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エコカー補助金、支払いが渋滞?!

2009年09月25日 | 生活情報
           

  


    




 経済危機対策として導入された総額三千七百億円に及ぶエコカー補助金制度。
六月に申請の受け付けが始まってから三カ月が過ぎた。
これまでの申請件数は全国で六十四万件に上るが、実際の支払いは約二割の十五万件にとどまる。
経済産業省は「書類確認を慎重に進めているため」と釈明するが、補助金を購入理由にしたドライバーからは「いつ支払われるのか」との不満が噴出している。 (小野谷公宏)


噴出
 「補助金は予算が決まっているから、本当にもらえるのかさえ不安になってきた」

 七月にトヨタ自動車の新型「プリウス」を購入した男性会社員(58)は、三日置きに銀行で預金残高をチェックしている。ディーラーから「補助金分の十万円が振り込まれる」と聞いたが、二カ月たっても入金がない。

 不安や不満は多くのエコカー購入者が抱いている様子で、ディーラーには「まだか」との問い合わせが増えている。

 補助金は購入後に振り込まれるが、制度の仕組みが周知されていない側面もある。購入代金の一部に充てようと考えていたのに、補助金がすぐに支払われないと分かって購入をあきらめる客も少なくないという。


膨大
 補助金はディーラーを通じて申請するケースがほとんど。
自家用車の場合、経産省の委託を受けた社団法人「次世代自動車振興センター」(東京)が審査を担当している。
同省によると、これまでの申請件数は事業用のバス、トラックなども含めて約六十四万件だが、補助金対象車の販売台数は百万台に迫る勢い。
申請は今後さらに増える。

 同センターは支払いの遅れの原因について「件数が膨大な上、新しい制度で事務処理に戸惑いもある」と説明する。

 申請書類の記入漏れなど単純ミスも多い。ディーラーからの書類を集約する日本自動車販売協会連合会(自販連)は、受け付けから交付に要する期間を約一カ月と見込んでいたが、現状は長い人で三カ月待ち。
「想定よりも大幅に遅れている」(担当者)として、提出書類のチェックを徹底する方針だ。


確保
 補助金支払いの遅れに加え、購入者やディーラーにとって「予算切れ」の不安も頭をかすめる。
麻生前政権で決まった買い替え補助金の三千七百億円で賄えるのは、およそ二百八十万台分だ。

 経産省自動車課は、対象車の購入台数見通しを基に「年度末までの予算は過不足なく確保している」と強調する。
政権交代した民主党も同制度に対しては一定の評価を下している。

 ただ、ここに来てディーラーの中には購入者とのトラブルを避けるため、補助金がもらえない場合でも不服を申し出ない-との同意書を求める動きが出始めている。
人気車種に限っていた、こうした同意書を全車種に広げる販売店もあり、万が一の事態への懸念は消えていない。


                      

<エコカー補助金> 
2009年度限りとして打ち出された環境対応車の購入促進策。
4月10日以降に登録した車が対象で、6月19日に申請受け付けを開始した。
一定の燃費基準を満たした新車を購入すると、普通車で10万円、軽自動車で5万円が補助される。
新車登録から13年超の車を廃車にして新車を購入すると、普通車で25万円、軽自動車で12万5000円が補助される。
これとは別に09年度からの3年間限定のエコカー減税も実施されている。

                      


エコカー補助金 支払い“渋滞”振り込み、3カ月待ちも
東京新聞 経済 (TOKYO Web)





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