北海道言友会 公式ブログ

吃音者(どもる人)でつくるセルフ・ヘルプ・グループ 北海道言友会

11月2日 自分で豆を挽きながら

2015-11-09 00:48:42 | 活動報告
 コーヒーを飲むという結論に至るまでのプロセスに、「豆を買う」ところから始めるか、豆を炒るところから始めるかはとても大きな隔たりがあります。最近の私は粉ではなく豆を買うことが多くなりました。豆はだいたい100g単位で売っています。100g÷10g/1杯・140CC≒10杯という計算をしています。1週間で10杯。これがなかなか飲むチャンスに恵まれないのです。粉ですと酸化が進んで味が劣化してしまうことがあります。豆の方が少し持ちが良いようです。そして、豆を挽いた直後の粉で淹れようとすると、ふんわりとコーヒーの粉が膨らんでくれて、良い味になるのです。
 そこで、前回からコーヒーを注文なさった方に、可能な範囲で手で挽いていただくことにしました。グラインダーを使うのが難しい方には勿論挽いて差し上げています。そうするとコーヒーを注文してから飲むまでに一つプロセスが増えます。コーヒーの味にご自分がひと手間参加することになります。
 私はコーヒーグラインダーを5つ持っています。業務用のものが1台。自家用の電動が2台。主導が1台。そして携帯用が1個。興味深いことに5種類のグラインダーそれぞれで、同じ豆を挽いても、コーヒーの香りや味が微妙に違うのです。さらに抽出する方法も何種類かあります。
 ああ、人と人との関係、言友会のような組織の運営も同じだなあと思います。先週いらした方は3人。3人がそれぞれ好みが違います。飲めるもの、飲めないものがあります。カフェインをあまり摂らない方が良い方には「デカフェ」を用意しております。酸味を強く感じるコーヒーが好きな方にはその様な単一品種のコーヒーを。こくと苦みを少し求める方のためにはそのようなブレンドか単一品種のコーヒーを。紅茶、それもミルクティーが好きな方のためにこくのある味と香りの紅茶を用意しています。これらを押し付けるのではなくその方の子のみとご注文に応じてお出しします。時には新しい分野の味に触れて頂きたくて今まであまり飲んだことがない分野の味に挑戦することをお勧めする場合もあります。でも基本的にはご本人の希望によります。
 言友会はどんなところ?何をするの?吃音を治してくれるの?訓練はしないの?等と聞かれることがあります。基本的な姿勢はコヒーの例と同じです。「あなたはどんなことを望んでいらっしゃるんですか?」と聴きます。勝手に用意したメニューしか受け付けないと言うのではなく「どんなご希望をお持ちですか?」という質問からスタートしたいと思っています。ですがこれだけははっきりした方が良いと思うのは「言友会は治療機関ではありません」という立場です。言友会がNPO法人格を持ち、言語聴覚士や医師を雇って治療施設か教室を正式に開くのでもないかがりこの姿勢は大事だと思います。むしろ治療は言語聴覚士の方々に学んでいただいて、吃音外来を開いて頂きたいというのが私の願うところです。
 さあ、次回は11月9日(月)です。あ、もう当日になってしまいました。では、19時~21時までのマンデーナイト吃音カフェでお会いしましょう。あなたはどんな飲み物がお好きですか?(とど)
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