■ 知恵蔵 チーズ&ワイン ナチュラルライフ ☆

チーズ&ワイン,食をテーマに、知恵蔵のエレガント(?)&ナチュラル!生活を掲載しています。

■知恵蔵 出産は命がけの大仕事 7

2011-02-28 | 知恵蔵 私と家族と★育児★

同じ日に入院した4人部屋に、翌日に私と同じ手術をする女性がいました。
私よりも、少し若く、一人目を妊娠中で、妊娠15週に入ったところとのこと。


月に1人いれば多いという、妊娠中の「卵巣嚢腫摘出術」。たまたま同じ日
に入院し、同じ日に手術ということで、心強かったです。このOさんとは退院
後も連絡を取って、情報交換をしています。


・・・手術当日は、まず4人部屋の一人が、9時すぎから、帝王切開の手術。
次に、11時30分から、Oさんの「卵巣嚢腫摘出術」。その後、13時30分から
私の「卵巣嚢腫摘出術」。


朝は、6時前から看護師さんがベッドに来て、熱や血圧を測ったり、お腹の
赤ちゃんの心音を聞いて、尿検査。その後、浣腸してトイレ。9時前には、
手術着に着替え、診察、そして点滴開始。予防的に子宮収縮を抑える持続
点滴です。手術中に、吐き気止めや輸血などにも対応できるために、太い
針での点滴でした。そして、この日は絶食です。水も飲めないので、喉の
渇きが少しありました。


手術前、ベッドで手術の説明書の再確認をしていたところ、看護師さんが
来て、「個室が空いたので、移りますか?」とのこと。悠が病院に来やすい
ように、入院前に個室希望を出しておりました。しかし、今、悠と会ってし
まうと悠が寂しくなってしまうかもしれないので、入院中は会わない方がい
いという風に夫婦で話をしたところだったので、どうしようかな?と思いま
したが、この先どうなるかわからなかったのと、手術後麻酔が切れたら、
ものすごい痛みがあるそうなので、とりあえず個室へ移ることにしました。


・・・そして、看護師さんが来て、「予定通り、13時30分に手術室に入ります
ね。」とのこと。行きは、車いすで。帰りは、ベッドに寝たまま、戻ってくるよ
うです。


初の手術室へは、病棟の看護師さんが車いすで運んでくださり、手術室に
入る手前で、手術担当看護師さんにバトンタッチ。ベッドに横たわりました。
その後、執刀医のN先生に「よろしくお願いします。」と声をかけられ、そして
いよいよ麻酔です。「体を丸めてくださいね」と麻酔の先生から声がかかり、
背中に4回ほど針が。。。脊髄への麻酔は、30分ほどかかったでしょうか。
下半身が麻痺してきて、「痛いですか?」と聞かれても、触られている感覚
はありますが、痛みは感じなくなりました。


「手術を開始します」そう先生の声がかかったときは、病室を出てから1時間
弱が経っていました。それと同時に、麻酔が効きはじめて、急に呼吸が苦しく
なりはじめました。一時的に、呼吸困難になることはあると、説明書に書かれ
ていましたが、経験してはじめて、このことか?と思うと同時に、酸素呼吸器
を付けてもらっても、あまり変わらず、結局取ってもらい、ゆっくりと深呼吸し
て、落ち着きました。今は冷静にそのときのことを考えられますが、そのとき
は本当に苦しかったです ^^; でも、ベテラン看護師さんの機転の利いた
落ち着いたアドバイスに救われました。それが何回もあり、有難かったです。


手術中は、下半身麻酔なので、先生や看護師さんの声が聞こえてきます。
小さい声でしゃべっていても、雰囲気で読み取れるもので、開腹してから
「どうしたものか?」という先生たちの考える様子も伺えました。


それから少し経ってから、お腹の中をグルグルとかき回される感覚に襲われ、
一気に吐き気を催しました。「もうダメ~、吐きますぅぅ」と言った瞬間に、対応
してもらった吐き気止めの点滴が効いて、一気に楽になりましたが、「もうこん
な手術は嫌だぁ、早く終わってくれぇ」と心の中で叫んでいました(涙)(T_T)


