和束 茶源郷ガイドの会「徒然草」

京都府景観資産登録の茶畑や史跡や歴史の中へご案内する和束茶源郷ガイドが皆さまの訪問をお待ちしています。

和束 茶源郷ガイドの会 活動報告 8月25日(火)

2015年08月25日 23時25分31秒 | 日記
                 オーストリア旅行者と茶畑ツアー


折からの台風15号の影響で雨混じりの強風の中、京都からオーストリア文化サロンのMさんが、オーストリア旅行者Cさんを伴い和束に来訪され悪天候を物ともせず茶畑ツアーに挑戦されました。
引率のMさんから、5月のJAFツアーに参加し、大変感激された自らの体験を、Cさんにも是非味わってもらいたいとの思いで、嵐をついて和束を訪問されたと聞き、大いに感謝致しました。
コースは茶カフェ~撰原茶畑~石寺茶畑景観に至り、そこから折り返すコースです。
今日のガイドでもスエーデンスカウトのガイドで使った説明パネルが活躍しました。
ランチタイムは石田長栄堂さんのお店の一角を提供していただき、特製スイーツも楽しみながらの甘い休憩時間をゆっくりと過ごしました。
しかしながら、急に雨脚が激しくなったため、折り返しは石田さんのご好意で茶カフェまで車で送っていただくことになりました。


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和束茶源郷ガイドの会 和束風土記 8月24日(月)

2015年08月25日 20時20分21秒 | 日記
        8月24日(月)今日は、白栖区向山の滝祭りでした。

台風15号の雨が明日には影響すると言うのに、今日はよい天気で絶好の滝祭り日和。
山の神様の贈り物でしょうか。
向山の滝祭りの執行日は不動明王の縁日(28日)に近い日を組の皆さんと住職さんが話し合われ、今年は24日に決まりました。
この滝は白栖区の向山という組の方達で管理されています
区長さん宅に車を預け、一足早く滝に向かわれた毘沙門寺の住職様の後を追い、茶畑の中を歩きました。
 
周囲が茶畑という美しい緑の中を5分あまり歩くと、山へ通じる道があり、所々ジュクジュクした野道を進みました。
長靴をはいてくるようにと言う区長さんの アドバイスが早々役に立ちました。
山中では、谷川のせせらぎの音を聞きながら滝へと足を運びます。
谷川を渡り、川に添いながら道無き道を行くとその先では、滝祭りの為の周辺整備の草刈り機のエンジン音が山に響いていました。
歩き始めてから、30分ほどで滝に到着。
そこには、想像以上の滝の姿があり、趣のある苔むした大きな岩に当たりながら勢いよく水が流れ落ち、周りの樹木の中で悠々とした存在感を示していました。
只、今日は滝の上から大きな草が流れ落ち岩にひっかって、岩にスカーフをかけたような様で、ちょっとお洒落をした滝さんとでも申しましょうか。
来年の滝祭りには、きっとスカーフを外した滝にお目にかかれることでしょう。
 
祠には、魚やお酒が供えられ、参加された組の皆さんは経典を手に住職様の読経に伴い言葉を目で追われました。
元の滝さんの祠は昭和28年の災害と61年の水害で流れ、現在の祠はその後に祭られたものです。
28年災害の前は「もっときれいな滝さんやったなあ」と組長さんのつぶやきに、昔の滝の姿に思いを馳せました。
山中の歩きにくいところに重いブロックやセメントを運び頑丈にガードを作られその中に納められた今の祠は、居心地良さそうに見えました。
 
30年ほど前から、住職様のお参りが執り行われ、組の皆さんの安全と、水への感謝を願われています。
住職さんがお参りされるようになってから山の事故など起きなくなったそうです。
住職さんの願いのもと、また明日から皆さん安心、安全な暮らしをされることでしょう。
お参りの後は、滝の涼しげな音に包まれて、組の皆さんはしばし住職さんを囲んで閑談をされました。
立木の上の方からは、今から夏が始まるのかとおもうような、ミンミン蝉の鳴き声が聞こえてくるのが不思議に思えた時間でした。

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和束 茶源郷ガイドの会 活動報告 8月12日(水)13日(木)

