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まるこビッチの鼻

今日も青空がきれいだな。良い日、良い日。

第二章、見たいぜ

2009-02-01 | 映画・ドラマ
 さて、二月になりました
 日本国内のワタクシの暮す街以外のところでは、昨日から20世紀少年の第二章が公開されたようでございますわね。
 ワタクシといえば、おとといの20世紀少年第一章のダイジェスト版で、20世紀少年の内容にはじめて触れた、という悲惨な状況なのですが
 もちろんワタクシの暮す街での第二章公開は何月になるのか誰にもわかりません。
 確かなことは、ここの映画館の2月のメインは“ドラえもん”だということです


 漫画原作を全く見たことがないワタクシなので、しかも第一章の、それもダイジェスト版の情報収集ということなので、ほんに“とりあえずの話の流れ”だけしかわからないのですが、それでも面白そうでやんすね、映画、20世紀少年
 子供のころに誰もがやったような基地遊び(ワタクシはやりましたよ)、そしてそこで子供たちがごっこ遊びで考えていたことが、自分たちが大人になったとき実際におき始めたら、誰もが経験したことのあるその子供のころの些細な出来事をここまで大きな物語に仕上げる浦沢氏のストーリーテラーぶりはスバラシいものでやんすね
 それにしても、強大な力を持った“ともだち”が、ケンヂたちの居場所等を探り当てるのとか簡単なはずのような気がするのだが、それを捕まえないのはやっぱり“遊び”の延長なのだからなのですかねぇ?

 第二章ではケンヂの姪カンナが主人公、ということですが、豊川悦司氏のオッチが何かすっげ~格好いいじゃありませんか
 役の年齢でいうともう初老といってもいいような年代に入っているはずなのに、宣伝用の映像で見ていると、ボロボロの衣装をまとったその姿さえ、ハリウッドのセクシーな俳優さんのようですわ
 どうでもいいが、ワタクシが目にした映画の宣伝に出て来られていた豊川氏、短髪、金色のメッシュに黒ブチ眼鏡のお姿だったのですが、その姿がなぜか昨年壮絶な最後を遂げられた緒形拳氏になんかすごく似てらして、この人が緒形拳の後を継いでいける俳優になっていくのではないか? と、ちょこっと目頭が熱くなってしまいました

 個人的には第一章ではほとんど目立った活躍の場がなかったケロヨンこと雨上がり決死隊の宮迫に、第二章、最終章での活躍を期待しているのでございます
 映画の宣伝の際、豊川氏が「映画と原作とのラストは違うんですよね」と司会者に聞かれ、「ちょこっと」と、笑いながら言っていたのだが、原作のラストも知らないワタクシ、どんなラストでもいいので早く見てみたいざんす
 とりあえず、第二章もレンタル開始前日に内容を知る、ということにならぬようになりたいのですが……

平成にゲバはアリか?

2009-01-18 | 映画・ドラマ
 愛をください~金のためならなんでもするズラ
 昨夜始まったドラマ「銭ゲバ」の初回の副タイトルみたいなものが新聞に、確かこう書いてあったような気がしたのだが、何なの? この腐臭漂う腐れたコピーは
 愛も金も欲しいなんてそんな贅沢な夢を今時の本当に苦しんでる人は思ってるのかなぁ。
 愛はなくてもとりあえず明日生きて行けるだけの金、それがダメだったらせめてたった一つのおにぎり。
 愛も金もなんて、まだ未来を信じている幸せな人の書くコピーなんじゃないのかなぁ
 
 昨夜始まった、松山ケンイチ主演の銭ゲバ、なんか、こう、どっち付かずな印象のドラマでしたなぁ
 今の時代だからこの漫画をドラマ化した、とはあまり感じないなぁ。
 だってだいたい、主人公の風太郎、すっげ~金持ちじゃん
 裸銭で、しかも使い古した万札だとごわごわしていて結構かざばるものだが、それにしても100万くらいは手元に持ってらっさいましたよねぇ(超羨ましい)。
 子供時代の貧困生活が風太郎を、金のためなら人殺しでもなんでもする人間に育ててしまった、という設定なのだが、悪いことではあっても、金に対するそれだけの執着心が、それだけのバイタリティが、今の時代の、普通に働いても普通に生活できず疲れきってしまった人たちにはもう、ないと思うのだけれども

