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日本医師会が医師増員に反対し続けてきた過去

2020年04月06日 08時22分35秒 | 医療・がん征圧
医師増員に反対し続けてきたのは日本医師会です。

日本医師会『緊急声明 「国家戦略特区による医学部新設」は国民の求める医療を崩壊
させます。医育・医学・医療界の相違として医学部新設に反対します。」
平成27年5月13日 
http://dl.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20150513_1.pdf


私も国家戦略特区がいいとは思いません。しかし、この中で、日本医師会は
「養成過剰が目前に迫っています」と述べています。確かに、偏在の問題や
医師養成に現場の医師がとられるという問題、質の低下の問題があるのは
わかります。

しかし、今のような緊急事態に医療従事者が感染するなどで「医療崩壊」が
起きることを防ぐには、平時から医師をはじめ、余裕をもって医療従事者を
増やしておくことが必要だったのではないでしょうか。

もちろん、そうした「余裕」のためには、公的な病院で税金を投入して
多くの医療従事者の生計が立てられるように公費(税金)を投入することも
必要になるでしょう。医療費は平時からたくさんかけておく覚悟、行政の
無駄を削減すると同時に負担増も人びとが受け入れる必要もあります。

今、医療の最前線に立っている医師の団体を糾弾するつもりではありませんが、
喉元過ぎれば熱さを忘れるという感じで、今回の感染症が終われば、また元に戻る
のでは困ります。

また、日本医師会が医療者全員の意見を反映しているとも限りません。

次の記事も参考になると思います。

上昌広氏『「医学部定員増」を骨抜きにした厚労省と医師会、医学部長たちの「打算」』
AERA.dot 2017年11月10日
https://dot.asahi.com/dot/2017110800037.html?page=1


(当ブログの過去の記事)

公立病院が赤字なのは、ある程度はやむを得ないのではないか

ベーシックインカム 保育にも役に立つ

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