「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの山登り:丹沢山系縦走(その2・蛭ヶ岳~丹沢山~塔ノ岳~大倉バス停)

2015年10月06日 | 泊まりがけの山登り



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 前回に引き続いて、シルバーウイークに出かけた丹沢山系の山登りを綴ります。前回のブログをご覧になっていない方は、以下のブログを参考にご覧ください。

マッキーの山登り:丹沢山系縦走(その1・西丹沢バス停~檜洞丸~蛭ヶ岳)

 丹沢山系の最高峰蛭ヶ岳山頂で小休止した後、次のピーク丹沢山に向けて出発しました。ここから先は、樹林の他に草原になっている箇所が多く、周囲の景観を楽しみながら、爽快な気分で山道を歩くことができます。振り返れば、檜洞丸はガスの中でしたが、蛭ヶ岳から歩いてきた山道が手に取るように見えました。

 この時期は、夏の暑さが過ぎて、運動していますから汗はかきますが、峰を渡ってくる風は清々しく、こうした低山の山登りには最適な季節といえます。丹沢山系は、交通の便が良いので、家族連れのハイカーも多数みられます。天気の良い日には、山歩きの楽しさを子どもに教えてあげる良い機会となるでしょう。











 草原の中に、ちょっとお化けのように大きなアザミが随所に咲いています。このアザミは、フジアザミという種類で、キク科アザミ属の多年草で、富士山周辺に多いことから「フジアザミ」と名付けられたそうです。日本産のアザミの中では最も大きな花を咲かせる種類であり、高さは20–100cm、葉は長さ30–70cmに達し、茎の先端に付く頭花の大きさは子供の拳ほど(直径5–10cm)と非常に大きくなります。

 草原は、笹原となっているところが多く、周囲には画像順に、キク科の植物のリュウノウギクノコンギクなどが咲いています。西丹沢では、リンドウが蕾でしたが、表尾根では笹原にリンドウが咲いて、秋を感じさせます。















 11時55分、日本百名山の丹沢山に到着。ここまでは、大倉から日帰りコースでもあるので、塔ノ岳ほどではありませんが、登山者でにぎわっていました。二十代の秋に、私の弟と大倉からノンストップで、この丹沢山まで歩いたことを思い出しました。その時は宮ケ瀬湖への長い山道を、走って駆け抜けました。時間の流れと体力の落差から、この楽しい思い出もだいぶ昔のこととなりました。

 その時も、朝時はガスが出ていて、霧の中からにゅっと鹿が現れびっくりしました。あの頃、この登山路には最も鹿が多かったように思います。丹沢山頂上で10分ほど休憩して、次のピーク・塔ノ岳へ向けて出発しました。画像は、笹原に囲まれた登山路から見る塔ノ岳への稜線と、間近に見えてきた塔ノ岳です。















 ちょうど13時に、最後のピーク塔ノ岳に到着。日帰りでヤビツ峠から表尾根を縦走する場合も、大倉尾根をピストンする場合も、丹沢山まで行かずに、この塔ノ岳が折り返し地点になることが多いはずです。また、私が今回縦走したコースを除けば、関東周辺に居住している方は、丹沢で一泊する方は少ないと思われます。

 塔ノ岳山頂には、所狭しとベンチが設置され、多くの登山客でにぎわっています。大倉からは登り3時間30分、下り2時間30分程度ですから、アルコール持ち込みでバーベキューを楽しんでいるグループも見られます。

 晴れていれば、私が縦走してきた丹沢山系が一望でき、その先にかなり大きな富士山が望まれます。若い時は、表尾根縦走を繰り返していましたが、ヤビツ峠からですと塔ノ岳まで標準で4時間ちょっとかかります。ですから、丹沢山まで行かなくとも塔ノ岳から大倉へ下ったとしても、十分に歩き甲斐のあるルートです。









 山小屋で買ったカップラーメンを食べて元気を回復し、13時45分、大倉バス停に向けて、大倉バカ尾根をひたすら下り始めました。この尾根は、神奈川県の努力により、緑の養生がうまくいって、だいぶ綺麗になりました。木道も整備され、荒れた登山路は回復してきました。

 これだけ多くの登山者を迎え入れる山小屋なのだから、物資の輸送はヘリコプターを使ってもよさそうなものですが、私が大倉へ下っている時に、ミネラルウオーターの箱を三つ背負ったボッカさん(強力・ごうりき) に出会いました。単調で長い登りの(下りの)尾根をバカ尾根と言いますが、その尾根を重い荷を背負って登ってくるボッカさんには、尊敬の念さえ感じます。

 年を取ると、足の関節の柔軟性が衰えて、山の下りで足を痛めたり、関節痛になる方が多いようです。若い時は、つま先から地面に降り立ち、随所の関節で衝撃を吸収するのですが、年を取るとバタ足になり、その衝撃をもろにひざ関節に受けるようです。特に、疲れた頃の下りでは、踏ん張りも利かずに、スリップして怪我をすることもあります。60代を過ぎたら、山の下りには十分に気を付けましょう。

 初日の足の具合から、二日目のちょっと長い行程に不安がありました。しかし、大倉への階段下りも、足を痛めないように気を付けながら歩き、無事に大倉の集落へ下りました。

 16時15分、大倉バス停に到着。多くの登山者がくつろいでいました。バスは臨時便を出し、15分程度の渋沢駅をピストン輸送していました。渋沢駅で小田急線に乗り、新宿で都営新宿線に乗り換え帰路につきました。

 さて、この山旅を、毎年恒例の「小屋泊まり夏山登山」と位置づけ、目的を達成した気分です。ただ、初日に本来の目的地・蛭ヶ岳まで到達できずに、手前の檜洞丸の青ヶ岳山荘に泊まららざるを得なかったことは、日ごろの運動不足が原因でした。

 中高年ともなれば、計画的にかつ意識して体を動かす機会を設ける必要があります。さもないと、日常の忙しさを主な理由として、体を動かすことなく惰性で過ごしてしまいがちです。現在私は週休1日ですが、その休みを有効に使って、少なくとも月一回、できれば二回の山登りを目指し、頑張ってみたいと思います。



【標準歩程】

西丹沢自然教室バス停~1.00~ゴーラ沢出合~2.20~檜洞丸(青ヶ岳山荘)~1.40~臼ヶ岳~1.20~蛭ヶ岳~1.30~丹沢山~1.00~塔ノ岳~2.20~大倉バス停

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