やっと読めました。一力の新刊。
オットが結婚記念日にプレゼントしてくれたハードカバーの
中の一冊です
舞台は当然深川。鮨職人の新吉と彼を支える周りの人々の心温まる、
例によっての一力ワールドだ。
一力氏の作品にしては珍しくお武家様が準主役で登場する。
この武士がまたなんともいえない味わいを出している。
個人的にはこの家に仕える、新兵衛という下男が好きだ。
米の目利き、炊き方、鮨の工夫、職人としての矜持・・・
一力の主人公は男女問わず大概ひたむきで一本気で、そして
その道のプロとしての誇りを持っている。
そして出てくる人物が皆気持ちのいい人物ばかりなのだ。
一力は相当深川を愛しているのだろう。
深川の住人に根っから悪い奴がいる筈ないだろ?ばりの扱いだ
しかぁし、永年一力氏の作品を読んでいるツマとしては・・・
まず、主人公新吉がおけいへの恋心を募らせていく場面はあまりにも
唐突で安易ではないか?
まぁ恋ってそんなものかも知れないか。
それに、最近の作品は起承転結の結がなんとも慌しいし、無理矢理な
感が否めない。
せっかくいい感じで転まできたのに、バタバタっと結末に向けて
物語が小走りになってしまっている。
一つ一つのエピソードはとてもいいのだけど、それを繋ぐのに
無理をしている気がする。広げすぎ?
最後の祝言の場面はもはやコメントのしようがない。
最近の作品はこんなのがとっても多い
でもやっぱり一力の作品は好きだし深川も好きだ。
好きだからこそ、もっと読後感の良い終わり方にしてほしい。
しかし、新吉の作っている箱鮨・・・美味しそう
一気にお鮨が食べたくなった回っててもいいわ
このころの江戸ではまだ握り鮨は登場していない。
ここでの鮨も今でいう散らし鮨みたいな箱鮨だ。
江戸は意外にも外食産業が栄えた時代で、鮨、そば、うどん、うなぎ
に惣菜屋、そして一杯飲み屋などがひしめきあい男一人でも
十分暮らして行けるのだ。
町人は共稼ぎも多く、惣菜屋や煮売り屋なんかで買ってきた惣菜を
おかずに夕飯を食べたなんてのもざららしい。
今とあんまり変わらない・・・
そんな余談はさておいて。
オットよ、鮨食べたいんですが
オットが結婚記念日にプレゼントしてくれたハードカバーの
中の一冊です
舞台は当然深川。鮨職人の新吉と彼を支える周りの人々の心温まる、
例によっての一力ワールドだ。
一力氏の作品にしては珍しくお武家様が準主役で登場する。
この武士がまたなんともいえない味わいを出している。
個人的にはこの家に仕える、新兵衛という下男が好きだ。
米の目利き、炊き方、鮨の工夫、職人としての矜持・・・
一力の主人公は男女問わず大概ひたむきで一本気で、そして
その道のプロとしての誇りを持っている。
そして出てくる人物が皆気持ちのいい人物ばかりなのだ。
一力は相当深川を愛しているのだろう。
深川の住人に根っから悪い奴がいる筈ないだろ?ばりの扱いだ
しかぁし、永年一力氏の作品を読んでいるツマとしては・・・
まず、主人公新吉がおけいへの恋心を募らせていく場面はあまりにも
唐突で安易ではないか?
まぁ恋ってそんなものかも知れないか。
それに、最近の作品は起承転結の結がなんとも慌しいし、無理矢理な
感が否めない。
せっかくいい感じで転まできたのに、バタバタっと結末に向けて
物語が小走りになってしまっている。
一つ一つのエピソードはとてもいいのだけど、それを繋ぐのに
無理をしている気がする。広げすぎ?
最後の祝言の場面はもはやコメントのしようがない。
最近の作品はこんなのがとっても多い
でもやっぱり一力の作品は好きだし深川も好きだ。
好きだからこそ、もっと読後感の良い終わり方にしてほしい。
しかし、新吉の作っている箱鮨・・・美味しそう
一気にお鮨が食べたくなった回っててもいいわ
このころの江戸ではまだ握り鮨は登場していない。
ここでの鮨も今でいう散らし鮨みたいな箱鮨だ。
江戸は意外にも外食産業が栄えた時代で、鮨、そば、うどん、うなぎ
に惣菜屋、そして一杯飲み屋などがひしめきあい男一人でも
十分暮らして行けるのだ。
町人は共稼ぎも多く、惣菜屋や煮売り屋なんかで買ってきた惣菜を
おかずに夕飯を食べたなんてのもざららしい。
今とあんまり変わらない・・・
そんな余談はさておいて。
オットよ、鮨食べたいんですが