この吐き気の原因は、、、開腹したら、当初は子宮の隣に卵巣が見える予定
でしたが、予想よりも子宮(赤ちゃん)が大きくて、卵巣が子宮の下に隠れて
いて、見えなかったようです。結果、下から卵巣をすくい上げてきたようです。
そのときのかき混ざれている感覚が、吐き気を催したようです。

結果的に、子宮(赤ちゃん)を触らざるを得なくなり、その結果、流産の可能性
も高まってしまいましたが、これは仕方ないこと。先生方は、最善を尽くしてく
ださいました。この結果、流産したらそれは運命、仕方ないことかなと覚悟を
決めました。

・・・呼吸困難、吐き気に襲われながらも、予定よりも早い1時間ちょっとで手術
が終わりました。13時30分に手術室に入り、麻酔をして、手術が終わったのが、
15時30分過ぎ。最後に、切り取った腫瘍を、先生は私に見せてくださいました。
中に髪の毛や油なのか黒いものが入った袋状のもの。良性か悪性かは1週間
後にわかるとのこと。「大丈夫ですよね?」との私の問いに、先生は「良性だと
は思いますが、100人中5人は悪性ということがあります。」とのこと。


ひとまず、無事に手術が終わり、一安心。その後、手術台から病室のベッドに
移され、病室まで運んでもらいました。旦那が待っていました。先生から旦那に
手術の説明があり、旦那も切り取った腫瘍を見せてもらっていました。


その時、麻酔はまだ効いていて、この後、麻酔が切れて、ものすごい痛みを感じ
丸一日寝れなくなるとは、思いもしなかったのでした・・・^^;


<8へ、つづく>


■知恵蔵 出産は命がけの大仕事 6

2011-02-25 | 知恵蔵 私と家族と★育児★

・・・18週+6日(月)、1時間遅れの午後3時30分に産科病棟に入り、
看護師さんから病棟の説明を受け、お腹部分の毛剃りをしてもらった後、
いよいよ明日の手術をしてくださる主治医のN先生(若手の男性)から、
旦那と一緒に手術の説明を受けました。


N先生(女医)の言葉通り、N先生(若手の男性)は、イケメンでしたが、
当初私が想像したチャラチャラしたところはなく、誠実でとてもまじめな
イケメンの先生でした。とても丁寧に明日の手術の説明をしてくださり、
私や旦那の質問にも丁重に答えてくださいました。


なので、若手の先生ですが、手術への安心感が持て「この先生なら大丈夫
だろう」と不思議と気持ちが楽になりました。そういう雰囲気を持った先生で
よかったです。


明日の手術自体は、「卵巣嚢腫摘出術」。良性と悪性の判別が困難な場合
があるので、判断の確定は手術後。卵巣が肥大し放置しておくと、周辺臓器
への圧迫や、茎捻転を起こす可能性もあるため手術が必要。手術は、右側
の卵巣の一部摘出のみ、しかし最悪の場合は全摘出。赤ちゃんがいるので、
丁寧に丁寧にやるため、通常1時間以内で終わるところ、2時間以上かかる
と思う。子宮(赤ちゃん)に触らずに、手術をする予定(触ると、流産の危険性
が高まるとのこと)。赤ちゃんの安全を考えて、視界を広くとるために、お臍の
下から真っ直ぐ下に股のギリギリまで開腹して、手術をするとのこと(10センチ
以上の開腹)。その後、妊娠でお腹が大きくなると、妊婦じゃない人にくらべて
伸びる分、傷痕が残りやすい。でも、縫合が離開することはそうはない。


起こりうる合併症としては・・・
・出血→多量のときは輸血の可能性も(同意書にもサインしました)
・感染→抗生剤投与
・周辺臓器(膀胱・腸管・尿管など)の損傷→必要なら修復術
・薬剤アレルギー
・発熱・疼痛→適宜投薬
・血栓塞栓症→予防(ストッキング・術中の下股マッサージ)
・術後腸閉塞→便秘に注意
・術後創部の離開→創部洗浄・再縫合・再手術
・その他予期せぬこと


そして、妊娠中の手術であり、流・早産の危険性があること。術後の早産予防
のために、少なくとも1週間は子宮収縮を抑える点滴が必要であると、仰いま
した。張り止めの点滴の後、張り止めの内服薬に変え、お腹が張らないことを
確認してからの退院になるため、早くて2週間後に退院できるとの、ことでした。


