ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

読売よ、「球界の盟主」の看板を下ろせ。

2020-11-25 21:58:39 | 思うこと



2020プロ野球日本シリーズは、パ・リーグ優勝の福岡ソフトバンクホークスがセ・リーグ優勝の東京読売巨人軍を4タテし、見事日本一となった。
福岡ソフトバンクホークスの選手、関係者、ファンの皆様には心からおめでとうございますと申し上げたい。

問題は、完膚なきまでに叩きのめされた読売の体たらくである。
せめてもう少し、工夫出来なかったのか。
何も仕掛けて来ない、何の怖さも感じない読売は、見ていて情けない事この上ない。
今夜もせいぜい坂本が先制打に好守で気を吐いたのと、酷使が心配な戸郷がゲームメイクしたが打線がそれに全く呼応しない。
こんなシリーズで、他のセ・リーグの5球団に申し訳ないという気持ちはあるのか。

もう31年も昔の話になるが、我が愛する近鉄と読売の日本シリーズで近鉄が先に3連勝し王手をかけたが、そのヒーローインタビューで加藤哲郎投手が
「まぁ、シーズン中を思えば、どうって事なかったです」
とコメントした。
この発言は、あまりにも有名な「読売はロッテより弱い」にまでねじ曲げられてしまったのだが、逆にこのコメントで読売は発奮。4連勝して大逆転の日本一に輝いたのだった。
第7戦でその加藤哲郎から本塁打を放った読売・駒田が、三塁を回ったあたりで加藤に
「バーカ!」
と言い放った瞬間を、私は覚えている。

その頃のような負けじ魂も、今回は感じなかった。
まさに、「読売はロッテより『はるかに』弱い」チームだったという事になる。

私は目下応援するチームがないため、シリーズぐらいは観ようと思いせめて「甲斐キャノン」が炸裂するところを見たかったのだが、炸裂以前に塁に出ないし走らない。
こんな情けない野球をやっているチームが「球界の盟主」を標榜しているとは、ヘソが茶を沸かす。
私が原監督なら進退伺いを出すし、球団幹部の誰かが更迭されても何ら不思議ではない。

如実に表れたのは、育成力の差だ。
ソフトバンク・読売とも三軍まで存在し、育成契約の選手を抱えているがその育成出身の選手の活躍が目覚ましいソフトバンクと、毎年同じように他球団から
カネにあかせて選手をかき集める読売の差は歴然だ。

昔から「人気のセ、実力のパ」と云われるが、もうこの10年以上は人気も実力もパ・リーグと言って差し支えなかろう。
交流戦が終わった頃パ・リーグは5球団貯金あり、逆にセ・リーグは5球団が借金、などという珍現象も珍しくなくなってきた。
それまでは読売人気にあぐらをかいたり、球団や個々の選手ではなく甲子園というイレモノのファンに過ぎなかった阪神ファンに引っ張られてきたセ・リーグは、大転換期に来ている。
この際、Jのように上部・下部リーグのようにして入れ替えを行うなどしないと、緊張感をもって臨めないのではないか、と思うのだが…