「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの山登り:今年の夏山は、日光男体山と日光白根山・・・二日目

2011年08月26日 | 泊まりがけの山登り

 
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ヨーロッパのバカンスとまではいかないまでも、お盆休みを利用して、多くの人たちが帰省や旅行をするために、国の内外を移動して休暇を楽しみます。
私もお盆の時期に、決まって夏山に登り、下りてきたその足で故郷新潟に帰省し休暇を過ごします。 
今年の夏山は、8月11日から12日にかけて一泊二日の日程で、日光の男体山と白根山を登るという計画でした。
前回のブログで、一日目の男体山の山登りを載せましたので、興味ある方は参考にご覧下さい。
 『今年の夏山は、日光男体山と日光白根山・・・一日目』
今回のブログは、前回のブログに続けて、二日目の日光白根山の山登りについて、まとめてみたいと思います。

【二日目】
素泊まり4500円+入湯税150円というリーズナブルな日光湯元の旅館宿泊代は、12日の朝は早立ちなので、初日の宿泊手続きの時点で精算しておきました。
12日の朝は、5時出発の予定でしたが、前日の疲れがたまっていて、結局5時30分の出発となってしまいました。
登山口までは、日光湯元の交番を目印に、キャンプ場方面に道を曲がり、その前を通ってスキー場に続く砂利道を歩きます。



キャンプ場近くで、ネットで保護されたヤナギランの群落がありましたが、ちょっと見苦しい対処法ですが、そんなことでもしないとヤナギランが絶えてしまうのでしょう。
迷うことなく、冬にはゲレンデになるであろう草原の中の一本道を山に向かって歩き続けると、やがてしっかりとした案内板が設置された登山路入口にたどり着きます。



登山路入り口の標識は、地元の人たちの配慮でしょうか、綺麗な造花や置物で飾られていました。
昨日の男体山よりも、明らかに険しい登山路が続く登山口を、6時5分に出発。



ネットで検索すると、日光湯元から外山の鞍部までの急坂は、一般登山道とすべきではないほど険しい道であるかのように書かれているものが散見されます。
しかし実際は、木の根や段差が大きかったり障害物が多いものの、登山路は整備されていて、迷う所もなく順調に高度を上げることができました。



7時38分、急坂の終点である外山の鞍部に到着。
ここからしばらくは、稜線の緩やかな上り下りを進みます。
鞍部までの、急坂と打って変わって、周囲にはお花畑が点在し、夏山の稜線歩きを楽しむことができます。 



日光白根山から名づけられたシラネアオイには、この時期お目にかかることはできませんが、色鮮やかな赤紫色のハクサンフウロ
が、ここ彼処に咲いていました。



この山域でもっとも多く見ることができる花が、キオンです。
同じ時期に咲くキク科の植物として、ミヤマアキノキリンソ​ウミヤマキオンハンゴンソウなどがあります。
この山域に咲き乱れるこのキク科の植物名の同定が、さまざまなブログ等で異なります。
しかし、特徴等から推察すると、このキク科の植物名を、私はキオンと結論付けました

登山路が岩場にさしかかると、砂礫の登山道脇に、ヒメシャジンの綺麗な青色の花が咲いています。
日光白根山の地質は、安山岩とそれが風化した砂礫で、そうした理由からヒメシャジンも他の地域より矮小化し、草丈が10cmにも満たない大きさです。

気持ちの良い尾根を歩いて、8時45分、前白根山山頂に到着しました。 
その小高い頂から、これから上る白根山が、独立峰のように前途にそびえています。



キオンの大群落の向こうに、踏破すべき白根山の雄姿を望むことができました。



また、前白根山と奥白根山(白根山)の谷間に、コバルトブルーの五色沼が色を添え、美しい景観を創出しています。



キオンの群落に混じり、ツワブキのような葉を持ち、鮮やかな黄色の花をつけたマルバタケブキの花が、ヒマワリの如く目立ちます。 



夏の日差しに照らされた青々とした草木
夏の高層雲をたなびかせた群青色の天空
都会の蒸し暑い熱風とおさらばして、高原の涼風を体に受ける
茫々たる夏草に分け入り、遥かに続く小道を進む 



