今日は、父の絵 「雨宿り」(50号)のお話を。
絵の全景は、前回のブログで掲載しています。
この絵の、雨と田んぼの直線、そして、絵の上の方の木立の中、透けて見える屋根。
その表現は、マスキングテープを使って、計算にけいさんを重ねて、描かれています。
あまりの細かい作業に、( よ~、やるな~ )というのが素直な感想だったりしたけれど。
ただ、その後も随所に出てくるこの作風は好きで、「創作する人」というところでは、素直に尊敬していたのだと思います。
残念ながら、そういうことを素直に口にしあうような父と娘の関係でもなかったのですが。
それは、2013年に書いたブログの記事「父の絵」・「父の絵その後」に書いています。
この絵の母娘は、わたしと、わたしの娘3人、そして弟の娘だと父に言われた時、そういうことを絵の中に入れてくるタイプの人だと思っていなかったので。
意外というか、そのときは、( ふ~~~ん )なんて、軽いリアクションだったように思うのです。
この絵、実はリスト作りをしているときに、家の中からは出てこなくて、かなりがっかりしていたのですが。
父の友人の方が、市役所に展示されている絵があると、つれていっていただいて発見。
今頃のね、こうして話す気持ちは、父にとっては ( 遅いわ! )って感じやろうな、と思いつつ。
父が、亡くなる少し前、わたしの作品の画像をみて、しばらく何も言わなかったけど。
やっと聞けたひとことが 「成長しとる」 でした。
娘をほめるということがほんとにない父だったので、このひとこと、うれしいはずなんだけど。
返した言葉は 「あたりまえやん」でした...( あ~、ほんまに残念な娘? )