 時々、自分の立場とかの悲惨さを負の方向に向かって発散させて他人を巻き添えにする犯罪者もいるが、アレは死にたい、殺したい、誰か助けて、が一混ぜになった稀有な事象で、死ぬ元気もないけど死ぬのが(社会的にも人生としても)恐いのでただ毎日働いてる、って感じで日々を送っている人が多いのではないのかなぁ
 風太郎はまだ、金に対する異常な執着があり、過去の復讐? のために生き、何かをしようとしている。
 何かを求める気持ち、何かをしてやろうと思う気持ちは人間の生きる源の一つ。
 その雑草のような強さを見習え、というお話なのかなぁ
 まあ、とにかく、変質的な役をやっても、やっぱりどこかマツケンが優しそうに見えるからダメなのかなぁ
 来週は見るかどうか、わからんなぁ

 ワタクシが子供時代に見てショックを受けた漫画は、どうも年代から言ってこの漫画ではなく、同じく70年代に書かれていたアシュラ、という漫画だったのではないか?と、最近入手した情報で思うワタクシ(さすがに乳児は漫画を読めないからな)。
 どうせだったら、夜中の時間帯にやって好評を博した墓場鬼太郎のようなアニメで、あの明日への希望のかけらもなくなるようなアシュラをやってくれたら面白かったんじゃないのかなぁ?
 結構見る人いたりするかもしれないよ
 ……個人的には多分見ないとは思いますが

執事が一匹雫が一滴

2009-01-14 | 映画・ドラマ
 昨夜から始まったドラマ2本、夕食済ませて速攻風呂に入って、9時にはテレビの前にご着席。
 まずは「メイちゃんの執事」
 テンポが思いっきり早い割りに内容が薄く見る人の興味を引くには少々力不足かな? という出だし
 メイちゃんは元気で可愛いのだが、状況設定その他にあまりに無理があり目を瞑るにはちと苦しいかな、しかもその他のお嬢様役がなんかいかにもステレオタイプで新鮮味に欠けるというか(そこがいいのかな? 見ている人にとってはお約束で)。
 お嬢様学校といっている割にはお嬢様らしい人が全くおらず ただの成金アホ娘収容所のように見えてしまうところがイマイチでやんすねぇ
 でも、今日、客先を回っていたら、客先の女の人が無駄話をしており、耳をそばだてて聞いていると、話題はこのメイちゃんの執事、でございました。
 やはり話をしていた人たちもぜ~ったいありえないよね~あんな話の展開 と文句ぶつぶついいながらも、美青年の執事、という存在はそれだけでも見る価値あり のものだ、との結論に達してらっさいました
 ワタクシは美青年の執事なんぞにも全く興味がないのですが、山田優ちゃんがまた怖い女の人の役なので、どんな陰湿なお嬢様をこれから見せてくれるのか? という興味のところではとりあえず、来週も観てみようかな? ってところですかな

 メイちゃんを最後まで見てしまったので、少ししょっぱなが削れてしまったのが亀梨君主演の「神の雫」
 まず亀梨君演じる雫君の着ていたジャケットのセンスがあまりに悪いことがむちゃくちゃ気になり、田辺誠一氏演じる遠峰のワインを表現する自分の言葉に酔いしれる、ナルシスト的な演技や、謎の男(竹中直人)のところで突然ワインを飲んで踊り出す亀梨君(というか演出?)に「ついていけるかな?」とも思いましたが、そのアクの強い登場人物たちをいい感じに中和してくれているのが仲里衣紗演じる紫野原みやびの元気さ
 ハチワンダイバーのときも結構いい感じで演技していましたが、今回はまた酒好きの、ワインに関する知識も豊富な、一般人 という役をウザくなることなく演じていてとても可愛かったどす
 ただ、彼女、実年齢お酒飲んでいい年だったっけ
 
 メイちゃんの執事、神の雫、それぞれ見る人の好みがありましょうが、とりあえず第一話見た時点では神の雫のほうに軍配でしょうか?
 そういいながらも、2本も楽しみなドラマがある日、というのは嬉しい日、になって、毎日の生活にハリがでる、ってもんですな

マツケンはどっちだ?

