和束 茶源郷ガイドの会「徒然草」

京都府景観資産登録の茶畑や史跡や歴史の中へご案内する和束茶源郷ガイドが皆さまの訪問をお待ちしています。

和束茶源郷ガイドの会 和束風土記 7月28日(火)

2015年08月01日 22時49分11秒 | 日記
7月28日火曜日、午前11時。夏の日差しで眩しいこの日は白栖区東谷の滝祭です。

東谷は白栖の中の字名、または組で区切られた4カ所を総称した区域です。
滝祭をされているところでは不動明王(五大明王の中心となる明王、お不動さんの名で親しまれている)を祀られています。
28日は、不動明王の縁日で、東谷では縁日の28日に滝祭り執行を厳守され、今日まで変えられることなく続いています。
いざ、活動ヶ丘公園を超え、茶畑を超えて滝への道を進みます。
いつも通らない道を通ると、そこからはまた、見たことも無い美しい茶畑景観に出会います。
初めての滝巡りをするのも楽しみですが、初めて見る茶畑景観に出会うのも嬉しく、しばし見とれてしまいました。
茶畑を抜けると山に入り、急に太陽の光が遮られ、ちょっと湿った空気を嗅ぎながら涼しい山道を歩きます。
坂の傾斜は少しずつ険しくなり、一息つきながらの歩みで滝に向かいます。
坂の先に軽トラックが見え、滝の周りでは整備に精を出す、4人の役員さんの姿がありました。
この日以外にも整備されたようで滝周辺はその労働の跡が見えました。
山道から滝に下りる道も綺麗に整えられ、歩くのに少し気が引けました。
  
10時半過ぎに滝に着きましたが、毘沙門寺の住職さんはすでに着かれていて、祠にお酒と野菜とスルメが供えられ住職さんがお参りされました。
驚いたのはその後です。
住職さんは作務衣を脱ぎ滝の中に入られたのです。
滝祭りの様子を事前に聞く事はなかったので、とても驚きました。
白い装束姿の住職さんは滝の中に坐し、滝行に入られました。
山の中は陽もあまり差さず水も冷たく、夏とは言え冷えるだろうと最初思いましたが、水行の迫力さえ感じるその姿に、冷たいのではという思いも吹き飛んでしまいました。
水行も終わりに近づくと水しぶきの中で住職さんが如来、菩薩、明王等仏様のそれぞれの印を結ばれ、その次々に変わる手の結びを目で追いました。
                   
             
東谷のみなさんへの祈りがそこにあると感じながら、滝に打たれる尊い姿を目に焼き付けて帰途につきました。
滝祭りの後、お供えをされている家々には滝祭りのお祈りの入った紅白の饅頭を配られるそうです。
同じ町内でもそれぞれの滝祭りがあるものだと思い直した一日でした。


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