「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの山登り:北アルプス…柏原新道~爺ヶ岳~鹿島槍~赤岩尾根《1日目》

2009年08月23日 | 泊まりがけの山登り

携帯で簡単に今回の夏山登山の概略を投稿しましたが、パソコンでデジカメの画像を添付してもう少し詳細にまとめておきたいと思います。


海から山へ

8月8日から9日にかけて、伊豆下田の爪木海岸でシュノーケリングを楽しみました。

9日、午後6時過ぎに伊豆の海から自宅に戻り、新宿から午後10時30分に出る夜行バス『さわやか信州号』に乗るために、急いで登山用具をパッキングして、今度は信州の山に登るために、9時過ぎに自宅を出ました。

8月9日私が出発する直前、東京で震度4の地震があり、また台風9号の影響による集中豪雨で、各地にその災害が発生しつつありました。


10日、この夜行バスが諏訪地方を進んでいたその時刻、後で知ったことですが、この地方も台風による水害が発生していました。

台風9号は、日本列島間近で発生して、あれよあれよという間に、天気予報は悪くなっていきました。



こんな天候が期待できるだろうか?



信濃大町にて

午前5時夜行バスは、雨の降りしきる信濃大町駅前に到着しました。

事前に駅前のタクシー営業所前から、裏銀座ルートを登るために、高瀬ダムまでタクシーを予約していました。

しかし、日本三大急登『ブナ立尾根』を、この雨の中登るのもとてもつまらないし、いったん裏銀座ルートに入ると、エスケープルートが無いために、天候を判断しながら予定変更できない問題点がありました。

そこで、10日一日信濃大町で停滞し、状況を判断して、場合によってはルート変更を考えることとし、まずはタクシー運転手が教えてくれた信濃大町温泉郷にある日帰り温泉施設の『薬師の湯』で宿が決まるまで入浴・休憩することとしました。


『薬師の湯』は、信濃大町界隈の山に登った登山者の立ち寄り温泉になっているらしく、ここしばらくの悪天候の中を登山した人たちが、ずぶぬれになって次々と私が入浴した後、やって来ました。

ほとんどが、予定を簡単に変更できないグループ登山の中高年の人たちでした。

しかし、雨の中の登山も見た目よりは悲惨なことではなく、そうした登山も後々楽しい思い出として残っていることも、私自身数々あります。


宿泊先が決まり、日帰り温泉から歩いて信濃大町温泉街の中にある旅館に移動。

その旅館の露天の岩風呂に入って、しばしリラックスし、決めるべき肝心の明日からの山の行き先を考えました。

湯船に浸かり、目を閉じこの界隈の山登りの記憶を呼び覚まし思案した結果、扇沢から種池山荘へ登り、後立山連峰を縦走する登山コースを選択しました。



こんなお花畑に出会うことが出来るかな?



8月11日、一日遅れの山登り

早朝5時頃、伊豆・静岡を震源とするかなり大きな地震がありました。

バス停に行くと扇沢方面に行く夫婦と我々2人計4人の相乗りタクシーの提案があり、その申し出に同調して、定期バスよりも少し早く大町温泉のバス停を出発。

私たちは、扇沢出合いでタクシーを降り、登山計画書を提出して、柏原新道を通って稜線上にある種池山荘を目指して登り始めました。

しばらくは眺望は無いけれど、かなりしっかりと整備されている登山道を登ります。



種池山荘間近の登山道


種池山荘に近づくと、夏の高山植物が咲き誇るお花畑が迎えてくれ、登りの疲れも吹き飛んでしまいます。



シモツケソウ



種池山荘から爺ヶ岳そして冷池山荘へ

種池からは、稜線を歩くこととなります。

随所にお花畑があり、ハイマツの中を稜線を渡る涼風に吹かれて歩く爽快な山登りとなります。

初日は、天候は良いものの、ガスを伴う谷風が吹き、登山路の視界は悪くありませんでしたが、遠望は利きませんでした。



ハクサンシャクナゲ


後立山連峰の中でも、この一帯の景色は大変優れていて、また登山路も危険なところがないので、子ども連れや初心者を連れての山登りに適していると思います。

種池山荘か、冷池山荘を起点にして、家族連れで鹿島槍ヶ岳を往復することも、さほど難しいことではありません。

今回は、爺ヶ岳からの眺望はありませんでしたが、登山道周辺のお花畑や、途中で雷鳥の親子連れに出会うなど、北アルプスを歩く楽しみを堪能できました。




ミヤマコゴメグサ(ゴマノハグサ科)



赤岩尾根分岐を過ぎて、しばらく樹林帯を進むと、今日の宿泊地である冷池山荘にひょっこりと到着します。

冷池山荘の部屋は清潔で、またこの時期にしては、台風の影響で宿泊者もさほど多くなく、快適な小屋泊まりができました。



ハクサンフウロ


1階ロビーでは、今年封切られた『剣岳』のプロモーションビデオが上映されていて、それもまた面白い映像でした。

それから、このエリアはドコモの携帯が通じて、実家に電話することが出来たのがとても良かったと思います。

これから、次第に登山ルートの山岳地帯でも通話可能なエリアが増えることを期待したいと思います。

日常の利便性を、山に追求するなと言う批判もあるでしょうが、高齢者の登山が盛んな昨今、防災にも役立つと思います。



チングルマの群落



チングルマ
花の名は、実の形が子供の風車(かざぐるま)に見えることから、
稚児車(ちごくるま)から転じて付けられたそうです



私的には、キレットを越えて五竜または唐松まで縦走し下山したかったのですが、相方の体調を考慮し、鹿島槍ヶ岳をピストンして、赤岩尾根を下山路とすることを決め、翌日の好天を期待しつつ山小屋の早い消灯で眠りにつきました。



ミヤマカラマツ




《11日歩程》

7:40扇沢出合い~10:40種池山荘11:10~13:30冷池山荘


《標準歩程》

扇沢出合い~種池山荘 3時間50分

種池山荘~爺ヶ岳 1時間

爺ヶ岳~冷池山荘 1時間10分

合計6時間



晴れていても、ガスにけむる冷池山荘手前の登山道……こんな天候も悪くない…こんな日もあって良い!



天候等の影響で、1泊2日の山登りになってしまいました。

しかし、1日麓で停滞した甲斐があって、
このブログ初めに載せた大判画像のように、
2日目は、夏山の美しさを存分に味わうことが出来ました。

12日、2日目の山登りは、次回ブログに続く



北アルプス…柏原新道~爺ヶ岳~鹿島槍~赤岩尾根《2日目》





人気投票に、応援のクリックをお願いします


にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
人気投票に、応援のクリックをお願いします



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« マッキーのお出かけ:伊豆下... | トップ | マッキーの随想:故郷新潟・... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

泊まりがけの山登り」カテゴリの最新記事