前回に引き続き、独立行政法人国立環境研究所が作成した日本が2050年にCO2排出量を1990年比で70%削減するための「12の方策」について。【大作戦での活用】では、稲城市CO2スリム大作戦に少しでも役立つ(?)情報をお伝えできればと思う。
●3. 安心でおいしい旬産旬消型農業
(露地で栽培された農産物など旬のものを食べる生活をサポートすることで農業経営が低炭素化)
【観点】
今や野菜や果物の多くの種類が1年中栽培され出荷されている。それはハウス栽培による功績が大きいところだが、ハウスの中を高温に維持するために石油燃料を多く使用しなければならない。しかし、最近では石油に代わって太陽熱やバイオマスを利用するハウスが増えているという。
【大作戦での活用】
○ やはり「旬のもの」を食べることが一番。夏には夏野菜や夏の果物といった具合。逆に冬に夏野菜を食べると体を冷やすことになり、体を壊す原因にもなり得る。
○ 地産地消の考えから、地元あるいは近隣で出荷される野菜やくだもの等を購入するよう心がけること。近くにお農家の直売所があるならそこで買って、農家の人と顔なじみになれば安価に購入できるかも。
○ スーパーで販売される食品等に価格と一緒に生産や輸送にかかったCO2排出量を表示しようという動きがある。「フードマイレージ」という考え方に基づくのだが、消費者はその表示を見て比較し購入することになる。(実施までには少々時間がかかるかもしれませんが)
●4. 森林と共生できる暮らし
(建築物や家具・建具などへの木材積極的利用、吸収源確保、長期林業政策で林業ビジネス進展)
【観点】
最近、建築でも木造が見直され、林業も復活の兆しにあると聞く。森林は多くのCO2を吸収し、酸素を生成する場所だ。水害から守ってくれる役目も果たしている。森を維持するためには植林して木を増やすだけでなく、適切に間引くなどの管理をしなければならない。
【大作戦での活用】
○ 新築やリフォームの際は、国産の木をできるだけ利用するようにしたい。
○ 近所にある森林や里山の保存活動が全国に広がっている。ただ自然を保護・保存するだけでなく、近所の森林や里山を散策するなど親しみを持って接して欲しい。森林や里山には人の心を癒す作用がある。コンクリートジャングルで毎日ストレスがかかる仕事をする都会人にとって森林や里山はリフレッシュできる場となり得る。森林や里山を壊すことは、自然が二度と戻って来ないだけでなく、そういったリフレッシュできる場も失うことにつながる。
●5. 人と地球に責任を持つ産業・ビジネス
(消費者の欲しい低炭素型製品・サービスの開発・販売で持続可能な企業経営を行う)
【観点】
紙の使用を減らしたり、ゴミの減量・分別、電気量の削減、流通コストの見直し、グリーン購入など環境や低炭素に配慮した企業が増えている。ISO14001(環境マネジメントシステム)への取り組みも盛んだ。
【大作戦での活用】
○ 会社の中でも、マイ箸、マイ水筒、マイバッグ運動を広げて欲しい。まだまだ、少数派のような気がする。
○ 最近、通勤に自転車を利用している人が増えている。満員電車から開放される/健康やダイエットに効果的などのメリットがある一方、雨天は乗れない/駐輪場の問題/企業が自転車通勤を認めない等の課題もある。
○ 企業も低炭素や環境問題に取り組むことでビジナスチャンスは広がり、企業価値も高まる。特にCO2削減の最新技術は企業に頼るところが大きい。
また、今後は温室効果ガス排出権取引の動向がビジネスに大きな影響を及ぼすであろうと予想されている。個人的にはマネーゲームで終わらないで欲しいと思う。
●6. 滑らかで無駄のないロジスティクス
(SCM*1 で無駄な生産や在庫を削減し、産業で作られたサービスを効率的に届ける)
SCM(Supply Chain Management):材料の供給者、製造者、卸売、小売、顧客を結ぶ供給連鎖管理
【観点】
製造、流通、販売という製品を扱うプロセスで、製品の在庫が発生するとコストが増加し、同時にCO2排出量も増える。つまり在庫量を減らすことはCO2削減につながる。また、製造、流通、販売それぞれのプロセスでCO2削減という課題が、SCM(サプライチェーンマネジメント)の中で検討されている。(この分野は難しいな・・・勉強不足を痛感する)
【大作戦での活用】
○ 今まで自動車、飛行機で運搬していたものを鉄道・船舶で運搬することで輸送に関わるCO2排出量を削減することができる。
例えば、宅配企業の中には特急コンテナ列車を走らせるなどモーダルシフトを実施しているところもある。そういったサービス内容を消費者は比較検討した上で企業に依頼することが大切だ。
