ブギーナイツの館 - 青春の蹉跌から超暇人への道までを記すブログ

のんきな人です。とにかくどうでも良いブログ。
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今日の1冊 絶望の国の幸福な若者たち 古市 憲寿 (著)

2012-12-13 15:07:17 | 今日の1冊
本願寺月光蟲です。

もう若くない年齢になってしまっているのですよ、私。
例えば仕事にしても、面接だの試験があるわけで。
だがその前にもう求人年齢を越してしまっている。
どんな資格があろうが年齢で大半の職は面接を受けれなくなっている。
それは私だけではない。年齢を重ねれば自然と誰もがそうなるわけです。

年齢を重ねると「最近の若者は」という思考や言動が多くなるわけです。
だが、「若者」の定義が非常に曖昧だ。
18歳の人間が10歳のヤツと比べたらもう育ってきた環境が違うわけで。

多分社会人としての知識とか経験とかが影響していてその結果「今の若いモンは・・・」になるのかもしれない。
私も当然言われてきたし、そして年下にそう思う時がある。
大人も大人で、実は年下に対して「今の若いモンはと説教するのは嫌だなあ」と自覚はしている。
でもこの戦いは終わらないわけです(笑)

時代によって環境が違うのはまず教育があるし政治の動向もでかいわけです。
私の世代はとにかく義務教育は暴力。
多分祖父の時代も軍事が絡むのでこれもまた暴力だった気がする。

校門で竹刀を持つ教師に何千回叩かれたかわからないし、靴を潰して履いただけで暴力、靴下が黒いだけで暴力、何故そんな暴力が蔓延してたかというと、私の前の世代が校内暴力全盛期だったからだ。

そして当時の教師というのは基本的には「就職できなかったヤツがやる職業」と私の親世代にまで差別されてる職業だった。
差別なんだが歴史を調べるとほんとにそういう部分もあったらしい。
今は「安定」「ロリコン」の2台巨頭で大人気だが。

空気を読むのは勿論私の世代からあったし、殴られない生徒も数多くいたけど、男子の大半は殴られるのが当たり前だった気がする。
私は特に殴られたが(笑)
そら根性曲がるがグレもせず、不良にもならず、かといってオタクにもならず・・・。

今の時代はどうなんだろう?と思う事がある。
おとといだかのニュースを読んでたら「ゆとり教育の失敗、今の小学生はゆとり世代よりはるかに学力アップ」とのニュースが。
ゆとり 世代ってのはバカの代名詞になっているがコレは政治の問題と生まれてきた時代なんだししょうがないわけですが、年齢重ねるとそれを忘れ「これだからゆとりは・・」になる。

文化が違うのだ。
ゆとり世代ももう年をとっていて「最近の若者」に入らなくなっている。

インターネットの恩恵を受けて育ったゆとり世代ももう若くない

この本・26歳で社会学者が書いているんだが、若者論をうまくまとめている。
アマゾンの書評、評価が低い。がそれはやはり「自分より若いやつが偉そうに・・・」の空気が蔓延している。

だが、この本は凄く興味深い。

ようは、生活が苦しいというよりも「狭い範囲内でしか行動しないから充分幸せ」「地元の連中2人でファミレスで話してるだけで楽しいから海外に出て見識を広めようなんて思わないどころか東京なんかに出てもしょうがないっしょ」みたいな。


この本に出てくる話で「ぷっ」って吹いたのが、ネットの使い方だ。
例えば今の世の中何かしらネット内で自分の場所がある。
mixi,ブログ、フェイスブック、ツイッターと。

吹いたのが使ってる場所のニュースのアクセスランキングが全く違うのだ。
mixiとアメブロのニュースランキング10位はとにかく芸能(笑)
コレはどういう事かというと、

世界中の情報を取れるのに地元のニュースどころか世界情勢なんかよりも芸能というデータだ。
これには私も吹いた。

これを勿論政治家もわかっていて、だからこそ「若いヤツ飼い殺し政策」が益々進んでいるという(笑)
若いやつじゃなくても政治に興味ないやつは多い。
だから老人、大企業、金持ちに優しい政策ばかりになっている。
若いやつは不景気が当たり前の時代に生きてるので、貧乏だと気がつかない。
いや、「お金がない」というのは昔からそうなんだけどようは「希望を奪う」わけでどんなに働いても給料があがらない。
だからこそ「ジモトにいてマックでしゃべる」のが楽しみになっていく。
そこには世界情勢や社会についての考察をしないため、思考の停止。