・・・先生の説明が終わり、たくさんある同意書に旦那とサインを終えて、ベッド
に戻ると、手術室看護師の方から「術前のご挨拶にお伺いしましたが、ご不在
でしたので、術前訪問用紙を置かせていただきます。一度目を通して頂いて、
疑問に思われる事や質問などがありましたら、当日遠慮なくお話しください。」
と記載された紙が置かれていました。


・・・その後は、今度は、麻酔医から麻酔の説明がありました。やはり、妊婦は
全身麻酔が使えないので、部分麻酔である、「脊椎麻酔」とのこと。正式には、
「脊髄くも膜下麻酔」といい、いわゆる「下半身麻酔」です。脊髄は脳脊髄液と
いう液の入った袋に入っていて、その袋の中をくも膜下腔といい、その袋に針
を刺して、くも膜下腔に局所麻酔薬を入れることにより、薬が脳脊髄液と混ざっ
て効くとのこと。針と刺すときは、体を丸めると入りやすくなり、背中に計4回、
針を刺すようです。結構、痛いらしい ^^;


この麻酔は、完全に感覚がなくなることはまれで、触っている、引っ張られて
いる、押されている、という鈍い感覚は残るようです。まあ、全て初めてのこと
なので、体験するまで本当のところはわかりません。ドキドキでした。


・・・そんな感じで、入院当日は、翌日の手術の説明を受け、旦那が帰り、夕食
をいただき、シャワーを浴びて、看護師さんに言われるままに「下剤」と「睡眠薬」
を飲んで、21時以降は絶食(水もだめ)となったので、そのまま寝ました。23時~
4時までは眠れましたが、その前後は、4人部屋だったからか、翌日の手術のこと
や悠のことを考えていたので、思ったよりも睡眠薬は効かなかったみたいです。


・・・こんな具合に、手術日を迎えました。


<7へ、つづく>


■知恵蔵 出産は命がけの大仕事 5

2011-02-23 | 知恵蔵 私と家族と★育児★

今回、初めて開腹手術というものを受けましたが、不思議と自分のことよりも、
お腹の赤ちゃんのことよりも、悠のことが、心配で心配でたまりませんでした。


悠は2歳半になっていましたが、「保育園や幼稚園などの年間イベント等には
参加していましたが、長い間、私と悠が離れたことがない」それになりよりも、
「昨年、熱性痙攣1回、喘息1回、ヨーグルトでのアナフェラキシー1回、小麦
(麩とパン)でのアナフェラキシー2回起こしている」「アトピーで、顔を掻いて
血だらけになることがある」ので、預かってもらう方(今回は旦那の両親)は、
非常に大変だと思います。まあ、聞き分けがあって、だいぶ分別はつくように
なってはきましたが ^^*。そういうわけで、便箋2枚ぎっちり、悠の食べ物の
注意点から、朝夕飲んでいる薬のこと、もしもの常備薬のことなどを事細かに
記載して、口頭での説明付きでお渡しして、お願いしました。


たまたま今は、旦那の転勤で関西在住、旦那の実家とは車で約1時間の距離
なので、私の入院中は、旦那も実家から通勤してもらい、朝早く出社して、夜は
できるだけ早く退社して、悠と一緒にお風呂に入って、寝かしつけまでしてもらう
ことにしました。旦那は毎日6時に家を出て出社し、2週間の間、本当に頑張っ
てくれました。忙しい時期だけに、大変だったことと思います。お疲れ様でした。
(今も、早朝出社は続けています、偉い!やはり、その方が仕事が捗るとのこと)


・・・18週+3日(金)に、翌週の緊急入院・緊急手術が決まった話に戻しますが、
N先生(女医)が最後に、こう仰いました。「申し訳ないんだけど、火曜日は私の
診察がある日だから、あなたの手術に入れないのよね。来週の火曜日の手術
は、N先生という、若手の男の先生にしてもらうけど、いいかしら?もちろん、彼
だけではなく、部長か私よりも一歳上の先生が入るから、大丈夫よ。」


