・・・18週+6日(月)、1時間遅れの午後3時30分に産科病棟に入り、
看護師さんから病棟の説明を受け、お腹部分の毛剃りをしてもらった後、
いよいよ明日の手術をしてくださる主治医のN先生(若手の男性)から、
旦那と一緒に手術の説明を受けました。
N先生(女医)の言葉通り、N先生(若手の男性)は、イケメンでしたが、
当初私が想像したチャラチャラしたところはなく、誠実でとてもまじめな
イケメンの先生でした。とても丁寧に明日の手術の説明をしてくださり、
私や旦那の質問にも丁重に答えてくださいました。
なので、若手の先生ですが、手術への安心感が持て「この先生なら大丈夫
だろう」と不思議と気持ちが楽になりました。そういう雰囲気を持った先生で
よかったです。
明日の手術自体は、「卵巣嚢腫摘出術」。良性と悪性の判別が困難な場合
があるので、判断の確定は手術後。卵巣が肥大し放置しておくと、周辺臓器
への圧迫や、茎捻転を起こす可能性もあるため手術が必要。手術は、右側
の卵巣の一部摘出のみ、しかし最悪の場合は全摘出。赤ちゃんがいるので、
丁寧に丁寧にやるため、通常1時間以内で終わるところ、2時間以上かかる
と思う。子宮(赤ちゃん)に触らずに、手術をする予定(触ると、流産の危険性
が高まるとのこと)。赤ちゃんの安全を考えて、視界を広くとるために、お臍の
下から真っ直ぐ下に股のギリギリまで開腹して、手術をするとのこと(10センチ
以上の開腹)。その後、妊娠でお腹が大きくなると、妊婦じゃない人にくらべて
伸びる分、傷痕が残りやすい。でも、縫合が離開することはそうはない。
起こりうる合併症としては・・・
・出血→多量のときは輸血の可能性も(同意書にもサインしました)
・感染→抗生剤投与
・周辺臓器(膀胱・腸管・尿管など)の損傷→必要なら修復術
・薬剤アレルギー
・発熱・疼痛→適宜投薬
・血栓塞栓症→予防(ストッキング・術中の下股マッサージ)
・術後腸閉塞→便秘に注意
・術後創部の離開→創部洗浄・再縫合・再手術
・その他予期せぬこと
そして、妊娠中の手術であり、流・早産の危険性があること。術後の早産予防
のために、少なくとも1週間は子宮収縮を抑える点滴が必要であると、仰いま
した。張り止めの点滴の後、張り止めの内服薬に変え、お腹が張らないことを
確認してからの退院になるため、早くて2週間後に退院できるとの、ことでした。
・・・先生の説明が終わり、たくさんある同意書に旦那とサインを終えて、ベッド
に戻ると、手術室看護師の方から「術前のご挨拶にお伺いしましたが、ご不在
でしたので、術前訪問用紙を置かせていただきます。一度目を通して頂いて、
疑問に思われる事や質問などがありましたら、当日遠慮なくお話しください。」
と記載された紙が置かれていました。
・・・その後は、今度は、麻酔医から麻酔の説明がありました。やはり、妊婦は
全身麻酔が使えないので、部分麻酔である、「脊椎麻酔」とのこと。正式には、
「脊髄くも膜下麻酔」といい、いわゆる「下半身麻酔」です。脊髄は脳脊髄液と
いう液の入った袋に入っていて、その袋の中をくも膜下腔といい、その袋に針
を刺して、くも膜下腔に局所麻酔薬を入れることにより、薬が脳脊髄液と混ざっ
て効くとのこと。針と刺すときは、体を丸めると入りやすくなり、背中に計4回、
針を刺すようです。結構、痛いらしい ^^;
この麻酔は、完全に感覚がなくなることはまれで、触っている、引っ張られて
いる、押されている、という鈍い感覚は残るようです。まあ、全て初めてのこと
なので、体験するまで本当のところはわかりません。ドキドキでした。
・・・そんな感じで、入院当日は、翌日の手術の説明を受け、旦那が帰り、夕食
をいただき、シャワーを浴びて、看護師さんに言われるままに「下剤」と「睡眠薬」
を飲んで、21時以降は絶食(水もだめ)となったので、そのまま寝ました。23時~
4時までは眠れましたが、その前後は、4人部屋だったからか、翌日の手術のこと
や悠のことを考えていたので、思ったよりも睡眠薬は効かなかったみたいです。
・・・こんな具合に、手術日を迎えました。
<7へ、つづく>