公共の礎

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出国税 入場料ではなく、出場料をとる遊園地があったら・・・ (再編集再掲)

2017年10月27日 08時36分09秒 | 
課税するということは、単にカネを集めるということに
留まりません。


その課税自体が、一つの政策メッセージであって、


たとえば、消費税なら、「消費を抑制する」ということが
あるでしょう。あるいは、消費でもって負担能力を測り、
応能原則で課税するということはあると思います。


しかし、消費税を論じる時、そうしたことを忘れて、
1%上げれば幾ら税収が増えるか、一方でどれくらい消費が減る
かということが議論の中心になっています。


環境負荷を考えて消費を減らそうとか、貯蓄率を上げようとか、
消費税課税の意図があるべきです。


その点、タバコ税は建前としてタバコを吸う人を減らそうと
いう意図が言われることがあります。


さて、本題の出国税ですが、何の意味があるのでしょうか。


外国人観光客が増えて困ると言うなら、ビザの緩和や外国人旅行者
誘致などしなければいいのです。あるいは、彼らも日本の公共サービス
を使うから負担させようというなら、たとえば、消費税の免税措置を
止めればいいのです。


観光庁 消費税免税制度を利用した外国人旅行者の誘客について
http://www.mlit.go.jp/kankocho/news03_000098.html





あるいは、入国時に課税すべきです。入国税です。
おそらく、それは観光客が減るという見方からなのでしょう
けれども、それで出国時に課税するというのは、ずいぶんと姑息な
やり方です。


遊園地で「入場料」はとらないけれども、「出場料」がある
というところがあったら、どう思うでしょうか。



それは額の多少に関係ありません。


「おもてなし」と言いながら、ずいぶんと姑息なことをやるのは
恥ずかしいことだと思います。



↓私と論点は違いますが、以下のような記事も見つけました。

「『出国税』は本当に要るのか」 日本経済新聞 2017年10月1日
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO21753640Q7A930C1EA1000/

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