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三俣山荘を、朝食は弁当にしてもらって、5時過ぎに出発。天候は、青空も覗き、今までで一番良さそうでした。三俣蓮華岳を迂回して、2時間ほど先の黒部五郎小屋をまず目指しました。
黒部五郎小屋前のベンチで、三俣山荘の朝食弁当を食べ、ドリップで入れただろうコーヒーを注文して、周囲の風景を味わいながら飲みました。日本百名山・黒部五郎岳には、稜線コースと黒部五郎のカールを超えていくコースがあります。私たちは、カールを超えていくコースを選択して出発しました。頂上まで、2時間30分のコースです。
このコースは、水場・花畑・岩場と変化のある山歩きができます。カールという名称は、氷河の浸食作用が作り出した地形を言うので、そうした場所なのでしょう。スコップでくりぬいたような地形に、岩石が重なり、谷が流れ、様々な高山植物が咲いている天空の伽藍と言っても良いでしょう。
黒部五郎岳の手前の肩と呼ばれる場所にリュックを置き、頂上を目指しました。頂上はガスが出て、周囲は見えない状態でした。山頂を示す物は、皆が手に持って写真を撮っている山名が書かれた板だけでした。疲れ切った顔を写すのが嫌いで、山頂で自分を入れた写真を撮らないことが多いのですが、今回は止む無し。
再び肩まで戻り、2時間10分ほど先の赤木岳、その40分ほど先の北ノ俣岳を目指して出発。疲れてくると、目の前に見える頂が頂上と思いたがるのですが、頑張ってその頂に登ると、その先にもっと高い頂が現れることをくり返すことはよくあることです。北ノ俣岳も、そうした山頂でした。
北ノ俣岳から1時間30分ほど歩けば、今日の宿泊地・太郎平小屋に到達します。けれども、道はとても長く感じました。おまけに、岩場で転んで肘と膝に擦り傷を作ってしまいました。足の踏ん張りが効かなくなり、後ろ足が引っかかるように一回転して倒れ込む状況です。怪我をしないように、慎重に歩きました。
ふと気がつけば、周囲はお花畑。ハクサンイチゲの大群落の光景は、夢を見ているような景色でした。周辺は、高山植物の花の香りで満ちていました。こんな経験は、初めてなほど、驚くほどの大群落でした。
ガスの中から一人の登山者が現れ、周囲のハクサンイチゲに魅了されたような顔つきで、「綺麗だなあ。」と独り言を言いながら、私の横を通り過ぎ、再び霧の中へ消えていきました。こんな時間に、縦走する装備をして、彼はどこへ行こうとしているのだろう? 下の画像のように写真を撮りましたが、その登山者はちゃんと足が付いているようですね。やがて、太郎平小屋が目の前に現れました。3日目も、宿泊する小屋に日暮間近の6時に到着する事となりました。
この太郎平小屋は、およそ30年ほど前に、立山から薬師岳を経て宿泊して以来、数回宿泊しています。次の日に私は折立に下山しますが、山縣さんは、薬師岳を往復し太郎平小屋に延泊することになります。
次回のブログで、最終日と今回の山歩きの総括をしてみたいと思います。
マッキーの山登り:北アルプス縦走・・・1日目
マッキーの山登り:北アルプス縦走・・・2日目
マッキーの山登り:北アルプス縦走・・・4日目
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