米軍普天間基地の移設問題で、社民党の常任幹事会は、名護市辺野古への移設が前提とされた場合には、党首の福島瑞穂・消費者担当相が閣僚としての署名を拒否することを確認したそうです。ご丁寧なことに、日米政府間の共同声明から「辺野古」の文字を削減するよう、平野官房長官に要求したとのこと。
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/K2010052702380.html(朝日)
それを受けて平野官房長官は、「閣僚の署名を必要としない『首相発言』などの形を検討していることを明らかにした」そうです。
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20100527-567-OYT1T00490.html(読売)
同記事によれば、「社民党は27日朝、党首の福島消費者相が日米合意を前提とした対処方針には閣議で署名しないとの方針を決めたが、閣僚の署名が不要な形式をとることで、政府と社民党の対立が回避される見通しが強まった」とのこと。
社民党側は、どうか。「福島氏は常任幹事会冒頭のあいさつで、『鳩山首相は、県外、国外(移設)と言った。辺野古につくるという共同声明は、日本政府と国民の間の信頼関係を損なう』と述べ、日米合意に反対する考えを改めて強調。重野幹事長は常任幹事会後の記者会見で、『私どもから連立政権離脱を言い出すつもりはない』と述べ、離脱しない考えを示した」そうです。
現段階での日米合意は「県内移設」で固まってきています。それに反対すると言いながら、「連立から離脱はしない」とは。米軍普天間基地の移設問題という国政の重要課題で政策的な一致ができないのに政権には残る・・・大きな矛盾です。
仮に日米共同声明が発表され、そこに「辺野古」の文字が無かったとしても、現実に辺野古沖に(いえ沖縄県内に)新基地が建設されることになったら、社民党はどのような責任をとるつもりなのでしょうか。
その時に政権から離脱しても時すでに遅し。「私たちは政権のなかでストップをかけようとしていたのです」なんて言い訳は通用しなくなってしまいますよ。「新基地反対」の立場を貫くのであれば、連立離脱のタイミングは今だと思うのですが・・・。大臣の椅子が座り心地がよいのか、参院選での選挙協力が欲しいのか・・・。党利党略優先では国民は納得できません。
にほんブログ村