オーディオ測定、オーディオ用測定器の解説

 測定器と、他は過去に学んだことへのコメント。

測定器回路集 電波技術別冊 1956年10月

2012年04月12日 | 測定器



 ヤフオクで落札したもの

 昭和31年10月発行とある。いろんなメーカーのいろんな測定器があるが、TR式のものはまだ無い。真空管もMT管以外が結構使われている。中に出てくる測定器は今で言えばアマチュアの自作よりちょいとマシと言う程度のもので、信号発生器もSSGは出て来ない。この当時はまだ米国製には大きく差をつけられていたらしいのが分る。僅かながらプリント基板の測定器が登場する。今なら多くの人が顧みないヒースキットがここでは高級品に見える。


 横道にそれるがリーダー電子のサイトを見ると、社名がまだ大松電機だった頃の社長さんの苦労話が出ている。アキバに在った問屋に納める為に中目黒の交差点から槍が崎をとおり、恵比寿まで自転車で測定器を運んだらしい。恵比寿から国電に乗って秋葉原まで行ったらしい。あの坂を自転車で登ったら口もきけないくらいヘトヘトになったと書いておられる。確かにあの坂を測定器を何台も積んでは辛いだろう。あの頃は皆がそういう筋肉労働をしたものだった。私はリーダー電子の測定器はルックスがダサイので(揃いも揃ってカッコイイのが一つも無い)好きではなかったが、この苦労話を読んでから、そうでもなくなった。



 本題に戻って、これで見ると国産の測定器の水準が向上するのはどうやら昭和30年代後半或いは40年台に入ってかららしいのが分る。今の中国が先進国を真似してるように、HP,テクトロ、GR、フィリップスなどをせっせと真似たものだった。


 内容はテスター、簡単なバルボル、グリッドディップメーター、ケミコンテスター、シグナルトレーサー、テストオッシレーター、チューブチェッカーが多い。ケミコンテスターが多いのは当時の部品が信頼性が薄かったせいではないだろうか。

 数が多いのでいちいち内容を掲載できないが、古い計器を直したい方は、hp4195aアットマークezweb.ne.jp にご一報くだされば、回路図(有ればのハナシ)をEメールで送ることが出来る。










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2 コメント

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1週間ほど借用できませんか? (平崎 ヒロシ)
2016-03-27 18:58:18
1週間ほど借用できませんか?2016-3-27
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Unknown (Unknown)
2016-03-27 19:02:12
売ってしまいました。
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