰の難所が続く、クサリ、ハシゴ、靴底幅のアンカー等々三点確保を徹底する、足下はアルプス
一万尺の断崖絶壁だ。
11:35 剱岳山頂近くに立つ道標 左方向は早月尾根へ至る ↓
11:44 剱岳山頂 12:00
剱岳山頂で信じられない事があった、なんと親友山友5人の一団と遭遇です、お互い顔を見合わせ
ビックリ!ビックリ! 地元の山での遭遇は考えれるが遠征先での遭遇とは・・
お互いに話す内に今回の剱の頂での遭遇は天候が一因と判った。
彼らは室堂27日入山しY氏夫婦は剱沢でCP、他の人は剣山荘(泊)翌28日は(我々の室堂から入山日)
天候悪化で停滞し、本日29日剱岳登頂を目指したとの事であった。
短い山頂滞在であったが忘れられない思い出となった。
彼ら早月尾根から今夜は早月小屋でCPと小屋泊りで翌30日馬場島へ下山し白山へ移動との事であった。
お互いにエールを交換して山頂で分かれた。
12:30 岩稜の下降が続く ↓ アルプス一万尺の谷底が視界不良で見えないのが幸いかも・・・
13:25 前剱まで下降して来た まだ危険個所の下降が続く ↓
13:50 ガラ場の下降 ↓
谷間の雪渓 滑落するとお終いだ ↓
14:25 だいぶ下降して来た ↓
14:40 無事に剣山荘下り着いた ↓
16:15 やっと天候回復だ! 下山後とは残念至極剱山頂でこの青空が見たかった ↓
朝からの悪天の中無事に踏破して剱岳山頂に立てたことに満足した一日となった。
山頂での出来事も忘れられない思い出となった。