【翻訳会社】インターブックスの翻訳外注ノウハウ

外国語の対応にお困りの方のために、「翻訳を外注する」上で役立つことを語っています。

営業部門 vs 制作部門

2020-04-23 09:22:40 | 日記
こんにちは
【翻訳商社】マンです

翻訳会社内を
大きく分けると
営業部門と制作部門の二つがあります
※趣旨にあまり関係ないので、マネジメントとバックオフィスは省きます

営業部門は
お客様と制作部門のあいだに立ちます

制作部門は
営業部門と翻訳者のあいだに立ちます

※翻訳者は協力先であり社外(業務委託先である)場合がほとんどです
※チェッカー、QAは制作部門に含めています

お客様⇔営業部門⇔制作部門⇔翻訳者

という構図ですね

営業部門の仕事は
営業活動によってご注文を増やすことと
お客様のご要望を制作部門に伝えることです

制作部門の仕事は
翻訳という成果物によってご注文を増やすことと
営業部門の要望を翻訳者に伝えることです

※既存顧客担当の(見積対応から行なう)制作部門スタッフが居たりもしますが、ややこしいので省きます

営業部門は商人です
制作部門は職人です

営業部門は柔軟な対応が必要になります
制作部門は品質へのこだわりが必要になります

さてここで問題です

営業部門と制作部門は
仲が良いでしょうか
それともそうではないでしょうか

※趣旨に関係ないのでマネジメントとバックオフィスは省きます

メーカーや
社内に同様の二部門または類似する部門
おありの会社にお勤めの方は
よくおわかりかと思います

答えは申しません

ひとつ言えるのは
営業部門でどうしてもフォーカスされる
「価格」
制作部門でどうしてもフォーカスされる
「品質」
この二つのバランスなくして
事業の拡大や会社の発展はあり得ません

つまり営業部門と制作部門の
両輪が正しく動かずして
仕事はまっすぐ前に進みません

営業部門は
安易な受注(安売り、短納期)を繰り返すと
制作部門が
言うことを聞いてくれなくなります

制作部門は
必要以上に頑固(融通が利かない)なままだと
営業部門が
仕事を獲れなくなります

双方にそれぞれの主張があり
その主張に正誤はありません

しかし翻訳会社にかぎらず良い会社は
この両部門の風通しが良い(※)ものです

※仲良しクラブ(なあなあ)ではなく、互いに刺激し合って切磋琢磨する、という意味です

ゆえに双方が
「事業の発展」
という大きな目的に向かい
お互いに努力すべきはし
歩み寄るべきところはそうして
"ニコイチ"
であることを正しく認識して
相互扶助の精神で臨む必要があります

「あいつ(営業)の(仕事の)投げ方は雑で嫌だ」
「あいつ(営業)はラクして注文獲りやがって」
「あいつ(営業)は見積もりするだけだからいいよな」

「あいつ(制作)は何様のつもりなんだ」
「あいつ(制作)は誰のおかげで飯が食えてると思ってるんだ」
「あいつ(制作)は人前で話もできないくせに」

翻訳会社内だけでなく
巷の組織内でもよく聞く暴言です

左足があるから右足が踏み出せるのであり
右足があるから左足も踏み出せるのです

人は反対勢力(仮想敵国)を設定し
相対的な判断を勝手に行ない
批評、批判、否定することによって
己もしくは己の種族のアイデンティティ
その輪郭を見極めながら
比較優位に立とうとしがちです

毎日ニュースを賑わしているのも
ほとんどがそういった内容です

人間の本質がそうである以上
社内部門や社員間で対立が起こるのは
致し方ないことかもしれません

しかし万物の根源とされる
太極(タイチー)をみてわかるとおり
自然界、人間界、性質、位置や動きなど
世の中のあらゆるものは
二極で成り立っています

つまり相手なくして己はあり得ない
ということであり
営業部門なくして制作部門はあり得ず
その逆も然りです

他部門や他者にばかり目をやるのではなく
常に己を見つめ己の内側と向き合い
自己研鑽し続けること
営業部門、制作部門のあいだだけでなく
今の世間では特に
必要とされている気がします



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