つづく・・・
●3. 安心でおいしい旬産旬消型農業
(露地で栽培された農産物など旬のものを食べる生活をサポートすることで農業経営が低炭素化)
【観点】
今や野菜や果物の多くの種類が1年中栽培され出荷されている。それはハウス栽培による功績が大きいところだが、ハウスの中を高温に維持するために石油燃料を多く使用しなければならない。しかし、最近では石油に代わって太陽熱やバイオマスを利用するハウスが増えているという。
【大作戦での活用】
○ やはり「旬のもの」を食べることが一番。夏には夏野菜や夏の果物といった具合。逆に冬に夏野菜を食べると体を冷やすことになり、体を壊す原因にもなり得る。
○ 地産地消の考えから、地元あるいは近隣で出荷される野菜やくだもの等を購入するよう心がけること。近くにお農家の直売所があるならそこで買って、農家の人と顔なじみになれば安価に購入できるかも。
○ スーパーで販売される食品等に価格と一緒に生産や輸送にかかったCO2排出量を表示しようという動きがある。「フードマイレージ」という考え方に基づくのだが、消費者はその表示を見て比較し購入することになる。(実施までには少々時間がかかるかもしれませんが)
●4. 森林と共生できる暮らし
(建築物や家具・建具などへの木材積極的利用、吸収源確保、長期林業政策で林業ビジネス進展)
【観点】
最近、建築でも木造が見直され、林業も復活の兆しにあると聞く。森林は多くのCO2を吸収し、酸素を生成する場所だ。水害から守ってくれる役目も果たしている。森を維持するためには植林して木を増やすだけでなく、適切に間引くなどの管理をしなければならない。
【大作戦での活用】
○ 新築やリフォームの際は、国産の木をできるだけ利用するようにしたい。
○ 近所にある森林や里山の保存活動が全国に広がっている。ただ自然を保護・保存するだけでなく、近所の森林や里山を散策するなど親しみを持って接して欲しい。森林や里山には人の心を癒す作用がある。コンクリートジャングルで毎日ストレスがかかる仕事をする都会人にとって森林や里山はリフレッシュできる場となり得る。森林や里山を壊すことは、自然が二度と戻って来ないだけでなく、そういったリフレッシュできる場も失うことにつながる。
●5. 人と地球に責任を持つ産業・ビジネス
(消費者の欲しい低炭素型製品・サービスの開発・販売で持続可能な企業経営を行う)
【観点】
紙の使用を減らしたり、ゴミの減量・分別、電気量の削減、流通コストの見直し、グリーン購入など環境や低炭素に配慮した企業が増えている。ISO14001(環境マネジメントシステム)への取り組みも盛んだ。
【大作戦での活用】
○ 会社の中でも、マイ箸、マイ水筒、マイバッグ運動を広げて欲しい。まだまだ、少数派のような気がする。
○ 最近、通勤に自転車を利用している人が増えている。満員電車から開放される/健康やダイエットに効果的などのメリットがある一方、雨天は乗れない/駐輪場の問題/企業が自転車通勤を認めない等の課題もある。
○ 企業も低炭素や環境問題に取り組むことでビジナスチャンスは広がり、企業価値も高まる。特にCO2削減の最新技術は企業に頼るところが大きい。
また、今後は温室効果ガス排出権取引の動向がビジネスに大きな影響を及ぼすであろうと予想されている。個人的にはマネーゲームで終わらないで欲しいと思う。
●6. 滑らかで無駄のないロジスティクス
(SCM*1 で無駄な生産や在庫を削減し、産業で作られたサービスを効率的に届ける)
SCM(Supply Chain Management):材料の供給者、製造者、卸売、小売、顧客を結ぶ供給連鎖管理
【観点】
製造、流通、販売という製品を扱うプロセスで、製品の在庫が発生するとコストが増加し、同時にCO2排出量も増える。つまり在庫量を減らすことはCO2削減につながる。また、製造、流通、販売それぞれのプロセスでCO2削減という課題が、SCM(サプライチェーンマネジメント)の中で検討されている。(この分野は難しいな・・・勉強不足を痛感する)
【大作戦での活用】
○ 今まで自動車、飛行機で運搬していたものを鉄道・船舶で運搬することで輸送に関わるCO2排出量を削減することができる。
例えば、宅配企業の中には特急コンテナ列車を走らせるなどモーダルシフトを実施しているところもある。そういったサービス内容を消費者は比較検討した上で企業に依頼することが大切だ。
つづく・・・
前回同様参加者のkurokoです^^
いよいよ今晩CO2スリム大作戦が放映されますv
私は今回30%程度の削減率でしたが、今回の平均はどうでしょう~?
是非ご覧ください(。vv。)ペコリ