競馬 変わる傾向と変わらない鉄則

前週までの馬券圏内馬の血統や馬番を集計し、次週を推理します

日本ダービー 攻略の切り口その2

2013-05-26 12:36:34 | 東京競馬

前回エントリーでは、人気馬(5番人気以内)の優位な馬番を『14~10』>『9~5』>『4~1』>『18~15』の順だろうという見解を示しました。

そして、いざ枠順が発表されてみると・・・、人気馬がすべて内側に偏ってしまいましたね。ん~~~、競馬をしていると、世の中は自分の思い通りになることなんて滅多にないってことを痛感しますw

まぁ、人気馬の馬番による優位付けに関しては、中枠に近い方>>>>最内枠でいいだろうと考えています。後は個体能力の優劣の喧々諤々なのでしょうが、その見解については後ほど。

まずは穴馬の拾い上げ方について探ってみましょう。

下記データは、2010年~昨年の芝2400mCコース良馬場、フルゲート18頭&17頭立てで行われた全9レースの結果です。

ダービー過去10年に比べて、『18~15』番に入った人気馬の成績がやたらと跳ね上がりますが(前回エントリー参照)、そのメンツを確認すると、ブエナビスタやジェンティルドンナ、そしてオルフェーブルですからね。名馬級なら外枠の不利を跳ね返せるが、やはり東京芝2400mCコースでは『14~10』番が最も有利な枠であるという裏付けが取れるもの、と見ています。

そして、『18~15』番からは穴馬が1頭も絡んでいないこと。これもエクイターフ導入後のダービーの過去成績とリンクしています。

穴馬は、内のほうが有利であるだろうし、1番枠から穴を開けた3頭の4角通過順位を確認すれば、何となく見えてくるものがあるだろうと。これはダービーだけではなく、年間を通して2400mCコースのレースに適用出来るでしょう。

 

そして、別な視点からもう1点。上記のような切り口となるデータを探している中で、気がついたものを紹介します。

拙ブログを継続的にご覧頂いている方はご承知のことと思いますが、私はキンカメ産駒の馬場補正のために撒かれる『砂』の稚拙を追跡しています。

昨年辺りから、JRAは土曜と日曜の間に砂を撒いて、馬場を補正する=言い方は悪いですが馬場を変えるという試みを行なっています(以前のエントリー参照)。試しに、昨年Cコースフルゲートで行われた全レース(芝1400m~2500m)を土曜と日曜で分けて集計してみると、意外な結果が現れました。

 サンプル数を集めるために芝1400m~2500m全レースを寄せ集めたものなので、信頼度は鵜呑みにするべきではないことをまずご了承下さい。

人気平均馬番は土曜『10.0』に対し日曜『11.3』、穴馬平均馬番は土曜『8.1』に対し日曜『9.1』(単純平均馬番=9.5です)。

人気馬、穴馬共に日曜は外枠側へ『約1』ほど動くんですね。

掘れた箇所=主に内ラチ沿いに砂を撒いて補正して走りやすくなるのだから、そこを通る可能性の高い内枠勢が有利になるのではないかと推測していたのですが、真逆の結果が示されました。

このデータをダービーに使えるかとなると何とも言えませんが、日曜のレース前に砂を入れることの影響が全くないなんていうことはあり得ないことは言っておきたいと思います。

少し脱線しましたが、では今開催でのキンカメ産駒の成績を土曜と日曜に分けてご覧下さい。

土曜 ※複勝圏内馬を抜粋

日曜 芝の全レース一覧

今開催、日曜にキンカメ産駒は1頭も馬券に絡んでいません。

馬場造園課にとってもダービーは1年に1度の祭典です。丁寧に万全に砂で馬場の補正を行ってくるでしょう。

となると、皐月賞の舞台とは打って変わって、馬場造園課が仕事をすればするほどコディーノにとっては『願ってはいない馬場』になるだろうと。枠順、馬場、乗り代わり、買いたくない材料が揃ってしまいました。まぁ、馬場に関しては9Rに人気のキンカメ産駒が登場しますから、その結果を見てからでも遅くはないかと思います。

エピファネイアについて

実は私、こんなデータを扱ったりしていますが、競馬予想の骨格部分は根っからのパドック診断派なんです。データはパドックでよく見える馬に肉付けしていく部分と捉えています。

以前に別な競馬パドック診断的ブログを立ち上げていたことがありまして、2009年のダービーでのナカヤマフェスタの返し馬の立ち回りを見て、『狂気の瞳』と表現したことがありました。

ナカヤマフェスタは思春期の苛立ちが暴力的に外へ向かうタイプなのだろうと見ていましたが、エピファネイアはそれが内に向かってしまうのかなぁと。皐月賞のパドックでは、身体中にトゲが刺さっているように見えまして。妄想だと言われればそれまでですが、私のパドック診断は馬体診断よりも走る気持ちがあるかどうかに重点を置いていますから。

いずれ、全部が自分の思い通りになることなんかないと悟った時に、能力全開のエピファネイアが見れるのではないかと思います。ナカヤマフェスタのように。今は暖かく見守っていきたいと思っています。

キズナについて

佐々木晶師のコメント『ダービーポジション(1コーナーで10番手以内)はフルゲートが28頭だった時代の話。変に小細工をせずに直線は外に出してほしい』

気になりますねぇ。大外に持ち出して上がり33秒台の脚を繰り出しても、前が上がり34.5秒で纏められたら馬券圏内にも入れないことを昨年のダービーは示しました。エクイターフ&砂馬場とはそういう馬場なのです。

しかし、キズナの鞍上は馬場読みの天才武豊。佐々木晶師の話すようなレースをしてくるとは思えません。

キズナが勝ち切るには、大外ではなくウオッカやエイシンフラッシュが馬群を割いたあのルート、四位騎手が語るところの、『ゴールへの道が真っ直ぐ開けて見えた』内から4,5頭目を伸びてくれば可能性はあると感じます。ダービーポジションは昔の話ですが、そここそが、エクイターフ&砂馬場でのダービールートではないかと。

しかし今時点でゴール前の攻防を夢想すると、このルートを通る可能性が一番高いのは、キズナではなくてロゴタイプが瞼に浮かんでくるんです。

もちろん贔屓目もあります。皐月賞でのロゴタイプのレースぶりに『すげぇ~なぁ』と感嘆してから、それを消化しないままにダービー当日を迎えています。待ちに待ったロゴタイプの返し馬。それを見るために1ヶ月を待っていたような気がします。

決戦まで、あと3時間。

※追記

9Rでキンカメ産駒が2頭絡みましたね。8,9Rと芝状態を確認しましたが、砂撒きの追加はほとんど行わず、昨日と変わらない馬場のようです。先週に引き続き、フジキセキ祭りに注意したいと思います。



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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2013-05-26 17:04:42
コディーノは見せ場無し・・・
京都で結果を出してる馬の活躍が目立ちましたね。
きっとペプチドアマゾンは8枠じゃなければ馬券になったんでしょうね。
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Unknown (horseracingrule)
2013-05-26 22:14:03
>Unknownさん

コディーノは、レースを重ねる度にパドックで集中力を欠いていくような気がします。

ペプチドアマゾン藤岡康騎手は、1コーナーまで出して行って内ラチに潜り込むJCのジェンティルドンナのようなレース運びでしたね。
チャレンジしなければ成功も失敗もないのですから、腹を括った素晴らしい騎乗だったと思います。
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