日曜、東京ダート1600m戦は2鞍行われました。
前回、土曜の夜に外枠への偏りを指摘しましたが、それでは日曜はどうだったのか。
日曜2レース分を合わせて全5レースの結果を馬番に注視してご覧下さい。
『昨年2012年冬の開催と同じような、のいい軽い馬場状態と考えられます。』と書きましたが、それ以上の何か特殊なバイアスが掛かっているのではないでしょうか。人気馬ばかりが来ているわけではありません。むしろ、穴馬が枠順に助けられて激走したとみていいでしょう。
凍結防止剤が原因ではないかと考える方もいるでしょう。が、私がレース結果を集計して以来、こんなに極端な傾向を示した例は初めてです。
凍結防止剤の影響についてはこちらのブログに詳しく書かれています。
【ダート競馬考察】凍結防止剤による影響を検証してみる そのまま、そのままっ!!
府中市の26日(土)の朝方最低気温は-4.8度、27日(日)の朝方最低気温は-4.7度でした。意外に冷え込むんですね。
上記ブログ『そのまま、そのままっ!!』の凍結防止剤に関する要約の中で、
凍結防止剤を入れても低温になれば馬場が凍るときはある。そんなときは、徹夜でハローがけをして凍結を防止する。
とあります。
このハローがけが甘かった為に、凍結防止剤が外枠側に集まり、のいい馬場状態が外枠側だけに出来上がり、芝・ダート兼用のサンデー系、ロベルト系が外枠発走を利して激走した。それも一説でしょう。しかしそんないい加減な馬場調整をするでしょうか。
昨年冬の東京開催のデータと比べてみましょう。
下表は東京ダート1600m16頭フルゲート戦で行われた全16レースで馬券に絡んだ48頭、馬番を16~13番、12~9番、8~5番、4~1番で区切り、良、稍重で分けたものです(重・不良は施行レースなし)。人気は1~5番人気、穴は6番人気以下。
これでも充分に『東京ダート1600mは外枠有利』という格言を満たしていると言えるでしょう。
(※余談ですが、昨年の東京冬、春、秋の3開催ではっきりと外枠有利の傾向を示したのは、この冬開催のみです。春と秋は・・・これはまたの機会に)
来週土曜には、ダート1600m戦が3鞍組まれています。どんな結果になるのか、そして最終週に行われるフェブラリーS時点ではどのような馬場状態になるのか、とても楽しみです。
最後に、昨年冬のダート1600m全レース結果を良馬場と稍重馬場に分けて載せておきます。参考にどうぞ。
良馬場
稍重馬場 父系統の良馬場との違いが一目で分かると思います。