皆様こんばんは。
本日、2016ジャステック杯国際新鋭囲碁対抗戦が始まりました。
1チーム8名の総当たりの団体戦で、4ヶ国が3日間に渡って優勝を争います。
初日は日本対韓国、中国対台湾の組み合わせでした。
結果はそれぞれ4対4、8対0となりました。
それでは日本チームの対局をご紹介しましょう。
牛栄子初段(黒)と呉侑珍三段の対局です。
牛さんは昨年入段したばかりの17歳、大人しそうな外見ですが碁は相当な剛腕だと思います。
本局でもその剛腕を披露してくれました。
布石感覚も独特です。
右上の黒一団がまだ弱いので、黒Aと打って上辺への打ち込みを牽制するのが常識的な感覚かと思いますが・・・
黒1に向かって白2の打ち込みを許しました。
これは誘いの隙とみて良いでしょう。
戦いの碁にしようという意図が感じられます。
牛初段の棋風が表れた構想だと思います。
白△に対しても迷わず黒1と反撃!
牛さんの腕力が試される展開になってきました。
流石にこの白を取る事はできませんが・・・
白が上辺につながる間に、しっかりした形で外を止める事ができました。
牛さんの力を発揮する準備が整ったと言えます。
そして中央の黒模様が大きくなったので白1と制限しに来ましたが、ここで黒2がまた良い調子です。
白1と受けさせれば黒4まで、下辺が大きな黒地になります。
これは白いけません。
という事で白1と侵入、お互いが相手の地を荒らす展開になりました。
しかし黒はただ地を荒らす事だけ考えていた訳ではありません。
黒4、6はある狙いのための準備です。
それは何でしょうか?
黒3が先手で、黒7となるとAとBが見合いで中央の白2子が切れています。
これが狙いで、白を取りに行きました!
右下付近では難解な事になりました。
結果は白が隅を取り、黒が右辺を取る振り替わりになっています。
この結果は地だけ見れば白が得をしましたが、しかし大した問題ではありません。
重要なのは、この後中央の白がどうなるかです。
白は必死に凌ぎを図ります。
白5までなんとか形を作ろうとしますが・・・
黒1、3でスペースを狭めておいて、黒7と急所に一撃!
これで白は生きる見込みが無くなりました。
その後白が技を繰り出して左辺を破りましたが、大勢には影響しません。
白20子を全滅させた牛初段の快勝となりました。
なお全ての対局は幽玄の間で中継されます。
新鋭達の戦いぶりを、ぜひご覧ください!
本日、2016ジャステック杯国際新鋭囲碁対抗戦が始まりました。
1チーム8名の総当たりの団体戦で、4ヶ国が3日間に渡って優勝を争います。
初日は日本対韓国、中国対台湾の組み合わせでした。
結果はそれぞれ4対4、8対0となりました。
それでは日本チームの対局をご紹介しましょう。
牛栄子初段(黒)と呉侑珍三段の対局です。
牛さんは昨年入段したばかりの17歳、大人しそうな外見ですが碁は相当な剛腕だと思います。
本局でもその剛腕を披露してくれました。
布石感覚も独特です。
右上の黒一団がまだ弱いので、黒Aと打って上辺への打ち込みを牽制するのが常識的な感覚かと思いますが・・・
黒1に向かって白2の打ち込みを許しました。
これは誘いの隙とみて良いでしょう。
戦いの碁にしようという意図が感じられます。
牛初段の棋風が表れた構想だと思います。
白△に対しても迷わず黒1と反撃!
牛さんの腕力が試される展開になってきました。
流石にこの白を取る事はできませんが・・・
白が上辺につながる間に、しっかりした形で外を止める事ができました。
牛さんの力を発揮する準備が整ったと言えます。
そして中央の黒模様が大きくなったので白1と制限しに来ましたが、ここで黒2がまた良い調子です。
白1と受けさせれば黒4まで、下辺が大きな黒地になります。
これは白いけません。
という事で白1と侵入、お互いが相手の地を荒らす展開になりました。
しかし黒はただ地を荒らす事だけ考えていた訳ではありません。
黒4、6はある狙いのための準備です。
それは何でしょうか?
黒3が先手で、黒7となるとAとBが見合いで中央の白2子が切れています。
これが狙いで、白を取りに行きました!
右下付近では難解な事になりました。
結果は白が隅を取り、黒が右辺を取る振り替わりになっています。
この結果は地だけ見れば白が得をしましたが、しかし大した問題ではありません。
重要なのは、この後中央の白がどうなるかです。
白は必死に凌ぎを図ります。
白5までなんとか形を作ろうとしますが・・・
黒1、3でスペースを狭めておいて、黒7と急所に一撃!
これで白は生きる見込みが無くなりました。
その後白が技を繰り出して左辺を破りましたが、大勢には影響しません。
白20子を全滅させた牛初段の快勝となりました。
なお全ての対局は幽玄の間で中継されます。
新鋭達の戦いぶりを、ぜひご覧ください!