私は、「そうですか。。。N先生(女医)は手術の腕がいいと聞いていたので、手術
するなら、N先生にお願いしたかったのですが。。。仕方ないですよね。」と一言。
N先生は、「そう難しい手術ではないから、大丈夫よ。N先生(手術してくれる男の
先生)は、イケメンよ!」。私は、「イケメンよりも、腕がいい方が。。。」


N先生(女医)は、お茶目に笑い「そうよね、イケメンは関係ないっか、腕がいい方
がいいわよね。大丈夫よ。」と言いました。場が和みました ^^+


・・・そんなこんなで、入院の準備、悠を預ける準備をするのは、週末の土日しか
ありませんでした。でも、土曜日は、4~6週間に一度通っている悠のアトピー・
アレルギーの通院日。高速で1時間かかるので、帰りに赤ちゃん本舗で入院に
必要な帯紐、パジャマ、産褥ショーツなどを買ってくるのが精いっぱいでした。
実質、日曜日に頑張りました。


・・・いよいよ18週+6日(月)の入院日。緊急入院なので、朝9時に電話がかかっ
てきて「午後の2時半に来てください」との連絡がありました。通常は10時入院なの
で、午後からの入院になり、助かりました。まずは、悠、旦那の2週間分の外泊の
荷物を車に乗せ(ほとんどが悠の絵本や玩具類)、旦那の実家へ。悠の日常生活
の説明をしてお願いし、お昼をいただき、悠のチャイルドシートをジイジの車に付け
替えて、悠とジイジとバアバはお買い物へ。私と旦那は、一度家に私の荷物を取り
に帰り、病院へと急ぎました。旦那は、その日と翌日の手術日は、急遽有給を取っ
てくれました。緊急入院なので、入院日に主治医から翌日の手術説明があるので、
本人と誰か一人一緒に説明を聞かなければいけないのです。そして、翌日の手術
も、万が一のことがあると困るので、立ち会いが必要とのことでした。


・・・着々と手術へのカウントダウンがはじまりました。


<6へ、つづく>


■知恵蔵 出産は命がけの大仕事 4

2011-02-22 | 知恵蔵 私と家族と★育児★

・・・18週+2日(木)、●●病院の産婦人科へ受診。
N先生(女医)は、40代の素肌美人の先生で、「言い方が淡々としていて
はっきりモノを言う先生なので、苦手な人もいるみたいよ」とのアドバイス
を受けておりましたが、私にはとても相性の合う先生でした。


内診、エコーの診察後、N先生は「卵巣8センチ×6センチ強だから、手術
は微妙ねえ。通常5~7センチ以上は手術するけど、妊婦だし。でも妊娠中
に卵巣がねじれて、破裂するおそれがあるから、その時に緊急手術するこ
とになるから、そうなったら、母子ともに非常に危険だしね。エコーでみる
限りは、中身は水だけみたいだけど、念のために、精密検査をしましょう」。


・・・とのことで、その日のうちに、「血液検査」「心電図」「耳たぶを傷つけて
どのくらいの時間で血が止まるかの確認」「レントゲン」「MRI」検査までしま
した。力のある先生は、すごいですねぇ、一か月先まで「MRI」の予約は埋
まっていましたが、先生の一声でその日の夕方の隙間時間に入れてもらえ
ました。


妊娠中の「レントゲン」と「MRI」撮影は、お腹の子に何か影響があるんじゃ
ないかと怖かったですが、妊娠14週以降は問題が少ないらしく、こういった
状況下では、皆さん受けているとこのことで、受けました。「レントゲン」は、
ピンクの磁気避けはしましたが。。。


この日は、午前中と夕方の「MRI」と、二回病院に行かねばならず、午前中は
旦那に午前半休を取ってらもい、夕方はMちゃんママのお家に悠を預かって
もらいました。Mちゃんママのお家に一人で預かってもらうのは、悠初めての
ことでしたが、仲良しのMちゃんとママだったし、Mちゃんのお兄ちゃんが使っ
ていたミニカーや車の乗り物で遊べたので、「MRI」が終わり、Mちゃんのお宅
に悠を迎えに行ったときは、ご満悦状態で、「もっと遊びたい!」とのこと。


翌日、検査結果を聞きに●●病院を受診するときも、悠の大好きなリトミックの
日だったので、MちゃんママにMちゃんと一緒に悠も車に乗せて連れていって
もらえたので、助かりました。悠は、私がいなくても、「いい子でリトミックを受け
ていたよ!」と、迎えにいったときに、Mちゃんママや他のママがそう教えてくれ
ました。Mちゃんママ、お世話になりました。ありがとうございます!