2015年08月14日 22時13分59秒 | 日記
          茶源郷にスウェーデンのスカウト来たる
 
2015年7月28日(火曜日)から8月8日(土曜日)の期間、4年に一度のスカウトの世界大会が山口県で行われました。
その第23回世界スカウト大会ジャンボリに参加されたスウェーデンの13歳から17歳を中心としたスカウトたちが南山城地域を訪れ、2週間程の予定の中、8月の9日から13日まで、606名が、民泊も含め入れ替わり滞在されました。
和束ではお茶の淹れ方を学んだり、竹トンボを作ったり、琴の音色を聞いたり、町内での日々を楽しまれました。
全てのメンバ-が同じメニューをこなすのではなく、それぞれが選んだメニューに従っての活動らしく、町歩きのコースは100人のスカウトが参加しました。
町歩きのガイドを引率するのは、茶源郷ガイドのメンバーに加え、和束にインターンシップで滞在中のネイティブや英会話が堪能なボランティアです。
町歩き1日目の12日は60人、2日目の13日は40人。
天候は幸いにも、少し曇りがちで昨日までの日差しよりはましでしたが、それでも、8月のウォークは蒸し暑くもあり、出発時に受け取ったクールネックタオルの効果も及ばず、バックアップメンバーの車に乗ってUターンの人も出ました。
スウェーデンは真夏でも20度とか、
9時過ぎからのウォークはさぞかし暑かった事でしょう。
また、和束での日々は広島、長浜、京都等各地を巡っての最後活動場所でもあり疲れも出ていたことでしょう。
           
歩きながらスカウトの人たちからの質問に、身振り手振りの場面もあったりで悪戦苦闘でしたが、英語対応オッケーのメンバーは大活躍の時でもありました。
また、石寺区公民館では石田長栄堂特製の「もちもち抹茶」で鋭気を養い和束茶カフェにUターン。
 
たくさんの、スウェーデンの若者たちが、町内に居て賑やかな数日でしたが、スカウトのみなさんにとって和束の印象はどのように残ったでしょう。
緑に萌える茶畑や煎茶の味をずっと覚えていてくれたら嬉しいのですが・・・・・・。
この若者たちが、またいつかここを訪れてくれるような事があればと思う夏の1日でした。
そして、間近に生き生きとした若者たちを見て居ると、スウェーデンに行ってみたいと言う思いにかられました。
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和束茶源郷ガイドの会 和束風土記 7月28日(火)

2015年08月01日 22時49分11秒 | 日記
7月28日火曜日、午前11時。夏の日差しで眩しいこの日は白栖区東谷の滝祭です。

東谷は白栖の中の字名、または組で区切られた4カ所を総称した区域です。
滝祭をされているところでは不動明王(五大明王の中心となる明王、お不動さんの名で親しまれている)を祀られています。
28日は、不動明王の縁日で、東谷では縁日の28日に滝祭り執行を厳守され、今日まで変えられることなく続いています。
いざ、活動ヶ丘公園を超え、茶畑を超えて滝への道を進みます。
いつも通らない道を通ると、そこからはまた、見たことも無い美しい茶畑景観に出会います。
初めての滝巡りをするのも楽しみですが、初めて見る茶畑景観に出会うのも嬉しく、しばし見とれてしまいました。
茶畑を抜けると山に入り、急に太陽の光が遮られ、ちょっと湿った空気を嗅ぎながら涼しい山道を歩きます。
坂の傾斜は少しずつ険しくなり、一息つきながらの歩みで滝に向かいます。
坂の先に軽トラックが見え、滝の周りでは整備に精を出す、4人の役員さんの姿がありました。
この日以外にも整備されたようで滝周辺はその労働の跡が見えました。
山道から滝に下りる道も綺麗に整えられ、歩くのに少し気が引けました。
  
10時半過ぎに滝に着きましたが、毘沙門寺の住職さんはすでに着かれていて、祠にお酒と野菜とスルメが供えられ住職さんがお参りされました。
驚いたのはその後です。
住職さんは作務衣を脱ぎ滝の中に入られたのです。
滝祭りの様子を事前に聞く事はなかったので、とても驚きました。
白い装束姿の住職さんは滝の中に坐し、滝行に入られました。
山の中は陽もあまり差さず水も冷たく、夏とは言え冷えるだろうと最初思いましたが、水行の迫力さえ感じるその姿に、冷たいのではという思いも吹き飛んでしまいました。
水行も終わりに近づくと水しぶきの中で住職さんが如来、菩薩、明王等仏様のそれぞれの印を結ばれ、その次々に変わる手の結びを目で追いました。
                   
             
東谷のみなさんへの祈りがそこにあると感じながら、滝に打たれる尊い姿を目に焼き付けて帰途につきました。
滝祭りの後、お供えをされている家々には滝祭りのお祈りの入った紅白の饅頭を配られるそうです。
同じ町内でもそれぞれの滝祭りがあるものだと思い直した一日でした。

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