「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキー・学校トップライトからの児童転落事故から学ぶもの

2008年06月25日 | 教育
木造住宅建築にも、最近はトップライト(天窓)が設置されているものが多いと思います。
天窓は、天空に対して平行になっているので、極めて効率よく光を室内に入れることができます。

トップライトからの光が差し込む室内は、明るく開放的な雰囲気を醸し出すのに役立ちます。
子供部屋などに設置すると、快適な室内を演出することが出来るでしょう。

省エネにも役立つこのトップライトは、公共建築特に学校建築に近年は頻繁に取り入れられているようです。
今回の学校のように、トップライトと吹き抜けを併用し設置することにより、とかく息苦しい雰囲気になりがちな学校を、明るく開放的なものに演出しているのです。

一般住宅のトップライトは、勾配のある屋根に設置されていて、建築関係の人しか、そこに近づくことはありません。
しかし、公共建築、特に学校建築においては、RC構造(鉄筋コンクリート構造)になっているので、建物の屋根は陸屋根となっていることが多いと思われます。

その屋上に、トップライトの明かり取りが設置されているのです。
こうした状況の中で、建築関係の人以外が、その屋上に立ち入る可能性があるとすれば、そのトップライトの危険性を考慮しその対策を立てることは、当然と思われます。


Tea Break



今回の杉並区の小学校で起こったトップライトからの児童転落事故は、悲しく痛ましいことでした。
管理者側及び設計者は、「人が乗ることを想定していなかった」と語っていますが、子供はとかく「想定していないことをする生き物なのだ」と言う認識があったのでしょうか。

安全と危険のすき間にある、とても魅力的な場所で遊ぶことが、特に男の子供には多いようです。
そうした遊びを通して、自分の身を守るにはどうしたら良いのかを、体験的に覚えていくのです。

そうした子供の特性を考えた場合、今回を含めかなり頻繁に起きているトップライトからの転落事故の教訓が、学校管理及び学校建築管理に、どう役立てられているのかが、問題になるでしょう。

文科省なのか国交省なのかは知らないが、速やかに既存の学校建築物のトップライト設置状況を把握し、子供のトップライトからの転落防止対策を実行してもらいたい。


Tea Break

ヒルガオの花


その方策の中で、折角の開放的な屋上を閉鎖すると言った愚策ではなく、既存のトップライトに立ち入ることが出来ないような仕組みに施工すべきだと、私は考えます。

それは、屋上緑地化が近年の課題でもあり、学校屋上をそうした問題の学習の場として活用しながら、狭い校庭も考慮して、屋上を子供の遊び場として開放する方策を、考慮するべきだと思うからです。

大学で建築を専攻した私が自由に学校建築のトップライトを設計できるなら、もっと積極的に考えて、多少費用がかかっても、屋上のトップライトに柵などの転落防止設備を設置するより、その上に乗っても大丈夫な構造的耐久性を持たせて、その上で子供が遊べるようにしたい。

緑が広がる屋上に、太陽の光を室内に取り入れるトップライトの硬質なガラスが点在し、その上をちょっぴりスリルを味わいながら子供達が楽しく遊ぶ、そんな風景を私はイメージします。


Tea Break 



無駄な道路を極めて巨額な費用で造り続けるより、子供の安全そしてその成長のために、国はもっと費用をかけて良いと私は思うのですが、皆さんは如何でしょう。






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