2008-11-12 | 映画・ドラマ
 今日は友達二人と久しぶりにランチした
 その際、友人の一人に先日「仕事が暇なので、マツケンの映画でも見に行きたい」とメールしたのだが、反応が今ひとつだった、という話になった。
 今回一緒に食事をしていて判明したのだが、彼女、マツケンを松平健のほうのだと思っていたらしく、正直メールの内容が意味不明だったとか
 ……ワタクシたちの年代でマツケンといったら松山ケンイチではなく松平健の可能性も出てくるのでしょうか?
 いいや、この友人の脳がオバサマなんだと思いたいです

 そのマツケンの映画、もちろん松平健ではないほうのヤツ デトロイト・メタル・シティ、先日やっと見に行ってまいりました
 ヨソの地区の方はああ、前に見たな、と、そのうちDVDが発売されると思うので、その際の参考に、まあ読んでやってくださんせ。
 ワタクシ、漫画の原作の方は全く読んだことがなかったので、すんなり映画の世界に入っていけたのですが、原作の漫画の方はどうもかなり癖のある絵柄のようで、漫画の方からだったら、ワタクシ足を踏み入れなかったかも知れません
 大分の犬飼から上京した心優しい音楽青年根岸君。
 彼の夢はおしゃれな歌を世界中の人に届けること。
 でも、彼の作るおしゃれな歌は一般人に受け入れられず、路上ライブでは犬が1匹お情けで毎回聞いてやる、というかわいそうなもので
 彼が世間から認められるのは彼の大好きなおしゃれな世界とは真逆の暴力、血しぶき飛び散る悪魔の世界、な歌。
 僕のやりたいバンドはこんなのじゃない~っ と叫ぶ根岸君がまあ悲惨で気の毒でもう大笑い
 なんであんなに格好悪い役が似合うのかなぁ、マツケン

 そしてどう考えてもおしゃれな歌のセンスはない根岸君に、才能あるよ と間違った希望を与えてしまったのが加藤ローサ演じる相川さん。
 彼女のいるおしゃれな世界は彼女そのもののようでもうとっても可愛くってキラキラしてるだけに、松雪泰子さんの演じる社長率いるデスメタルな世界がもうドロドロで見ていて気持ちよかったざんす。松雪さん弾けてましたなぁ
 デスメタルやってる子達も、そのファンも、なんか根は純な子たちで、ワタクシはデスメタルな世界とかは全く理解不能なのだが、それもアリかな? と好意的に思えてしまったほどでした。
 ただ、根岸君の弟役の子のカツゼツがイマイチで、セリフが聞き取れなかったのがちょっと残念だったかも

 映画そのもののまとまりや完成度はまあまあ、というところでしたが、大分の素朴な風景や、東京のおしゃれな街の佇まいとイカレた女社長様の愛して止まないデスメタルな世界とのギャップを楽しむにもいいと思いました
 DVDが出たら、金ができたら購入したいリスト、に、とりあえず入れておこうと思います

 根岸君のように、自分の憧れる世界ではなく、全く違う世界で才能を認められ、必要とされたら……う~ん、こういう贅沢な悩みに陥ってみたいものだわッ
 ちなみにワタクシ、悩む間もなく速攻、認められる世界に走るでありましょう。
 認められる世界、そこには金があるから。
 不不不、悪魔というより金の亡者さんねっ

映画が街にやって来る

2008-10-23 | 映画・ドラマ
 ぬぬぬ、11月になったらやっとワタクシの暮す街の腐れ映画館でも、20世紀少年と、デトロイトメタルシティ、を相次いで上映してくれる気配がある
 嬉しいことは嬉しいのだが、他の地方の方々からしたら、え、何を今頃? の尋常でないタイムラグ
 自分自身も、これらの映画が公開されたの何月だったっけ? と今考えても思い出せない状態
 そんな“昨日の新聞”(もっとヒドイね)状態の映画ではありますが、もちろん見に行くつもりのワタクシ(娯楽の少ない田舎だからね)。
 事務職のときと違い、今のワタクシ、9時5時の間の半分は会社外で過ごしているので、客先に行っているフリをして、レディスデーとかの、映画が安く見られる平日の日中、ほぼ貸切状態の映画館でのんびり見てやろうか? とも考えておるのですが、見つかったらやっぱりヤバイざんしょうね(不不不、性悪新人、会社じゃ新人っったって、人間的にはウン年選手じゃい、年季入っとるぞな、ワシ)。

