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巡礼の旅(お遍路&スペイン サンティアゴデコンポステーラ馬巡礼)

当初四国遍路にフォーカスしていましたが、今後巡礼に範囲を広げました。

逆うち 番外霊場&別格20霊場自転車参拝 【別格第十六番萩原寺】

2012年05月22日 | 日記



今日は県道8号線を使って、萩原寺からトンネルを抜けて佐野に抜けてから、池田町を通り箸蔵寺まで行く予定です。 曼陀羅寺を出て快調に伊予街道を走り、大野原で県道8号に入ります。 あれっという間に五郷ダムへ、これは行き過ぎです。 萩原寺は大谷池の近くですから・・ でも何もサインは無かったよね。 八十八箇所のお寺はそこいらじゅうに交通標識があるのですが、別格20霊場はあまりサインがありません。 あとで分かった事は、雲辺寺がそばにあり、そことセットなので雲辺寺側から来るとしっかりサインがあるのですが、県道8号側から入ることはまれにようなのであまりサインがないようです。 白壁の家を抜けてどこにもない、ないと川で働いている人に聞くと、また行き過ぎです。 さっきの白壁が萩原寺です。 入ると左側に本堂と大師堂、右側に納経場です。 真ん中に御茶屋があり時折納経場の代理をするそうです。



しっかりと階段を登った先にある本堂、だれもいないでひっそりしています。 しっかりお経を上げてさぁ今日の第二の目標別格20霊場 箸蔵寺に向かってひたすら自転車を押してトンネル越えです。


逆うち 番外霊場&別格20霊場自転車参拝 【西行庵】

2012年05月20日 | 日記




第73番 出釈迦寺を出て直ぐ左側に西行庵の道しるべが出ます。運転していると方向が逆なので分かりづらい、というより西行庵が不遇な扱いをされています。
善通寺デジタルミュージアムには、「西行法師が四国を訪れたのは仁安2年(1167年)、50歳の時でした。善通寺では玉泉院の久松庵とこの山里に庵をかまえました。 途中略 西行法師も踏みしめた小さな石の橋を渡ると竹藪の中に二間四方の小さな庵があります。そばには西行法師の2つの歌碑と西行法師を偲(しの)ぶ中河与一作の歌碑がひっそりと建っています。「山里に人来る世とは思わねど とはるることのうとくなり行く」」

西行法師は高野山町石道の「天野の里」にも西行庵を持っておりお寺にとってのいい広告塔であったという説もあります。 この西行庵からは出釈迦寺の奥の院捨身ヶ嶽禅定をはるかに望むことも出来、また庵の前には池がありものあわれの世界を演出しています。 

でも本当に竹やぶの中、こんなところに文化遺産があるのかという悲しい状況でした。  でも真の価値ある文化財かなとも思います。 しばしこの庵の雰囲気を楽しんで今夜の宿にもどりました。

 




逆うち 番外霊場&別格20霊場自転車参拝 【73番 出釈迦寺の奥の院捨身ヶ嶽禅定】

2012年05月18日 | 日記

出釈迦寺本堂横を上がると、そこには稚児大師像とその先の頂に出釈迦寺の奥の院捨身ヶ嶽禅定が見えます。 意外に近くに見え往復で2時間ほどの距離だそうです。 前回は善通寺の宿に入る時間の制限に引っ掛かりそうだので、やむなく中断。 今回はここを目指して、曼陀羅寺にある巡礼宿に荷物を預かってもらい、蝋燭などの巡礼用品、ご朱印帳とカメラだけを持って捨身ヶ嶽禅定に向かいます。 畑の中を抜けると程なく駐車場があり、ここから一気に登り始めます。 確かに道はあり、出釈迦寺の車が上がれるようにはなっていますが、それは急勾配で自転車で来たことをすこし後悔。 でも自転車を押しながら登るとぐんぐん高度を上げて1時間ほどで山門にたどり着きました。

 

ここから登ると本堂があります。 ここで月一回泊り込みの行が行われると。 こんな山の中に凄いものを作ったものです。 信仰の力を感じます。 防火の為でしょう。 火は使えません。

 

 

本堂右横から建物を下を潜るようにしていくと岩屋があります。 ここだけ火をつかえるようなので、お灯明(灯明台の火炎形状の頂上に小さな火が見えますか、小さな蝋燭で10分ぐらいで燃えきってしますサイズを使いました。 ここで般若心経を唱えます。)

