今日は仕事がお休みだったので、朝から「香川照之の昆虫すごいぜ!」をリアルタイムで見た。
52歳になってもあの昆虫に対する熱量、半端ないねぇ。
今回はカブトムシとオオムラサキ、完全変態がメインの回だった。
昆虫探しに熱中する香川氏、いつもながら誰よりも楽しそう。
もう、嬉しくて楽しくて仕方ない、という気配が画面を通して伝わってくる。
完全変態する昆虫は、一度さなぎの中でドロドロに溶けてそこから新たに自分を作り上げていく。
幼虫のころはいわゆるイモムシで、気持ち悪いとか、まあ、嫌いな人の方が多いが、その姿からさなぎとなり、完全変態を経て美しい蝶や、昆虫マニアのあこがれ格好良いクワガタやカブトムシになる。
そして香川氏は熱く語る。
今、どうにもよくない君たちも、大人になったらこの完全変態の昆虫たちのように凄い何かなれるかもしれない、と。
まあ、この辺りまでは大体予測のつくコメントだった。
大人になったら立派な蝶やカブトムシになれるかも、と言われても、すでに大人になった私には、もうその希望も何もないしなぁ。そう思って聞いていた。
だが、香川の熱弁は止まらない。
人生八十年、最後の時に立派な完全形になればいい、カマキリ先生自身も、自分はまださなぎかもしれない! と。
香川照之クラスでまださなぎだったら、どんな成虫になるんだろう? 考え付かん(;^_^A
そうだな、一回だけの脱皮で完全形になるものばかりじゃないよな。
世界中探せば二回三回変態を繰り返して、完全形に到達する奴もきっといるよな。
蛇なんかは毎年脱皮して「新しい自分」に出会っているしな(それは皮を脱ぐだけでしょうが(;^_^A)。
自分もまだ何度も変態を繰り返し、いつか立派な何かになれるのだろうか?
でも、香川氏、今回の番組の中で、カブトムシに関してだけかもしれないが、変態に成功して成虫になれるのは半分くらいだって言ってたよな。
自然災害や自身の変態の失敗、外敵からの捕食等にさらされ、半数は脱落して消えていくのだ、と。
ああ、もしかしたら、自分はその変態の時点で失敗してしまった部類なのかもしれないなぁ_| ̄|○
変態に失敗した、若しくは外的要因にさらされた昆虫は、自然界の中で淘汰されて行くんだよな。それが自然なこと。
人間界も人生に躓いた人間は、自然淘汰されて行くのかなぁ。それが自然なことなのかなぁ。
なんかちょっと、切ないぜ( ;∀;)