ブギーナイツの館 - 青春の蹉跌から超暇人への道までを記すブログ

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「キャラメル工場から」と日本人

2012-06-09 20:58:58 | 日記
こんにちは。
本願寺月光蟲です。

今日もかなり気合入れて冷やし中華作りました!


■■■■■
今日の1冊。
母六夜・おじさんの話 (21世紀版少年少女日本文学館) [単行本]



日本文学の短編を集めたシリーズ。
17冊目は5人の作家のオムニバス。

何故買ったのかというと明治37年生まれの佐多稲子の「キャラメル工場から」という小説を読みたかったのがでかい。
いわゆるプロレタリアート文学というヤツなのかなあ。
小5の女の子のお話で貧乏がゆえに学校へもいけずキャラメル工場で働くというお話。
短編なのですぐ読み終わるんですがこれがまたねえ・・

日本人て変らねえな という感想になりました。

このキャラメル工場では

●仕事ができるヤツ、できないヤツの上位下位の3人を発表
●キャラメルを持ってかえらないか退社時の身体検査
●どんなに働いても貧乏から抜け出せず状況はさらに悪化

ラストはクビ。ラーメン屋で働く。
昔通ってた学校の教師から手紙が来て「なんとか小学校でもでれないか」みたいな内容。

かわらねえなあ、日本人は。
本質的に何も変ってない。だからこそこういう小説は意味があるかと思います。

だから会社だの嫌いなんだよな・・・。
いやほんと・・・。
労働者に基本的に人権ないし。やりたい事が仕事ならそれで良いけどね。
まあ、運もでかいとは思うけど。

後味は悪いけど「面白い」小説です。大人なら30分で読めるしお勧めよ。


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