この時期この山域に咲いている花は、黄色が多く、その中でも足下に可憐に咲くイワオトギリの花は、小さくとも目立ちます。
 (追記:後日友人で植物に詳しいAさんより、 この花は同属のシナノオトギリではないかとの指摘がありました。)



前白根山から五色沼を経由して避難小屋に至る道も、前白根山から続く稜線歩きの後、稜線から右手に道を分け急勾配の下り登山道を経て避難小屋に至る道も、時間的・体力的にさほどの差はありません。
樹林帯に入ると、半日陰を好むのか、カニコウモリの群落に出会うことがしばしばあります。

急勾配の下りを経て、 9時35分、五色沼避難小屋に到着。
避難小屋からしばらく平坦な道を進むと、白根山への最後の登りが始まります。 
前白根山から下りて来た稜線の高さまで登り返すと、その稜線の向こうに、上の画像のように昨日登った男体山と中禅寺湖が見えてきます。



厳しい登りを過ぎると、やや勾配はゆるくなり、白根山の頂上とその頂に立つ登山者の姿を望むことができます。
しばらく進むと
祠が祀られた場所に着きますが、そこから少し進み一旦少し下って急勾配を上り返したピークが白根山の頂上です。
11時3分、白根山の山頂に到着しました。
360度展望の利く白根山山頂で、目的を達成した満足感にひたりながら、しばし休憩しました。
ただ頂上は岩場で狭く、長く休憩するためには、祠のある最初の頂に戻ったほうがよいでしょう。



祠のあるピークから少し下った静かな場所で、昨日労力を費やして買ったパンで昼食をとりました。
今から下る丸山高原の山頂駅から、家族連れやグループ登山の人たちが、頂上間近の登山道を大勢歩いていました。
白根山の登山ルートとしては、丸山高原の山頂駅から登るルートが一番楽で、登山者数も多いようです。
反対に、歩程が長いことと、自家用車利用のため同じ場所に戻る人が多いといった理由で、日光湯元から前白根山を経由して丸山高原へ下るルートを選択する方は、少ないようでした。



食事と休憩を終え、11時45分白根山山頂からロープウエー山頂駅に向けて下山を開始。
下山道には、 トウヤクリンドウの清楚な花が咲いていました。
登山道は、登山者が多いため良く整備され、特に後半部分は、お気軽散策路にもなっているので、歩き易い道が続きます。
最近多くの場所で見受けられる害獣進入予防の柵を通り、丸山高原頂上駅に、13時8分に到着しました。
丸沼高原のロープウエーは、数人乗りのゴンドラが連続して運行されているタイプで、1000円の乗車券を買って、一人ゴンドラに乗り込みました。
途中でゴンドラが絶好の更衣室であることに気付き、急いでパンツからシャツまで全て着替え、登山靴もサンダルに履き替えましたが、もし着替えが間に合わなかったら、変態と思われたかも。

 

丸沼高原から14時20分のバスで鎌田まで行き、そこでバスを乗り換えて沼田駅まで行きました。
列車の待ち時間の間、駅前の蕎麦屋に入り、冷えたビールと肴そして蕎麦を注文し、山から戻った娑婆の利便性を享受しました。
上越線下りは、7月の水害で越後湯沢と六日市の間が不通でしたので、越後湯沢と長岡間は上越新幹線を使い、長岡から信越線下りに乗り継ぎ、故郷新津(現新潟市秋葉区)にた
どり着きました。

物理の『慣性の法則』は、人の生活にも当てはまるようだ。
惰性で生きる日常生活から抜け出して、
時の流れに棹差し、ブラウン運動のように自在に動き回る。
時には精神衛生上、そんなことも必要だ。

(今回の所要時間)
湯元旅館5:30→0.35→6:05登山口→1.33→7:38外山鞍部7:45→1.00→8:45前白根山8:55→0.40→9:35五色沼避難小屋9:40→1.23→11:03白根山11:45→1.23→13:08ロープウエー山頂駅(計6時間34分、休憩時間含む)
 
(参考標準時間)
湯元旅館→0.40→登山口→1.30→外山鞍部→0.50→前白根山→0.30→五色沼避難小屋→1.00→白根山→1.50→ロープウエー山頂駅(計6時間20分)

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