仕事の満足感というのは日本は世界に比べて物凄く意識が低いというデータがある。
それは働いても給料があがる世代ではないからだ。(これは私の世代もそうだ)。

頑張っても金あがらないし、マックとか牛丼で楽しくやろうぜ、みたいな思考。
このネット時代、世界のニュース、世界の株式、世界の紛争などいくらでも調べられるのに全く興味はない連中ばかりだ。むしろ今の時代、政治よりも宗教のが信頼感が出てきている(オウム事件を生で知らないから)。


だからこそこの本のタイトルが「絶望の国の幸福な若者たち」という。
私が「アマゾンの感想ってあてにならねえ」と再度思った本でした。
26歳の男子(東大)が社会学の本を出す嫉妬が蔓延している。


私としてはお勧めです。
しかも難しい言葉や文体ではないので中学生でも問題なく読めます。

追記
だが、問題が一つある。
この本にセックス事情が書いてないため不完全なような気がします。

■■■■
絶望の国の幸福な若者たち 古市 憲寿 (著)



絶望の国の幸福な若者たち 感想
■■■■
最近サブカルもオタクもつまんなくなりましたね。

自称する連中ばかりが多くてゲンナリしてます。
面白い文化って自分で見つけないといけないね。
メジャーもマイナーも関係ないっす。

読んだ本の感想です。(批評ではなくただの感想)
読んだ事がない人向けに書いてるつもり。
■■■

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ベジタリアン向けの 駅弁 鎌倉旬菜弁当 (神奈川)

2012-12-13 02:15:22 | ベジタリアン向けの駅弁
本願寺月光蟲です。

ベジタリアン向けの駅弁(肉無し、もしくは肉を残しても損しない気分な弁当)。
このカテゴリー、誰が観てるか謎ですがあげてく!
■■■

鎌倉旬菜弁当



この弁当、お勧めです。
なんかこう上品。
全てが薄味と言いますか濃いぃおかずが入っていません。

そして

湘南名物「鯵(あじ)の押寿司」で知られる弁当店・大船軒と鎌倉女子大学の学生さん達が共同開発というコラボ弁当。
そりゃあこだわるおかずが違うよなあ、と。

中身はこれ。



HPによると、

36種類の植物性素材を使用し、メニューは山の幸飯、秋のかわり煮物、ピリ辛ヘルシーちゃぷちぇ、なめらかパンプリン、林檎のコンポート、ぷっちまめマリネ、厚揚げの中華あん、からっと揚げ、地場産小松菜の胡麻和えの9品目を詰め込む。駅弁には珍しく2品のデザートをそろえたのは、女子大生とのコラボならでは。


と、書いてある。
私が驚いたのはなんといってもデザートだ。
いや、これほんと美味しいんですよ。
駅弁て甘い物がたまに入るんですが所詮オマケみたいな感じでして。
さすが女子が開発しただけあり凄いバランスです。

お勧めです

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今日の1冊 凶悪―ある死刑囚の告発 「新潮45」編集部 (編集)

2012-12-13 02:13:07 | 今日の1冊
本願寺月光蟲です。

ここはgooという場所でのブログなんですが、なんかこう不便さを感じています。
誰も観てないとはいえども自分にとって使いがってが非常に悪い。

本題

世の中キチガイは大勢いるがその大半は「金」が人を狂わせてたりする。
そもそも殺人事件が起きると騒ぐ人が多いわけです。
キチガイ扱いされてる殺人者の場合、マスコミでネタになるし飲み屋での話のネタになったりもするわけです。
その場合、「動機」というものがわからないからネタになるわけです。
が、実際キチガイの殺人だのなんだの騒いだとこで、詰まるとこ


恋愛関係(性欲含む)

この2つになるわけです、そこで何人殺したかによってキチガイ指数が計られてるような気がします。
ドラマとか映画で「どうせ死刑だし何人殺してもかまわねえんだよおおおお」みたいな台詞がありますが、ようはそういう事なわけで、殺人者でも「いっせんを超える」とあきらめ感、そして開き直りなだけで、これを考えるとキチガイってわけでもないような気がする。

例えば100人殺したとして金品を奪い、死体をバラバラにして捨てるとするっしょ。
この場合ばれたら「平成の殺人鬼」とか「死体を切断するなんて・・・・」みたいな論調になるわけですが、こういうのも結局は、

