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白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
ブログ移転しました→https://note.com/shiraishi_igo

本日の出来事

2017年04月08日 23時43分14秒 | 仕事・指導碁・講座
皆様こんばんは。
本日は永代塾囲碁サロンにて指導碁を行いました。
お越し頂いた方々、ありがとうございました。

永代塾ではゴールデンウイークに集中上達講座を行うそうです。
一応宣伝しておきます(笑)。

さて、今回は今日打った指導碁を題材にします。
と言っても、上達には一切役に立たない小ネタですが・・・。



1図(実戦)
3子局です。
白1とカカり、黒2の挟みに対して白3と三々に入りました。
次に黒AとB、どちらが正解でしょうか?
という問題は良くありますが、今回はそんな真面目な題材ではありません(笑)。





2図
その後、黒が下辺に大模様を張り、突入した白△を攻める展開になりました。
ここで私は、白1とツケる手を「発見」しました!
黒の受け方に応じて、中央の打ち方を決める作戦です。

当然のように打った手ですが、この手には大きな問題がありました。
皆さんは気付きましたか?
無理手、味消し・・・そういったレベルの問題ではありません。





3図
1図で黒はAではなく、△の位置に挟んでいたではありませんか!
途中で石がずれていたのです。
そして、私は本来石がある所に打ってしまいました。
碁には「石の下」という手筋がありますが、これはまさかの石の上です。

多面打ちの指導碁では碁盤を見ていない時間がありますから、稀に2手打ちをしてしまうような事もあります。
しかし、こんな事は初めてです。
石がずれる事はそう珍しくありませんが、普通は新たにその位置に打ってしまう前に気付きますからね・・・。
もちろん、指導碁なので無かった事にして続行しました(笑)。

こんな事がプロの棋戦で起こった例を知りませんが、ルールからすればこれは両負けになるケースでしょうね。
秒読みの無いアマの大会では、持ち時間が残り少なくなった時に盤面がぐちゃぐちゃになる事もあるので、同じような事も起こっている筈です。
しかし、両負けになったという話はあまり聞かないので、そこは両対局者の合意など、超法規的措置?が行われているのかもしれませんね(笑)。