goo blog サービス終了のお知らせ 

沖縄・伝統文化

沖縄の伝統行事や伝統芸能・民俗芸能などを紹介するブログです。
掲載されている文章、画像等の無断流用は固くお断りします。

塩屋湾・ウンガミ

2006-08-14 13:24:50 | 行事
今年はユンジチ(閏年)、早くも大宜味村の伝統行事「ウンガミ」が行われる季節になりました。海を祭る行事・ウンガミは、国の重要無形民俗文化財で、お盆明けの最初の亥の日に行われますが、ユンジチの今年は旧暦七月が二度やってくるため、例年よりも早めに行われました。かなり古い伝統行事だとされていて、国頭村や今帰仁・古宇利島にもウンジャミと呼ばれる海神祭が残されています。なかでも古宇利島と塩屋とは古くから関わりがあったともいわれています。

「田港(たんな)」山中の神アシャギで禊ぎをすませて神格化したノロと神人の一行が田港集落へ降りてきました。先導役のシマンホーと呼ばれる神人たちは太鼓とイルカを捕る二股銛を持っています。集落の人々は伏し拝んでノロ一行を迎えます。

隣の集落「屋古(やふ)」、芭蕉の葉が敷かれた神アシャギの庭で屋古集落の旧家から供物をうけたノロは、祝福の祈りを捧げてから御神酒の杯とお餅を授けます。

「屋古(やふ)」神アシャギの庭の中心には木柱が立てられ、その上には荒縄と藁で編まれたクムーといわれる網のような日覆いがかけられています。
柱の回りに座るシマンホーを囲んで大弓を持った神人たちが「ヨンコイ」と唱えると同時に大弓を左上に突き上げながら時計回りに回ります。世果報(ゆがふ)を願う儀式だといわれており、亥の日に行われることからも弓矢で猪などを狩る様子を表しているのではないかという説もあります。

屋古の浜辺から神人を乗せたハーリー舟は、神人の激励をうけながらもの凄い勢いで対岸の塩屋浜へ漕ぎ渡ります。塩屋浜で腰まで海に浸かって太鼓を叩きながら応援する女たちと到着したハーリー舟の漕ぎ手の男たちが櫂を叩いたり、水を掛け合って互いに喜びあっているところです。

一方、ハーリー舟とは別に屋古から駕籠で陸路をやってきたノロと神人の一行は、塩屋の拝所前のガジュマル木の下に吊した太鼓を叩きながらウムイという古謡を唄うように唱えます。ノロが太鼓を叩きながら独特の節回しで「・・スクムイ スクダキ・・ヌル・・ヌンジカキティ・・」と最初の節を唱えると神人たちがみんなでそれに唱和します。ウシデークの音取(にーとぅい)の古い形なのかもしれません。



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
i-needyou様 (motobu-37)
2006-08-22 14:49:57
色々な伝統行事に参加されているんですね~!

素晴らしい☆

また写真もとても綺麗で何度も見入ってしまいますヨ^^

また来ますね~!
返信する
motobu-37さん。 (i-needyou)
2006-08-22 22:09:17
ウンガミは昨年も行きましたよ。かなり遠いの

ですが、地域の伝統行事を見るためなら苦労と

も感じません。

11日のお昼時、山川酒造さんへ寄ってみました

が、motobu-37さんはお留守で会えなかったの

が残念です。

今年、できれば伊豆見の豊年祭を見たいもので

す。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。