沖縄・伝統文化

沖縄の伝統行事や伝統芸能・民俗芸能などを紹介するブログです。
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塩屋・ウンガミ

2005-08-31 14:37:41 | 行事
沖縄本島北部の大宜味村・塩屋で伝統行事のウンガミ祭をみるために、那覇から高速経由2時間以上かけてでかけました。台風13号の余波でかなりの強風が吹き荒れていましたが、国指定の重要無形民俗文化財でもある塩屋・ウンガミは、戦時中も中止したことがないというほどの伝統を誇る行事です。

山中の御拝所でみそぎの儀式をすませて神になりかわった祝女(のろ)と神人(かみんちゅ)の一行が田港集落へ下りてきました。集落の人々は伏し拝んで一行を迎えます。

祝女(のろ)と神人(かみんちゅ)の一行は、次に神アシャギがある屋古へ向かいます。駕籠が用意されているのですが、神人たちは元気で、先頭を歩いています。
祝女と神人と呼ばれる女性たちがこの祭りを司っており、数日間に渡ってさまざまな儀式が行われ、ハーリー(爬竜舟競漕)でクライマックスを迎えます。

ハーリーに先立って、神事儀式の中心、神アシャギがある屋古(やこ)で行われる神事儀式の様子です。柱を囲んで根人(にーんちゅ)が座り、その周りをつる草の冠をつけた3人の神人(かみんちゅ)が弓と矢を手に持って「ヨンコイ」「ヨンコイ」と唱えながら、時計回りに7回まわります。なお、中央左よりに腰掛けている白装束の女性が祝女(のろ)です。

屋古から出発したハーリー舟の男たちは、女たちが海中に腰までつかって鉦や太鼓で応援しているゴール地点の白浜めざして、しけの海を必死に漕ぎ続けます。画像は、ほとんどの舟が水没して速度を落とすなか、トップでゴールする屋古チームの舟と応援する女性たちのシーンです。台風のため、しけの海も濁っていますが、水没した舟も沈んだまま漕ぎ続けてゴールするのです。

知名・ヌーバレー

2005-08-20 16:40:27 | 行事
沖縄本島南東部にある知念村知名で「ヌーバレー」という行事が催されると聞いて、お昼過ぎから出かけました。お盆明けに行われるこの行事は、縁故もなく寄るべのないさまよう霊たちを供養するために行われる村芝居のようなお祭りです。

村芝居に先立って、長者の大主姿をした老人役が孫たちを引き連れて集落を練り歩く「道じゅねー」が行われます。

集落内の御拝所など、決められた場所では伝統芸の棒術や踊りを奉納します。画像はクーダーカーという演目ですが、いわゆる「稲しり節」、稲の脱穀と取り入れの様子を表現した豊年祭定番の踊りです。

数多くの演目がある中で、知名だけに伝わっているという「胡蝶の舞」、蝶の装束をまとった踊り手たちが舞台上を飛び跳ねながら、花々の蜜を求めて飛び回る様子を演じます。

画像は「波平大主道行口説(はんじゃうふぬし)」、八重瀬の万歳から独立した踊りと言われるものです。同志の按司が敵方に寝返ったと早合点した波平大主は、怒りに燃えて、事の真偽を問いただすため編み笠姿で忍び旅に出るという筋立ての勇壮で迫力あふれるセリフ(口説)入りの踊りです。
知名のヌーバレーの舞台は、夕方6時ごろから始まって10時過ぎまで延々と続きます。知名出身の人間国宝照喜名朝一氏とその家族が三線の地謡を勤めるという豪華な村芝居なのです。

国際通り・一万人エイサー

2005-08-07 19:52:42 | 行事
仕事を早めに切り上げて、那覇市内・国際通りで行われた「一万人エイサー」へ出かけました。各地域のエイサーチームが参加していて、エイサーの演舞をしながら国際通りを練り歩くイベントです。子供会のエイサーあり、職場や団体のエイサーあり、大勢の見物客で大にぎわいでした。曇りがちの一日でしたが、それでも夕方近くまで猛烈な暑さのため、通りのかき氷、アイスクリームは大人気、飛ぶような売れ行きです。

子供会のエイサー演舞です。

こちらは豊見城市の創作エイサー団体「創作太鼓衆 美らさ」の演舞です。派手なパフォーマンスと巧みなリズムで注目を集めていました。