 それにしても、11月にようやく、デトロイト~や、20世紀少年、の上映。
 今時期、宣伝を目にしてワタクシが見たいな~、と思っている、ハンサムスーツ、を上映してくれるのはいつのことになるのでやんしょうか
 何かアレ、面白そうでさ
 ジム・キャリーの、マスク、のスーツ版みたいな話のようだが、つかじが出るだけでなんか笑えるしほっとする もちろんハンサムになった主人公役の谷原章介のはじけっぷりもワクワクですしね
 まあ、笑いのツボは人それぞれなので、コメディは見る人によって好き嫌いがあるかもしれないけど、ワタクシ、とにかく笑える映画以外(TVもだが)、見たくないもんで
 といいながら、仕事中にサボってコメディ映画を見ていることころを見つかったりしたら、笑えない状況になるわなぁ
 ……それもまたいいか

夢をかなえるゾウ

2008-10-03 | 映画・ドラマ
 ちょっとした事をコツコツ積み重ねていく。その積み重ねがやがてそれを行っている者の心や考え方に変化を与え、すべてのことに前向きさをもてるようになり、そしてそれを実践していけたものはやがて自分の夢をかなえることができるでありましょう。
 昨夜見ていた「夢をかなえるゾウ」は、まあ、そういうお話だったんですよね
 ベストセラーの本の本体は読んだことがないのですが、ドラマとしてのこの番組は面白かったどす
 小栗旬演じるやる気のないダメ社員が、自称有名な神様の指示に従い日々様々なことをコツコツやっていくことによって、少しずつ、ただ生活してるだけの人間から、自分自身が本当にやりたいことにチャレンジする勇気と心の強さを持つことのできる男になって行けた、というサクセスストーリーは、やっぱり見ていて気持ちがいいものですし
 なんといっても関西弁の神様、ガネーシャ役の古田新太がピカピカはまり役で
 ウザくて鬱陶しくて大飯ぐらいで、でもどこか憎めない可愛いところのある神様。 
 自分がこの日本では全然知名度がない、という事にショックを受け、押入れで泣くってところもなんだか見ていておかしいやら可愛いやらで
 確かにウチのパソコンちゃんで、がねーしゃ、を変換しようとしたら、がねー者、と出てきましたから。あまりポピュラーな感じではございませんかもね
 それでも、ガネーシャの出す課題、毎日靴をぴかぴかに磨く、とか、コンビニでお釣りを寄付するとか、人を笑わせる、とか、そういうことは、確かに人として“進んでやったら自分も人も幸せになる”行為なので、何の気なしにやっていても、その行為は“陰徳をつむ”という行為につながるものなのかもしれません。

 やる気のないダメ社員だった男が、会社でもしっかりとした働きができるようになり、それと同時に自分が本当にやりたかった事、それをやらずに死んだら後悔するぞ、という事をはっきりと自覚することができ、結局、仕事ができる人間になり、周りからの信頼も得ることのできたその職場を辞め、新たな世界に向かっていき、そして成功を収める、というまあ、ハッピーエンドなのだが、世の中、そううまくすべてが運ぶとは限りません
 あのドラマに触発されて、そこそこ自分ではいろいろやったつもりで、だから何もかもうまく行く などと思い無謀な夢に向かって暴走したりしたら非常にヤバイのですが。
 でも、自分の今いる場所で、ガネーシャの言った事を継続して実践し、本当に皆から必要とされる実力と、皆から信頼され愛される人になれたなら、どこの世界に行っても、悲惨な状況に落ちていくということはないと思いますわな。
 その人が他の誰かを幸せにできる人なら、周りがきっと、その人に幸せを与えてくれるのだから

 ウチにもガネーシャさん、来てくれたら歓待するのだが いかんせん、ガネーシャがダメサラリーマンに出した最後の課題、自分のやらず後悔している事をいますぐしろ、の課題は、自分が何をしたかったのか今よく判らなくなっているワタクシにはクリアがなるかどうか (行かずに死んだら後悔すると思うことは旅行でやんすが)
 それでもとりあえず、今朝は靴をぴかぴかに磨いて出かけました
 最初の一歩、よ

おお、ジーザス!

