白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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書評・第13回 はじめての詰碁

2017年11月08日 23時59分59秒 | 書評

皆様こんばんは。
明日は棋聖戦挑戦者決定戦が行われます。
一力七段が勝って挑戦権を獲得するか、山下九段が勝って次局に望みをつなぐか?
注目の大一番ですね。

さて、本日はこの本をご紹介します。



以前、「ひと目の詰碁」をご紹介しましたが、本書はさらに解きやすい難易度になっています。
多くの問題が1手で解決するので、最近ルールを覚えたばかりという方でも大丈夫です。
もちろん、間違えてしまうこともあるでしょうが、正解を見れば納得できるものがほとんどでしょう。

2桁級の方々がまず覚えるべきことは、石の生き死にです。
難しい死活が分かる必要はありませんが、2眼で生きる感覚や、眼と欠け眼の区別をしっかりと身に付けておかなければいけません。
本書の問題を見た瞬間に答えが浮かぶよう、繰り返し解いて頂くと良いでしょう。

本書が簡単と感じられるようになったら、同じシリーズの「やさしい詰碁」、「初段になれる詰碁」にステップアップしていくと良いでしょう。
無理をして難しい問題を解こうとすると、楽しみよりも苦しみが大きくなってしまいます。
詰碁の勉強は難しいものという先入観は捨て、楽しみながら上達して頂きたいですね。

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