沖縄・伝統文化

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宜野座区十五夜アシビ

2006-10-08 18:40:53 | 行事
宜野座区の十五夜アシビは100年以上の伝統を誇り、隔年おきに行われていますが、今年はその開催年に当たっていました。宜野座区の二才団が中心となって行われた宜野座区八月あしび正日(10月8日)の様子をご紹介します。宜野座村は、もともと首里士族が寄留したといわれていて、宜野座区には県指定無形民俗文化財の「宜野座の京太郎」をはじめ組踊や王府の御座楽などが伝えられています。

道ジュネーを終えて宜野座区平松毛の広場へ戻ってきた獅子と旗頭の周囲を棒を持った若者たちが集団で渦巻き状に回る「総巻棒(すーまちぼう)」が始まりました。

沖縄市泡瀬とともに沖縄県無形民俗文化財に指定されている「宜野座の京太郎(チョーダラー)」、太鼓持ちと馬舞者各一人および若衆6人で構成されています。若衆が扇子舞と鳥刺し舞などを演じた後、最後に馬舞者の狂言が演じられます。泡瀬の京太郎と共通するところも多いのですが、鳥刺し舞の所作など異なる部分あり、特に冒頭の口上にも「さてぃも移りば、変わりゆく人の心ぬ浅ましや 敵ぬ・・・チョーダラ姿にうちやちり」など、敵討ちの決意を述べる内容が強調されているところに特徴があります。また、狂言口上を披露する宜野座のチョーダラーの馬舞者(うまめーさー)は、「ユイユイユイ」というかけ声とともに登場するところが「ジュリ馬舞」とも似ています。
画像の場面は、いわゆる「御知行舞」で石高を数え歌風に「一万一石 一斗一升 一合一勺・・・」と唄いながら指を立てている若衆です。

組踊「伏山敵討」、悪役の天願の按司は気晴らしに本部山で狩りをすることを思い立ち、山中で出会った地元の狩人を道案内に雇います。獲物の猪を背負った狩人は、この山中には敵討ちを企む恐ろしげな男たちが潜んでいるから狩りは止めたほうがよいと進言します。


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