11/23(土)、紀伊國屋書店札幌本店にて、今年の国際吃音啓発の日(ISAD)のイベントとして、ブックトーク「吃音 伝えられないもどかしさ」を開催しました。
今回のこのイベントでは、「吃音 伝えられないもどかしさ」(新潮社)の著者であるノンフィクションライターの近藤雄生さんをお招きしての講演でした。
講演される近藤雄生さん。
近藤さんは、自身の吃音やこの本を書くきっかけ、この本を執筆するにあたって実名で書くことへの意義、本を出版した後の全国的な反響、重松清さんとの対談でのエピソード等、についてお話されました。
「吃音 伝えられないもどかしさ」には、多くの吃音のある方や関係者のリアルな姿が描かれていますが、近藤さんのお話の後、体験談として、北海道言友会の会員3名の体験談が発表されました。ここでは、特に吃音のある人たちにとって、困難を抱えがちな就職活動について、今年就職活動を経験した2名の会員と、就職した後の就労場面での吃音についての困り事について、1名が体験談を発表しました。
後半では、近藤さんが、3名の体験談に対するコメントや、本の中でも描かれていた6年前に亡くなった北海道言友会の飯山博己さんのことについてお話されました。
その後、質問カードを使っての質疑応答が行われました。
会場は立ち見が出るなど、約120名の参加者がありました。
閉会後、近藤さんのサイン会が行われましたが、約1時間ほど、参加者の方が会場に残られて、近藤さんとお話をされていました。近藤さんは1人1人のお話に耳を傾けてお話されていたのが印象的でした。
このイベントについては、札幌テレビ放送(STV)や北海道新聞で紹介されました。
STVニュース「「吃音」にもっと理解を 札幌で当事者が講演会」(11/24)
https://www.stv.jp/news/stvnews/u3f86t000006cpwf.html
京都からお越しいただいた近藤さん、
会場を使わせていただいた紀伊國屋書店札幌店様、
そして、多くの参加者の皆さま、どうもありがとうございました。
今回、イベント終了後のアンケートには、吃音に関する相談やご意見、言友会の活動に関するお問い合わせが多数ありました。
これを踏まえ、今後、皆様方に言友会のお知らせや活動等情報発信していきたいと思います。