根香寺は、天台宗のお寺です。本尊は千手観音。お寺の縁起を調べると「弘仁年間(810~824年)、弘法大師空海がここを密教相応の地として、五智如来の色別によって、青峰・赤峰・黄峰・黒峰・白峰と名付けた。 その青峰に花蔵院を創建し、五大明王を祀った。その後、天長9年(832年)、空海の姪の子にあたる智証大師円珍が、市之瀬明神のお告げにより霊木をもって千手観音像を刻み、千手院を創建した。 両大師が創建した2院を総称して、根香寺としたあります。 一説には、千手観音を刻んだ木の根株が、香気を放っていたことから根が香る寺と、寺名になった」とお寺のホームページにあります。
山門を抜けて最初にびっくりするのが、一気に下る階段とその向こうに同じ高さで上がる階段です。 山門と本堂の間には深い谷がありその谷底まで一度降りて上がらないと本堂にお参りできません。 車遍路の人たちから悲鳴にも似た諦めともつかない声が上がりました。 階段には折からの雨で水が流れており、歩きづらいです。 本堂は回廊方式になっており、ご本尊は秘仏で、御開帳(一般公開)は33年に一度とか、そうだとすると私が拝んだのはなんだったかな?
回廊を回って大師堂に下り何とか屋根の下で般若心経を唱えて82番を打ち終わりました。 今回の区切り打ちはここで終了。 これから鬼無の駅までに降りて、JR四国で琴平まで行き明日午前中金比羅めぐりをして帰る予定です。 ところが気を許したのでしょう。ここで道を間違えてしまい降りた先は鬼無の駅ではなく、別格19番のある香西寺 高松の海側に下りてしまいました。 まったく180度違う場所です。 さすがにこれには参った。 雨で暗くて道標を辿る時に大きなミスをしたですね。 でも高松市内側に降りたので人里離れた場所に下りたではないと慰めつつ、雨に濡れたまま近くのJR四国の駅まで歩いていきました。