風信子(ひやしんす)の☆本の紹介&エッセー☆俳句

濫読・雑読の風信子(ひやしんす)が気の向くままに、お気に入りの本を紹介いたします。

☆ 2012年、怖い話。(高槻編)

2012年08月01日 | ☆風信子(ひやしんす)の思い出。
この話は平成8年に歳上の美鈴さまから聞いた話である。(名前は仮名)

出会った当時、美鈴さまは60代半ばで風信子は大阪弁でいうとゾロ目などと言う語感も不愉快な44才であった。

美鈴さま。こう相手を呼んでいたのは親子ほど年が違うが同じ時期に職場に入ったアルバイト仲間で親しく話をしており、かつ彼女が伊予の御祐筆の出であると自慢していたからである。

この御祐筆の家の出であるという打ち明け話は何故か良く聞く話であるので最早、話半分にしか聞かない事にしていた。

そんなわけで美鈴さまと奉ってふざけて呼んでいたのはもどかし気分も半分ある。

美鈴さまは結婚するや大阪の伯母にあたる親戚の敷地内に立つ離れに住み、長いこと子供に恵まれなかったので夫婦でドライブを楽しむ優雅な生活が続いたらしい。

母屋に住む伯母は、老後が気になるから夫婦養子となって面倒をみて欲しいと懇願。

「嫌だ。そんな話、冗談じゃないわ。」とばかりに伯母の家を飛び出したという結構、気ままな美鈴さまです。

そうして高槻は芝生(しぼ)あたりに住みだした美鈴さま夫婦。

念願かなって女の子を出産し母親となることができました。

ところが、産後の肥立ちが悪いというか、その後2年ばかりも身体不調。起きることも出来ず、家事はおろか子どもの面倒も一切、見る事ができないというとなったそうです。

たえず頭痛や目まい、立ちくらみがあり、その変調のために枕から頭があがらない状態。

愛媛から母親がでてきて全ての家事をやってくれたとのことです。

病院へかかるも原因がわからず、寝ているばかりの日常生活。

それを伝え聞いて、高槻の彼女の元へやってきたのは宝塚に住む友人でした。

「知りあいに良い祈祷師がいるのよ。ぜひ見て貰って。」

ということで大阪から巫女のような人に来て貰うと、

「あなたには、天王山からの落ち武者が取りついている。今、お祓いして身体からでていって貰わないと直らない。」

といったとのこと。

祈祷師がいうには、

本能寺の変のあと、羽柴秀吉と明智光秀とが戦った山崎の合戦では明智側の負け、天王山から逃げ落ちた明智側の武者が高槻までたどりついてきたのだが、ここ芝生(しぼ)の地で絶命している。

その男の執念がお産の後の美鈴さまに取り付いていたのだというのです。

山崎の宝寺では、2度ほど高槻市民合唱団の合宿があり山を登ってお寺に入ったことがあり様子がよく分かるだけに驚きました。

それにしても、遠いところまで逃げ延びてきていたのですね。

取りついていた落ち武者を祓ってもらうと美鈴さまはスッカリ健康体になりました。

その後は、38歳で生理が止まったので妊娠したかと思い産婦人科へ行ってみると、

「妊娠じゃないですよ。あがっていますね。」

と医師に告げられ呆気にとられたそうです。

だからといって何も不都合なことはなく、更年期も無関係に元気に過ごしてきたのだとか。

身体の弱ったときには、霊が取りつくことがあるのかどうか。高槻という城下町には起こりそうなことではあります。



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