幼少の弘法大師が仏門に入って衆生を救済したいという願いを確かめるために断崖より飛び降りると釈迦如来が出現し、天女が弘法大師を受けとめたという伝説の断崖はこの岩屋の上から鎖場などがある山道を登ります。 すこしあぶなっかそうな場所もありますが、気をつけて登ります。

道は急で一気に高度を上げて、捨身ヶ嶽禅定本堂の屋根が下に見えるようになってきました。

 

ここが伝説の地です。 覗き込んでみましたが、残念ながら天女は現れる気配がなく、凄い場所だなと思いながら本堂に下りました。

 

 

 


逆うち 番外霊場&別格20霊場自転車参拝 お薦めの資料

2012年05月17日 | 日記



前回あまりに詳しい道しるべを書いてあると次の目標は・・というオリエンテーリングになり、お遍路の旅が楽しめなくなると書きました。 ではお薦めがあるかというとこれが私のお薦めです。

お遍路宿にたまにおいてあるNPO四国路おへんろ倶楽部が発行している四国八十八カ所霊場ガイドブックです。 なにがいいかというと、このガイドブックは四国四県毎にコンパクトにまとまっています。 

お遍路して一番私が気にするのは宿です。 だからといって、5日も先まで予約してしまうと日程に縛られてしまい、天気が悪くても無理しないといけません。 旅に余裕が無くなります。 出来れば前日あるいは当日午前中に今夜の宿を決めれれば、体調など考えながらの旅が出来ます。 なによりこのガイドブックがいいのは宿の宣伝が入っています。おへんろガイドブックに宣伝を出しているので、勿論お遍路歓迎です。 皆さん特定の宿に集中して取れない時に、このガイドブックに紹介されている宿はかなりの確率で当日あるいは前日に電話すると予約が取れます。

宣伝の一部はこのようになっています。

 

 大洲のときわ旅館には全県揃えてありますが、他ではあまり見かけません。 配布は無料なんですが、送ってもらうと2百円かかりますが、騙されたと思って入手してお遍路を歩いてみて下さい。 今までの宿探しがこんなに楽に探せるのにびっくりするでしょう。


逆うち 番外霊場&別格20霊場自転車参拝 地図 四国遍路ひとり歩き同行二人

2012年05月15日 | 日記

ある意味「四国遍路ひとり歩き同行二人」は遍路一般の人にはバイブルです。 でも私はバイブルを持たずに今回も遍路をしています。 何故かというと余りに詳しく書いてある為に、お遍路の旅がオリエンテーリングになってしまう危険を感じています。 一般の道路地図と不安な時は地元の方に気軽に声を掛けて教えて貰います。 迷うも修行の内、そして四国の暖かい人の心に触れるのも大事と考えているからです。


今回あれっと思うことがありました。 愛媛の宿毛から大月町の月山神社に参詣して足摺岬に抜けるルートでした。 大月町の道の駅「ふれあいパーク」を出て直ぐ、姫の井あたりに来たら右折して月山神社に入るだけどそろそろ右折を頭に走ろうと考えた頃に前から歩き遍路が来ます。 「月山神社からいらしたのですか」と聞いてみると、「いや行かなかった。 でももう西泊の分岐過ぎているから行きすぎだよ」とおっしゃいます。 「ふれあいパーク」を出てまだ1Kmも走っていない事は、ハンドルにつけた距離計で分かります。 そんなことはないと道路地図を出すと、「そんな地図を使っているから駄目なんだ。 四国遍路ひとり歩き同行二人でみれば一目瞭然」 「えーーとそこにあるバス停の表記からみるとまだ西泊の分岐よりまだかなり手前ですよ」、「そんなことはない。えーーここはどこだ」

四国遍路ひとり歩き同行二人に記載されている目標物だけを頼りに歩くので、道すがら出てくるバス停、住宅の住居表示、ガソリンスタンドの位置、国道、県道の分岐表示など見逃しているですね。

私が恐れている「お遍路の旅がオリエンテーリングになる」人でした。 でも偉そうに四国遍路ひとり歩き同行二人でみれば一目瞭然と言ったものです。

私はお遍路の道々で色々な修行をして最後に「即身成仏」という密教の考えが少しでも理解できればいいと考えており、その為に1mとして道を間違えないという考えはありません。 道はいくつもあって、その時点でよいと思われる道を選べばいい。 それはお遍路のルートだけでなく、仏教の修行も、人生も同じだと考えています。