Rー50人生100年時代の私のライフデザイン。定年後の定年のない人生。終身フリーランス。

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ビル管理:ビル管理技術者が考えるべきこと、リスクの低減

2020年06月14日 15時06分13秒 | ビル管理業界の実態
私の契約形態は、外資系のビル管理会社と契約し、そのビル管理会社の顧客である欧州系証券会社S社の設備管理の一端を担うというものです。

管理している場所は、日本法人本社のある都心のビル8フロアー、名古屋と大阪の支社、契約しているデータセンター2か所です。

これをS社の担当部長A氏の元、各ビル毎に契約している管理会社とともにUPSや発電機などの電気設備や空調機などの機械設備、防災設備などを管理しています。

この担当部長は40代前半、この方の仕事の進め方をつぶさに観察するにつれ、ビル管理の大事な点が分かってきました。

それは、リスクの低減です。

どんな設備も老朽化し故障もします。その確率を少しでも低減するために地道に設備のオーバーホールや更新を計画、実行。

当たり前のことですが、やっていない方も多いのが現実。

そして何よりも驚いたのはトラブル発生時の対応。

私もメーカーにいたのでその対処のしかたは分かっているつもりでした。

「故障の多いその装置の改善を行い信頼性を上げる」。メーカー時代は、故障解析、プロセス改善などに力を入れました。

しかし、ビル管理業界で重要なのはそれではありません。

そもそもメーカーではないので装置の改善を行い成果をだすまでには相当時間を要してしまいます。

では、どうするか。

冗長構成の強化です。重要機器はN+1以上。電気の供給ラインも当然N+1以上。

データセンターのトラブル発生時、私が故障した装置の改善を求めたのに対して、A部長は電気系統の冗長化を求めていました。

恥ずかしくなりました。

まだまだ、学ぶことがあります。これこそ違う業界に来た意義、楽しみというものです。



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