・・・そう、翌日18週+3日(金)の検査結果を聞きに行ったとき、N先生から以下
の言葉が。。。「MRI以外は問題なかったんだけど、MRIで、水だけだと思ってい
た中身が、油分も含まれている可能性が高いことがわかりました。水だけだった
ら、最悪、卵巣が捻じ曲がって破裂したとしても、お腹の赤ちゃんに問題ないこと
が多いけど、油分が混じっているものが破裂すると、母子ともに危ないのよ。。。


で、すぐに手術した方がいいかな。(先生がカレンダーを見ながら、)手術室が1か
月以上先まで埋まってるんだけど、たまたま来週の火曜日にひとつ空きが出たん
だけど、来週の月曜日に入院できる?他の手術日だと、もう1か月以上も先になっ
てしまい、お腹の赤ちゃんが大きくなりすぎて、非常に危険な手術になってしまうの
よね。来週火曜日に手術しても、妊娠19週に入っていて、大きいくらいだし。妊娠中
の卵巣嚢腫の手術は、15~16週がベストかな。15~20週で手術はするけど。」と、
のこと。それに、「MRI」でみたら、卵巣の肥大が8センチよりも少し大きいようです。


それに、あとで詳しく記載しますが、妊娠中は、内視鏡手術が不可能で、開腹手術
のみ。それも、通常より、お腹を大きく開いて、見やすくするようです。。。妊娠中だ
から、これからお腹が大きくなって傷痕がくっきりしてきてしまうようですし、妊娠中
のために、全身麻酔ができない、使える点滴や内服薬が限られている。そして、
手術の流産の危険性が5%ほどある、とのことでした。N先生の言い方は、「5%も
ないけど!」でしたが ^^*



この言葉は、なんとなく予想していたことだったので、私は「(今日金曜日で、来週の
月曜日入院、火曜日手術は急すぎるけど、)わかりました。来週の月曜日入院でお
願いします」と即答しました。その時の私は、思った以上に、平然としており、今考え
ると凛々しかったなあと思います。まあ、その後、だんだんと妊娠中の手術が怖くな
るんですけど(苦笑)。でも、今回の手術は、私一人ではなく、お腹の赤ちゃんも一緒
だったので、心強くもありました。


<5へ、つづく>


■知恵蔵 出産は命がけの大仕事 3

2011-02-20 | 知恵蔵 私と家族と★育児★

*2で、質問を受けた点を何点か、記載しておきます。
 「クワトロテスト」…この検査では、お腹の赤ちゃんのダウン症候群、18トリソミー、
           開放性精神管奇形の確率を知ることができます。
           検査費用は、2万円前後。私の病院は、18000円でした。
           受けられる時期は、妊娠15~18週(15週0日~21週6日まで検査可能)。
           結果は、およそ10日(だいたい1週間で結果がでるようです)。
 「羊水検査」…近所の総合病院だと、9万円。特急で検査結果を知りたい場合は、+3万円。
          (詳細は別途)


・・・18週+0日の「胎児ドック」の最後に、私の右側の卵巣の肥大に気付いた先生は、
私に診察台にあがることを促しました。ドキドキしながら、診察台へ。いつもは、悠を
連れて定期妊娠健診に通っていましたが、この日は「胎児ドック」もあったので、旦那
にこの時間だけ仕事を抜けて、家で悠を見てもらっていたので、いつもと違い穏やか
な空間の中、いざ内診が開始されました。(いつもは内診時、悠はビービー泣きます)


この病院は、内診エコーの画面が、妊婦さんの方に向けられているので、その画面を
見ながら、一緒に症状を確認しながら、説明が受けられます。通常、子宮(赤ちゃん)
が大きくなってくると、卵巣は映りにくくなりますが、私の右側の卵巣ははっきりと確認
することができました。「直径8センチはあるね。総合病院で、手術が必要かどうかを
診てもらってきてください。肥大は、妊娠初期の一過性ではなかったのかな?」とのこと。
通常、卵巣は直径2センチ程度の卵型。今回の病名は、「卵巣嚢腫(のうしゅ)」。