2008-09-19 | 映画・ドラマ
 昨夜は犬子さんも母も祖母のところにお泊りの日だったので、テレビは好きなもの見放題、チャンネル替え放題
 なので馬鹿馬鹿しいと思いつつ、昨夜は7時から、緊急検証!大予言SP、なる番組をちと見ておりまして。
 中味はといえば過去の偉人や不思議な力を持つ人たちが皆一様に、21世紀半ば頃には地球が滅亡する、という予言を下しているではないですか! みたいなものでして
 信憑性のありそうなものから、こじつけやろ、それ なモノまでわんさとあったようですが、ワタクシ個人的には地球が何時滅びようと、全く興味がございません。
 地球滅亡、なんて話は、つい最近、前世紀の終わりにも言われており、昭和の子供たちは地球の終わりを心のどこかで信じて大人になったものの、ごたごたした世の中とはいえ、いまだ人類、しぶとく生活を営んでおることを身をもって知っております
 個人的に言ったら別に世界の終末なんか何時来てもいいんですけどね
 つうか、2040年代に地球滅亡の時が来たって、その頃もう、ワタクシ生きてないかもしれないし~
 という訳で一時間ほど見た後、風呂に入ってしまいました。
 ついでに言うと、必要あったのか、ユースケ・サンタマリアの現地レポート

 その後、風呂から上がり、髪を乾かしたりなにやらしつつ、面白いテレビはないかな~、とチャンネルを替えまわしていたら、BSⅡでやっていた映画、ジーザス・クライスト・スーパースター、が目に飛び込んできた。
 キリストの最後の7日間を全編ロックのリズムに合わせ映像化するという斬新なその映画、1973年、ワタクシが生まれてウン年目 というような昔々に作られた映画にもかかわらず、その色彩、音楽、映像のセンス、何一つ古臭いと感じるものがなく、非常に衝撃を受けました
 いや、今の時代だからこそ、この映画が作られた時代の不安感や流行とリンクして違和感がないのかもしれませんなぁ。
 途中から見たことを悔やまれるその映画、ワタクシは別にキリスト教徒でも何でもないのですが、キリストが捕らえられ、処刑されるまでの辺りの映像と音楽を聴いていたら、なぜだが涙が溢れ出してきて止まりませんでした
 だがしかし、悲しいとか、感動とかとは何か違和感のあるこの涙、キリストが十字架を背負わされ処刑場の丘に向かう辺りには不思議な高揚感さえ感じて。
 あれは一体、なんだったんでしょうねぇ? ひょっとして、ワタクシの前世、ユダ
 裏でやってた「お笑い芸人の“泣ける話”」なんかより号泣でしたわ
 
 これはやはり、最初からきちんと見てみたい! と思ったワタクシ、見終わってすぐネットでこの映画のDVDがあるかどうか調べてみたのだが、ビデオの発売はあるものの、DVDは(73年バージョンのものは)ないらしい。何で? これはDVDにして残すべき映画でしょう!
 今頃はレンタルビデオ屋はほとんどDVDしかおいてないし、仕方ないので、せめて映画のサントラでも手に入れようか? と思ったが、近所の書店のCDのコーナーを検索するも在庫無し、との情報
 これは中古CDとかの店に行って探さねばならぬのかなぁ?
 まあ、何かしら「探しモノ」とかがあると、日々生きていく気力がちょっとは持てるというものですわ

リアル・クローズ

2008-09-17 | 映画・ドラマ
 昨日の夜は、ドラマ リアル・クローズ を見るか、リンカーンのSPを見るか迷ったのだが、結局、ドラマをリアルタイムで見て、お笑いをビデオに撮るということにする。
 どうでもいいのだが、ビデオに撮る、という言葉を最近使うとなんだか物凄く“古い”ような気がしてしまうのはワタクシの被害妄想
 兄にところの家庭では、録画はすべてDVDで、出張の際の移動の時などに携帯用のDVDレコーダー持って出てそれで撮りだめていた番組などを見る、と聞いたもので。
 確かに邪魔になるんだよなぁ、ビデオテープ……