「いや、あの、死体重いし持ち運んで捨てれませんから」みたいな事なんだよね。
そりゃあそうだろう・・・とも思う(笑)
それがマスコミやニュースやネットで流れると「きもちわるい」「きちがい」とかになるわけ。

ようは「重い」「持ち運ぶのめんどい」という理由だったりする(笑)
それが「稀代の殺人鬼の猟奇殺人・死体を100個にわけ運ぶ鬼女」とかになるわけですよ。

動機も大半は金か恋愛が9割。
快楽殺人者だって結局性欲なわけで。

バラバラ殺人も彼らにしてみたら「重いから切断したんだよ」ってなだけで。
だが、問題はこういう連中は捕まるまでは犯罪者ではないわけです。

■■■

世の中にはバレなきゃ何をしても構わないという人が少数いる。
そこに自責の念は全くないし、金とセックスだけしか考えないヤツがいて、法律に両方共触れたとこで罪悪感などない。
この場合もキチガイではない。

例えばナンパ、キャッチ、、風俗女、ヤクザ、ちんぴら、強盗、空き巣、下着泥棒、風俗女が普通の子を勧誘して誘う、こういうことに全く罪悪感というものがない人が少なからずいる。
これもキチガイではない。
一生その暮らししかできない確率ははるかに高いだけで、一生日陰。
それに対して深い考えすら持たない能天気さは凄いものがある。

「ただの自分勝手」なやつだ。嘘と金にまみれて偽名だの嘘で儲ける。

この「ただの自分勝手」に限度はない。

この本の内容、出版社のインフォをみてみよう


この本から、事件が動き始めた!
「他にも人を殺しています。警察はそのことを把握していません」。
死刑判決を受けた男・後藤良次が、獄中で衝撃の自白を始めた。
被害者は複数人、そして首謀者はまだ娑婆にいる----
はたして、奴の話は真実なのか!?
告白を受けた雑誌記者は独力で現場を歩き、関係者への取材を開始した。
やがて、明るみに出てきた衝撃の事実とは......
法治国家・日本の暗部を抉りだして、ついに警察をも動かした迫真の取材記録!人を殺し、その死を巧みに金に換える“先生”と呼ばれる男がいる―雑誌記者が聞いた驚愕の証言。
だが、告発者は元ヤクザで、しかも拘置所に収監中の殺人犯だった。
信じていいのか?記者は逡巡しながらも、現場を徹底的に歩き、関係者を訪ね、そして確信する。
告発は本物だ!やがて、元ヤクザと記者の追及は警察を動かし、真の“凶悪”を追い詰めてゆく。白熱の犯罪ドキュメント。



この本は私達(?)みたいな犯罪系の本好きな間で結構話題に。

なにが凄いって何十年も「先生」と呼ばれるヤツがいて、そいつは頭がずるがしこい。
仲間が捕まって死刑判決の後いきなり「他にも殺した。警察はそいつをしらねえ」からはじまり、警察ではなく記者が犯人というか首謀者を追い詰める。

そもそも「先生」って呼ばれてるようなヤツにろくなやつはいないわけですよ。

この事件の首謀者は「先生」と呼ばれ、ようは経済ヤクザに近く、世間知らずのおっさんたちを騙し土地をとりあげる。
土地をとりあげたあとはなんだかんだで殺人なんだが、またこれが巧妙すぎ。
よくありがちな「お前が考えてやれ。ジューサーとかがいいらしいぞ?」的な曖昧というかヒントをあげるだけで、「誰も殺せとはいってない」みたいな・・・・。

この記者の追い詰め方は後半凄まじい物語性をおびます。
この「先生」、最後かお写真まで晒されていく。

犯罪本収集家も認めた1冊です。

面白いです。
キチガイでなどなく「なんか偉そうだけど、お前結局金やん」てな話。
グレーゾーンな事やってたヤツばかり集めて配下に置くとか、しかも実行犯にならないよう上手い具合に押し付けて子分を犯罪者にしたてあげていく。

面白い本です。

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凶悪―ある死刑囚の告発 「新潮45」編集部 (編集)




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最近サブカルもオタクもつまんなくなりましたね。

自称する連中ばかりが多くてゲンナリしてます。
面白い文化って自分で見つけないといけないね。
メジャーもマイナーも関係ないっす。

読んだ本の感想です。(批評ではなくただの感想)
読んだ事がない人向けに書いてるつもり。
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凶悪―ある死刑囚の告発 感想

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