「では、●●病院に紹介状を書きますんで、1,2週間以内に行ってきてくださいね」と先生。
●●病院は、この近所で一番大きい総合病院。私は、「●●病院で、大丈夫なんですか?
いい病院が他にあれば、遠くても、その方がいいんですが。例えば、阪大病院とか。。」。


そう言う私の言葉に、先生は笑って「ははは、大丈夫ですよ、●●病院で。そんなに難しい
手術ではないですし、いつも何かあれば、皆さん、そこの病院にご紹介していますんで。
でも、阪大病院の方がよろしければ、ご紹介しますけれど(この先生は、阪大病院出身)」
とのこと。その言葉に、私は少しホッとし、「では、●●病院で結構です。行ってきます。。」と
答えました。


この時点では、まさか自分が?との思いで、「良性ですか?悪性ですか?」と質問するのが
やっとで、先生は「ここで診る限りでは、良性で、水だけだと思いますよ」とのこと、でした。


自宅に戻ってからは、パソコンや看護婦をしている友人から、調べられるだけの「卵巣嚢腫」
と「●●病院」の情報を集めました。どうやら、卵巣直径5~7センチ以上の肥大は大きく、通常
この大きさだと手術が必要とのこと、肥大した卵巣の中は水、もしくは油、毛、歯なども入って
いることもあるとのこと、この病気のはっきりした原因はわかっていないこと、95%は良性だが
5%は悪性の可能性もあり、良性なら開腹手術ではなく内視鏡手術も可能で、その方が回復
は早いとのこと、そして●●病院の産婦人科のN先生(女医)が手術が早くてうまいとのこと、が
わかりました。


・・・で、善は急げで、早速、翌々日の18週+2日の木曜日に、N先生(女医)の初診の診察日
があることを突き詰め、診察に行ってきました。


<4へ、つづく>


■知恵蔵 出産は命がけの大仕事 2

2011-02-18 | 知恵蔵 私と家族と★育児★

・・・悠のときは、ツワリもそう酷くはなく(少しは吐きましたが・・)、
妊娠初期はひたすら眠かった記憶が。妊娠9か月まで、毎月、関西と東京を
往復して、仕事もしていました。妊婦とは思えない、普段と変わらない生活を
送っていました。それが普通と思っていたので、今回のツワリのきつさには、
驚きました。


・・・そして、少し落ち着いてきた妊娠5か月目、新年早々の16週+0日には、
「クワトロテスト」を受けました。これは、アメリカや韓国では、妊婦が当たり前
に受診している検査ですが、日本で主流になってきたのは最近のこと。


血液検査で、「血液中の測定値、妊娠週数、年齢、人種、体重などより算出した
結果、ダウン症候群の赤ちゃんを妊娠している確率」が出てきます。この検査の
基準値は、35歳の妊婦さんからダウン症候群の赤ちゃんが生まれる確率である
「1/295」を使用しています。それを基準に、先生は、次に「羊水検査」が必要か否
かを伝えてくれます。


私が受診している先生は、35歳以上の妊婦さんには、「クワトロテスト」を勧めて
おります。私自身、色々調べているうちに、「クワトロテスト」を受けるのが怖くなっ
てしまいましたが、とりあえず確率だけ見てから後は考えようとテストを受けました。


そして、1週間後に先生から電話がかかってきて、「クワトロテストの結果は、1/830
でしたので、とりあえず、心配いりませんよ。羊水検査も必要ありません。」と言われ、
一安心しました。「1/830」は、27、28歳の確率です。


・・・少し話を寄り道してしまいましたが、そんなこんなで、ひとまずクワトロテストも
問題なかったなあとホッとした18週+0日、今度は、「中期胎児ドック」を受けました。


この「中期胎児ドック」とは、妊婦定期健診の一環で、私の通っている産婦人科では、
+7000円を払うと、超音波による胎児ドックを実施してくれるのです。細かく胎児を
診てくれて、例えば「胎児の首の後ろの皮膚の厚さが何ミリ以下だから、ダウン症
の確率は低いです」と言ってくれます。悠のときも、診てもらったので、今回も当然診て
いただきました。(+2000円で、DVDに録画してくれます。録画してもらいました ^^*)