 まあそれはいいとして、見ましたドラマ、リアル・クローズ。
 実はワタクシ、このドラマが単発モノだと知らずに見ておりまして
 随分速い展開に、人物にも深みがなく、エピソードもいかにもとってつけたようなモノで、ドラマ自体としては全くといっていいほど新鮮さも面白さもなかったのですが、まあ、単発ドラマだったら詰め込みすぎも説明不足も仕方ございませんわねぇ
 それでも主役の香里奈を筆頭に、大ベテランの凄腕上司役の黒木瞳や販売部員の女の人たちの衣装のまあ豪華絢爛なこと
 ファッション雑誌一冊ぶん着倒したんじゃないか? と思われるくらいのお洋服の数が出てまいりましたのには圧倒されました
 それにしても、いくらデパートの花形売り場の販売部員だからって、いくら社員割引が効くっていったって、アレだけお洋服をとっかえひっかえ着ていたら月に何万衣装代で消えていくんだろう? と、「アレはファンタジー」と判りながらも考えずにはいられないワタクシ

 人は見た目じゃない、とも言いますが、確かに内面が滲み出て、人というものの大きな形を形成していくものだし、その内面が着るものを選ぶわけだし、敏腕上司の言っているキビシイ事もあながち間違いではございません。
 つまらないものを着ているとつまらない人生送ることになるわよ、という彼女の言葉、始めは百貨店で扱う高級なものを着なければいけないのか? という風な意味合いにも取れましたが、後に物語の中で、何百万だろうと、何百円だろうと、その人に似合う服を着させたい、のような趣旨の事を言っていたので、とにかく女(男もだが)は鏡をよく見て、自分の外見的(内面は外に滲み出るものですから)短所長所をきちんと認識し、自分にはどんな衣装が似合うのかを自分と向き合って探せる人になれ、という意味なのだろうな、と自分では納得いたしました
 もちろんワタクシ、自分と向き合い似合うものを見出す、なんてことはいまだ初心者クラスでやんす

 彼のプロポーズを断り、自分自身が変わるため、鬼上司の下、この先もファッションの世界で生きていくことを決めた主人公。
 あの人の下でなら一流にはなれるだろうけど、あの人と同じような人生もまた待っているということなのよねぇ
 ふふふ、これでまた一人、負け犬が増えたということね……。
 う~ん、よく考えりゃ恐いドラマ
 しかし、ワタクシもアレだけのお洋服を着てみとうございます

「生きる」

2008-08-03 | 映画・ドラマ
 今日は朝から目が腫れている。夕べBS2の黒澤明の映画「生きる」を見ていたから。
 なぜかこの映画は何度見ても泣ける 今思い出しても泣けてくる
 冒頭の辺りからすでにウルウルしていたワタクシ。
 ワタクシがこの映画をはじめて見たのはいくつの時のことだったのか、それはなぜか思い出せない。そしてそのときもただ、この映画が始まったら滂沱の涙が溢れてきて、とにかく涙が止まらなかった、と言うことしか覚えていない。

 妻に先立たれ、役所と言う「何もしないことが仕事」と言うような、事なかれ主義の蔓延した世界の中で、ただ時間を潰すような仕事、そして生き方をしてきた初老の男が、胃がんとなり、自分の命がもうすぐ尽きることを知らされた時、初めて自分が無駄に生きてきた時間を知り愕然とする。
 一人息子のために働いてきたつもりだったのに息子は嫁を貰うと父親の存在は妻と自分という「家族」以外の人間となり、父親の異変にも気づかない。
 大金を持って羽目を外し遊ぼうとしても、心を覆う虚しさ、恐怖、絶望感を何一つ拭い去ることができず、役所へも出勤せずただただふらふらと彷徨っていた主人公に「生きる」光を見出させたのは、生命力と生きる喜びに溢れた若い元部下の女性の言葉だった。
 そして男は小さな公園を作ることに残りの人生のすべてを掛ける。
 そしてその姿は彼の死後の通夜の席で、様々な人の口から語られていく。

