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小選挙区でも多党化する日本は、健全なのかも

2017年10月24日 09時04分54秒 | 選挙制度・政治制度
昔、政治学の授業で「小選挙区は二大政党になる」と
教わりました。


相変わらず「二大政党が良い」とおっしゃる人がいます。


私自身も、そう思っていました。


得票数に比して、デフォルメされて議席が多くなる小選挙区
で成立した政権が、数の力で強硬採決をするのを見て、空しさ
を感じた人は多いのではないでしょうか。


教科書通りに、二大政党にならなかったのは、結局、
有権者の声を反映する政党がなかなか現れないということ
です。


有権者は、ある政党がダメなら、他を求める、
次々に求める。しかし、それは移り気なのではなく、
至極まっとうなことなのではないかと思います。


この間、「第三極」と言って、「みんなの党」や
「維新」が出てきました。しかし、結局、口先だけで
自身の利益誘導をしたり、空疎な空威張りや喧嘩パフォーマンス
など、有権者はガッカリさせられてばかりです。


それは、別の時に何度も書いていることですが、単に
政治家の質が悪いということだけが理由ではなく、
そもそも、多様な見方が必要なのに、それを二大政党に
収斂させていこうとするから、起こってくる無理にも原因
があると思います。


選挙前、ある人がフローチャート的なものを作って批判されて
いました。私は、そういう見方は一つで、考える良い材料を
くれたなぁと感じました。そんなにバッシングしなくていいと
思うのですが、そこで多くの人が感じたのは物事は「多様」で
あるよ、ということだと思います。


憲法改正YEかSNO、原発YESかNO、消費税YESかNO、
日米安保YESかNOと、もし4項目の問題があれば、16通りの
組み合わせがあるはずです。


もっとも、実際は、そう多様にもなりませんが、


日米安保反対を言っている人は、古い言い方の「左」も「右」
もいるわけで、憲法改正も様々な案がある。


そうした多様性を汲むのは、多党制であるほうがいいと
思います。


そして、いくつかの政党が折り合いをつけながら、連立を組む。
そういう形がいいと思います。


話は戻りますが、小選挙区にならずに多党に分裂するのは、
有権者が健全だからだと思います。ここで言う「健全」というの
は、有権者の多くが、状況をきちんと見据えて判断していると
いう民主主義の前提が成り立っているという意味です。


そうした有権者の気持ちを汲むのは、やはり、中選挙区と
比例代表の並立制だと思います。

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