こちらも、「クワトロテスト」同様、何の心配もなく、終了しました。赤ちゃんの体重は
163グラムと悠のときよりは、小さかったですが、平均の中には入っていて問題なし。
4Dで赤ちゃんの写真も撮ってもらい、悠と似ているなあというのが実感。可愛かった。
性別はまだはっきりはわからなかったですが、もしかして、また男の子???悠は、
「女の子がいい!」の一点張りですが ^^*


・・・と、このとき、最後に先生が「あれ?まだ、右の卵巣が大きいねえ。念のために
内診しておきましょう。診察台に上がってください」とのこと。ちょっとドキドキしながら、
診察台へ。


<3へ、つづく>


■知恵蔵 出産は命がけの大仕事 1

2011-02-17 | 知恵蔵 私と家族と★育児★

先月末から今月頭にかけて、緊急入院・緊急手術・2週間の入院生活後、
現在は自宅療養中です。悠ではなくて、旦那でもなくて、私がです ^^;


本当に急なことだったので、びっくりでした。
人生何が起こるかわかりませんね、今回つくづくそう思いました。


人生、毎日、一日一日を大切に、感謝しながら、生きていかなくてはいけないですね。
今回の件で、再確認し、協力してくれた悠、旦那、悠を預かってくれた旦那の両親、
洗濯など入院中の身の回りの世話に来てくれた母、現在ヘルプに来てくれている父、
そして検査などで悠を預かってくれた友人や心配をかけた友人、親戚の方々に感謝
感謝感謝です。ありがとうございました。


手術後、普通に動けるありがたみ、動けないときに看護師さんや先生たちに助けて
もらったこと、本当に有難かったです。ちょっとした物を取るのさえもできないとき、
体を拭いてもらったり、手術後の初めてのトイレやシャワーへの介助、、、、
普段何気なくしていることが、できない苦しみを実感し、感謝の念を再確認しました。


・・・今回の病名は、「卵巣嚢腫(のうしゅ)合併妊娠」。


自分には関係ない病気だと思っていました。でも、現実には違ったので、今後どなた
かの役に立つかもしれません。書き残しておこうと思います。


実は、私は現在妊娠6か月、二人目を妊娠中です。
悠のアレルギー・アトピー・喘息のことがあり、二人目を作ることを躊躇っていました。


でも、できたら悠に兄弟をつくってあげたい、すでに高齢出産なので、つくるなら早い
方がいい、、、そう旦那と話をはじめたのが昨年初秋。すぐにできるかは?でしたが、
運よく、すぐに妊娠が判明。


そのため、妊娠前に受診しようと思っていた、私の定期健診が妊娠2か月目に重なり、
妊娠中のため実施できない項目もあったり、ツワリもひどくなってきたので、定期健診
をキャンセルしました。


今回の病気は、妊娠前からなのか、妊娠中からなのかは、?とのことですが、、、
右側の卵巣の腫れは、妊娠初期から妊婦定期健診で指摘はされていました。


しかし、「妊娠初期の一過性のもの」「悠のときも、妊娠初期に一過性のもの」として
卵巣の腫れはあったので、先生も私もそう心配はしていませんでした。私は、子育てで
忙しい毎日だったので、卵巣の腫れも、妊娠中だということも忘れてしまうくらいでした。
何よりも、自覚症状がありませんでした。


その分、悠のときより、ツワリが重く、妊娠2~4か月の間は、あまり食べれず、吐いて
しまうことも多々ありました。その間の悠との生活は苦しかったぁ(苦笑)。でも、悠の方
が、夕方に私が布団に横になってしまうから、外に出たいのに出れずストレスがたまっ
ていただろうな。なので、できるだけ、公園に行って遊ばせるようにしていました。夕方、
私と一緒にお昼寝されると、悠の就寝時間が23時前後になり、次の日の生活にも支障
をきたすようにもなってきたので・・・。


そして、やっとツワリも軽くなってきた(まだまだ吐くこともあったり、体重も戻りません
でしたが、)妊娠5か月目のある日のこと・・・。


<2へ、つづく>