 どうしてワタクシはこの映画を見るたびに涙が止まらなくなるのだろう?
 はじめて見たときは、自分の死期を知った男の痛々しさ、そして通夜の席で様々に垣間見せるお役所的な階級の上下関係や、結局組織は何一つ変わらないという苛立ちとかが大きかったのかもしれない。
 しかし、年を経た今、自分が主人公を見て涙を流すのは、自分自身が物語が始まった時の主人公と同じように「生きて」いない人生を送っているという絶望感からかもしれない。
 昔は抱いていたはずの夢を何度も失い、ただ「生活するため」だけに生きている自分は物語り冒頭の、若い部下に「ミイラ」とあだ名される主人公と何一つ変わらない。
 死期を知った主人公はその残りの命を公園を作ることに掛けるが、今のワタクシには、たとえ自分の残りの命が半年と判っても、何かをやり遂げよう、と心の支えにするものさえ思いつかない。
 一度しかない人生だから好きな事をしたい、そう考えようとしてもその好きなことすら、なんだったのかすらもう判らなくなってきている。
 自分は何のために生き、何のために働き、何を喜びとして死ぬまでの時間を費やすのか。

 小雪の舞う公園で、ブランコに乗り、幸せそうに「ゴンドラの歌」を歌っていた主人公。
 誰かに感謝されたり、評価されることをることを望んでいたのではない、彼は自分自身が「生きた」とはじめて実感できる喜びが欲しかったのかもしれない。
 ワタクシは本当の意味で、生きて、そして死んでいくことができるのだろうか?
 乙女の命は結構短くないし、生きる心の支えを探し出すのはとても難しい現代だから。

アイドルメーカー

2008-08-02 | 映画・ドラマ
 昨日、8月1日は作詞家阿久悠氏の一周忌に当たる日だったそうで。
 日本テレビ系列でその追悼番組のようなものをやっていたのだが、ついつい見てしまいました
 この人の書いた歌はたくさん知っており、恐い顔の作詞家 というイメージが強かったのですが、今回のドラマは作詞家としてよりプロデューサー的手腕の方にスポットを当てたもので、その辺りでまた違った阿久悠像というものを知る事ができ面白ぅございました。

 昭和後期の歌謡曲、そして演歌、アニメの主題歌等、様々なヒット曲を提供し続けた阿久氏、ワタクシ、どちらかと言うとアイドルといえば松田聖子や中森明菜等の世代なので、花の中3トリオ出身の山口百恵さんなんぞすでに「大人の女」というイメージが強かったのですが、ドラマの中ではスタ誕に出ていた当時の初々しいお姿が拝見できてそれはそれでまた新鮮でございました
 ヒット曲を世に生み出し続ける一方で、全く新しいスター、後にアイドルと呼ばれるジャンルの新人を発掘することでも手腕を発揮する阿久氏。
 森昌子、桜田淳子、ピンクレディー等のスターを見出した中で、阿久氏が一人だけその輝きを見逃した山口百恵。
 のちに百恵は国民的人気を持つ歌手となり、阿久の唯一の見誤りを彼も後悔する。
 そしてヒット曲に恵まれ、俳優としての評価も手にしたが、阿久の言葉の呪縛のように歌謡界での冠となる賞を取ることのできなかった百恵。
 もっともっと深く掘り下げてもいい題材。二時間ちょいじゃ全然足りない
 どの時代を切り出してみてもドラマになりそうな歌謡界と阿久氏の関係。
 切り口は面白く、昔の映像もなかなか新鮮で堪能できたたのですが、いや~、なんかもっと見てみたいって気がしましたなぁ

 それにしても、ドラマの中でデビュー当時の花の中3トリオたちを現代の女の子たちが演じていたのですが、現代の子、顔ちっちちぇ~っ! 当時のアイドルたちより確実にひと回り顔が小さくなっておりますな。顔ちっちゃい、手足細くて長い、お目目クリクリ平成ガールたち
 しかし、その輝きは全く違う。
 当時の百恵さんたちにはその時代が選んだ者としての、天から与えられた輝きが確かにあった。当時の映像からも、彼女たちの輝きは今なお色あせず伝わってくるのがちょっと鳥肌モノでやんした

 それにしても、ドラマでピンクレディーの歌が流れると、条件反射的にベッドの上で一緒に踊っていたワタクシ
 当時小学生だった世代でピンクレディーの振りができない人は帰国子女しかいない、とすら思えるくらい、ピンクレディーはいわゆるアラフォー世代の象徴なのかもしれない。絶対みんな踊れるし、踊る時には絶対みんな少女に戻るから

 昭和は遠くなりにけり、しかし、昭和の歌、阿久氏の歌には、まだ確かに人を勇気付けるパワーがある。そんな気がいたしました