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青空のした

2015-11-27 08:57:09 | Weblog
昨日までのグズグズ空模様から一転、快晴の朝です。昨日の満月は白く冴え渡ってとても綺麗でした。

「仕事」ってなんだろう、と近頃よく考えます。
語源辞典には
しごとの「し」は、「動作」「行為を行う」意味のサ変動詞「す(為)」の連用形「し」で、「ごと」は「事」。
本来、しごとは単に「すること」の意味でしかなかった。
「すること」は「すべきこと」であり、「すべきこと」は生きていく為に働くことでもあるため、「職業」も意味するようになり、やがて「お金を稼ぐ為にすること」「職業」といった意味で「仕事」を用いることが多くなった。

とあります。
いつしかただの行為を表す言葉が、働いてお金を稼ぐ、資本を生み出して経済活動を促すような意味合いになってないかな、と思えます。
あるいは辛い業務、やりたくないことを表すような意味合いでも使われていないでしょうか。「今日も仕事」「仕事が溜まってる」「仕事が待ってる」って言うとすごいマイナスに聞こえるのは私だけ?
でも、仕事があるって、私にはすごく良いことだと思えます。それは私は自分の仕事が好きだから。好きなことを仕事にしてるって、周りからは気楽で良いわねって思われてるかもしれないけど、これはこれで全責任を負ってやってるんです。
病気や怪我をして書けないからって誰も代わってくれません。それで原稿落として、新聞や記事に穴あけたから、信用なくしたってナンの保証もありません。口を開けていたからって誰も仕事を取ってきてくれません。言葉遣いや、締め切りを守らなかったり重要な連絡を怠って仕事を失うことだってあります。
逆に、フリーだからって軽く見られて、散々作らされて挙げ句の果てに会社が倒産して原稿料回収できなくても誰にも文句言えません。
そんな可能性があっても、自分の描いた絵が、作ったものが、誰かに喜んでもらえるようなそんな今の仕事がやっぱり好きです。
保険屋さんの知り合いに、正社員にならないかと誘われたこともあります。安定した収入があって、肩書きがあって、その隙間に好きな絵を描いていれば良いじゃない、趣味の程度で楽しんでいればって。
もちろんその方は私の事をすごく心配して気にかけてくださったからそうおっしゃったんですけどね。

私はこの数年、「人生は1度きり」という言葉が常に頭にあります。
若くして突然亡くなることだってあります。死ぬまで行かないけど、病気で死ぬまで病院のベッドに寝たきりになってしまうかもしれない。
私の好きな正岡子規もそうでした。彼は自分の命をかけて俳句・詩歌の編纂という「仕事」をやり続けました。
自分が生きている使命のような、何事にも代えられない情熱をもって成し遂げたい、やり続けたい、ということ。お金を稼ぐだけではない、そんな魂の震えるような仕事がやはり、したいと思います。